山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

一区切り!

約3ヶ月に渡るリード講習が終了!

これで一区切りです。

前回の講習が皆勤賞だったのとは対照的に今回は、

①肩の調子の悪化
②家族の入院
③ギックリ腰
・・・と波乱万丈で休むことも多かったです。でも何とか通いきりました。

最終日は、4つの課題に取り組む。

まず5.7の壁でアップ。高さは怖くない。身体の痛みは腰も肩もなし!

それから新しくできた5.10bを!

グレーの大きなホールドのさばき方がミソ!

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一回で登れましたが、意識と身体が思うように動かない。萎縮してるのか?

すご〜く疲れた感じはなくて、アクセル全開でもなかったけど。なんか納得出来ない登り。

でも、ギックリ腰になってから、初のリードクライミング。だからとりあえずよく頑張りましたと自分を褒めておこう!

次は、5.10c!

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登りたいし登れるはずだけど、中間部のデッカいホールドが上手くさばけない。

何回か落ちながらトライしたけど完登ならず!

今度来たら、絶対落としたい。何せその横の5.10d落としてるから、ここで出来ないはずがない。くやしい!

不完全燃焼も良くないと先生も思ったのか、最後は短いけどチョイとヤラシイ5.10bを登りました。

で最後の5手がまたしても、オブザベしたのと感じか違う!ビレイヤーと先生のアドバイスを聞きながら、何回も落ちつつも何とか登る。

何だかモヤモヤが残る形で講習が終わっちゃいましたが、先生からは「前のクールでは、やってはいけないことを意識できなかったけど、今回の3ヶ月の講習ではそれが出来るようになったよ!それは大きな進歩」と言われました。

少しは成長したのかな?

大好きなクライミング

自分が、プライベートや仕事で、いろんな危機にさらされた時に、腹が座って冷静に前よりもいられるようになったのは、この遊びのお陰。

ライミングやってると、

1)自分の極限と向き合う!

2)何をどこまですると物理的身体的に危険か?

3)自分はそんな時にメンタルがどうなるのか?

程度は色々だけどそんなことが体験が出来る。そういうのは他ではあまりないかと。(昔やってたダイビングも一歩間違えるとそういう部分ありましたが)

傾斜壁も苦手だし、肩甲骨もうまく動かせないし、改善すべき点は多々あるけど、これからも精進します。

情報収集

ようやく本も読む気分というか余裕も出てきたので、本をパラパラ!

1冊目は「失敗の本質」という本。

旧日本軍を分析した組織論的な内容の硬めな本。

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組織のあり方(デザイン)、組織の運用・遂行能力によって、その組織そのものや事業の将来が左右される。意思決定を誤ると、潜在的なリスクの増加につながり、場合によっては致命的結果を招く。

だから組織における陥りやすい失敗の傾向を知っておくだけでも、かなり違うと思うし、どんな組織の中にあっても、こういう知識は不可欠。

「山関係ないじゃん」と言われそうですが、山は一人で行くことはあまりなく、集団行動となることが多いので、組織とは無縁ではいられない。組織による正しくない判断による適切でない行動も起こりうる。

だから下界でも山でも実はサバイバルに必要な知識かと。

2冊目は、この前買った日本の岩場(下巻)。

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本の冒頭に「アルパインライミングの心得」として、

『そのルートは、そのルートに見合った能力を身につけた者だけが、登ることを許される』

・・・という記述がある。

おっしゃる通り異議なし。

更に、ルートの難易度の説明がありました。

ルートの総合グレードの仕組みが、いまひとつわからなくて、この前プロに教えていただきましたが、やはり書面になってるとより理解が深まる。1級が易しくて数字が増えるにつれて難易度が上がる。1番難しいのが6級だ。私がいつか行ってみたいルートは、3級。
思うにたゆまぬ努力と確固たる技術とか、まだまだ精進しなくてはいけないことがあるんだなとこれ読んで思う。憧れの山への道のりは長いです。

安全祈願

ゴールデンウイークも後半。

ギックリ腰も薬が効いてきたのか?

はたまたストレスが原因だったのか?

何れにしても、回復傾向。

気になるのはやはり山のこと。

ずっと読む暇なくて溜まっていた新聞を開くと、

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悲しい山岳事故の記事。

剱岳に、妙義山、そして奈良の沢での事故。

他人事とは思えない。

剱岳の今回の事故は雪崩によるもの。いつもお世話になっているガイドさんや山でよく一緒になる知人が、その事故を目撃!言葉が出ない。

みんなの憧れの山で、私にとっても目標の山ですが、山を登るスキルだけでなく、刻々と変化する状況を判断したり、様々な難しさが常に伴う。

妙義山は、昨年秋に行ったけど、また登りたい山の一つ。そのエリアの鎖場で滑落事故が起きてしまった。

沢も、実はそのうちやってみたいことの一つ。今回発生した事故は滑落。楽しいらしいけど、知り合いも、結構沢では怖い思いをしている。

この遊びは、いつも危険と隣り合わせ。

ゴールデンウイークの後半も、山関係の友人やいつもお世話になってるガイドさんは、山に入る。

この時期、場所により雪があったり、天候が急変したりと、色々なリスクが潜んでいる。山を愛する人達が、何事もなく、安全に山楽しめますように!

 

 

少し落ち着いて

ここのところ何だか落ち着きませんでしたが、少しずつ平穏が戻りつつあります。最近寝不足だったから寝坊して、それからベランダで青空を眺めながら、洗濯物干したりしていると、平和だなあと思う。

山行きたいけど、とりあえずジムへ。

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新しい靴を履く。でもまだこれ履くとイタイ。

痛めてた肩の方は、痛みは出ない。なので簡単だけど被っているのをやってみました。特に異常なし。でも可動域悪い。

ジムに行ったら長年一緒にクライミングしている友達も来てました。いつものメンバーと課題についてあれこれ話しながら時間過ごしていると、久しぶりに和みました。好きなことがあるってやっぱり幸せだな。

テント泊事始め!

週末早起きして、神奈川県西部へ。テント泊の知識と経験を仕入るための講習です。

今回の目的は、

①テント泊の装備(あるいはそれくらいの重さのザック)を持って山を歩いてみる

②テントを張る時に必要な知識を得る

・・・というのがメイン。

当然、テント泊用のザックは持ってないので、今回はGregoryのDeva60をレンタル。

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それに、自分の荷物とペアを組んだ相手の荷物、そして水を入れた2リットルのペットボトルを2本入れる。その重さ13キロ超。 これを背負って1日歩く練習。

周りの参加者は、山自体の経験も少ない方が多く、ザックを背負うと「重〜い!」という声があちこちから聞こえる。

でも自分で背負ってみたら、そうでもない。どうやら冬の間に、アイゼンやアイスアックス、ヘルメット、カラビナ類を含めた装備を持ち歩いていたお陰かもしれない。わたしも、タフになったもんだ。ただテント泊慣れている友達は、20キロのザック担げるから、まだまだだと思うけど。

歩いたのは、丹沢山塊前衛峰の弘法山から鶴巻温泉駅の間。この道のりを、ペアを組んだ相手と交代でザックを背負って歩く。

スタートは、小田急線秦野駅。少し駅から歩いて、この看板から、ハイキングコースに入る。

時刻は11時。

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目の前は、過去に車で何度も通った一般自動車道。ここにこんなハイキングコースがあることに気がつきませんでした。

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 11:24広場にて、装備の説明。

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といってもこれ全てガイドさんの持ち物。

シュラフを出してカバーつけてみたり、

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注意点を聞きながらテント張ったり、 

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うきうき、ワクワク感満載!

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花がいたる所で咲いているので、本当にのどかです。

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一通り説明を受けてから、テント撤収。

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綺麗な八重桜と羊さんの横を通り、

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さらに歩いて弘法山の頂上。

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こんな立派な鐘もありました。

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そしてお堂。お願い事をしました。

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この辺りは鳥も多いらしくこんな看板も。

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道端には可憐な花も続きます。

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今日の講師は、女性登山ガイドさんなこともあり、何と最後の休憩では、ガイドさんお手製のケーキを頂きました。フランスのシャモニーのケーキだそうです。

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女子会感満載!!!

16時前には無事鶴巻温泉駅に到着し、今回のイベントは、終了しました。 

★おまけ

最近は、雪山だ、アイスクライミングだ、岩場だとわりかしガンガン登山が続いていたので、この企画は、ほんわか女子会ムードでほっこりしました。たまにはこういうのも良いですね。

帰りは、鶴巻温泉駅前のケーキ屋さん(アンドリアン)で、ケーキセット頼んで友達と山談義してから帰りました。

今回の講習は、テント泊のほんの入り口ですが、 今度はテントで泊まる練習なのでそっちも楽しみ。

久々のリード

ここのところ肩の調子が良くないのと、いろんな事情で休んでいたリード。

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ボルダーも簡単なものなら出来る感触があるので、久々に意を決して郊外のジムに向かう。

ライミングの中で、1番これを頑張りたいから、やはり心が踊る。

いつもアドバイスいただくセンセイには、久しぶりなので、グレード高めよりも質で勝負したいとお願いし、今回は5.8からスタート。

1ヶ月近く空いてしまったから、何度も登ったことのあるルートでも少しぎこちない。そして長さに少し疲れを感じる。

この5.8を迷いなく気持ちよく登れるのかが、ある意味その日の調子を測るバロメーター。

やはりリードは、間をあけてはいけないと思う。

その後、休まず直ぐに続けて5.10aも登る。これも前登れた課題だけど、同じく後半疲れが出た。下りてきたら腕パンプしてる。あ〜あ。

それからまた5.10aを2本を完登!

登っていて良い兆しは、痛みが全くない点。

少し休んでたのがよかったのか?それともリハビリとテーピングが効いているのかな?

フォームも「これやると肩に良くないよ」というのを意識したせいか、休んでた割には安定してらとのこと。よかった。

あと数回で講習終わるけど、有意義な時間にしたいな。 

いざ立山連峰!(最終日)

春の嵐に翻弄された日の翌朝は、快晴!

太陽がまぶしい。

7:30過ぎに雷鳥荘を出発。

当初立山三山縦走を計画していましたが、前日の降雪で、現場に行ってみないと状況がわからない。そんな訳で今回はまず雷鳥荘から一ノ越、そして雄山を目指しました。

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立山室堂山荘を通り過ぎた辺りで、ビーコンのスイッチを入れる。この先は浄土山の北側の斜面のトラバース。過去に雪崩の事故が何度も発生している場所。

前日の積雪を考慮し、雪にストレスを与えないよう間隔をあけながら歩く。もちろんこの判断は素人の私には無理。山のプロのアドバイスを受けながらのこと。

トラバースでは滑落も怖いので慎重に歩く。こんなに緊張したのは初めてかもしれない。

9:25に一ノ越(標高2,705m)に到着。稜線に上がるとやはり風が強い。

でもそこには、眼を見張るような素晴らしい景色が広がっていました。

すぐ南南西には龍王岳。

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更に、槍ヶ岳黒部五郎岳笠ヶ岳など名前をあげればきりがないほど多くの山が見えました。

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ここでピッケルを取り出し、ガイドさんとショートロープのセット。

この先は、岩と雪のミックス。風にあおられながら、一歩一歩登る。

三ノ越を通過し、10:22雄山の三角点(標高2,991.8m)到着。

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南東方向には、なんと富士山まで見えました。

そして、少し歩くと待望の剱岳が稜線の向こうに!

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沢山の雪に覆われています。

更に歩き、10:30には雄山神社のある標高3,003m地点に到着。久しぶりの3,000m級の山です。ここからも剱岳がはっきりと見えました。何度見ても飽きない雄姿。

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この先稜線は、大汝山、富士ノ折立、別山と続きますが、山の状態をみて今回はここまで!

雄山からは室堂平を一望できるので、写真を撮ってから下山開始。

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下山途中、浄土山付近では、小規模の雪崩が起きた跡がみえ、ビビりましたが、無事12時過ぎには室堂に到着しました。

★感想

今回のミッション「剱岳を見てみよう!」は、何とか達成することができました。ほっとするというか、肩の荷が一つおりました。

今回は登山は雄山のみとなりましたが、立山連峰をある程度俯瞰して見ることができ、刻々と変化する山の天気の怖さを体感したり、岩と雪のミックスの場所を歩いたり、貴重な経験となりました。

また機会を見て立山三山縦走に挑戦してみたいし、そして目標の岩と雪の殿堂と呼ばれる剱岳に、今シーズン中に必ず登りたいと思います。