山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

卒業!経過観察

前十字靭帯(ACL)の再建手術を受けたのは、2014年8月下旬。

あれから3年。

経過観察の為、1年振りに都内の大学病院へ。

レントゲンを撮り、質問票に膝の状況を回答。

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診察前日、仕事帰りにジムで登って来たけど、もう膝は何ともない。

登山も、目標の剱岳に今年2回も登れた。

診察での医師の見解も、問題なかった。

これで定期的な経過観察も不要とのこと。

長かったけど、やっぱり手術して良かった。

これからも安全第一で、身体のメンテナンスをちゃんとしつつ、登山とクライミングを楽しみたいとなと心から思う。 

黒部峡谷 その歴史

立山連峰の地図でその存在感があるのは、剱岳と共に黒部渓谷。

下ノ廊下、十字峡、奥鐘山と言う名が連なる。

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そして、地形図一枚でカバーしきれない北に続く長い道に目が行く。 

水力発電所やダムの建設調査の為に開掘された「旧日電歩道」(黒部ダム~仙人谷)

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そして 「水平歩道」(仙人谷~欅平)だ。

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美しい渓谷や険しい地形の写真を山が好きな人ならば、何度か雑誌などで目にしたことがあるはず。歩いたことのある友人に聞くと、やはり素晴らしい絶景が待っているとのこと。

 一方で、その地域の自然の厳しさは筆舌し難い。以前ある雪山の机上講習で、初めて泡雪崩(ほうなだれ)を知りました。それは雪煙が時速200キロで流下し、コンクリート製の建物すら吹き飛ばすという恐ろしいもの。

その時耳にしたのが、吉村昭のノンフィクション小説「高熱隧道」。

ようやく手にとってみました。

黒部第三発電所建設に伴い作られたトンネルの工事現場での話。

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そこに描かれていたのは・・・

岩をくり抜いて作った狭く厳しく険しい道

その横には落ちれば命の保証はない深い谷

そこを数10キロの建設資材担いでの歩荷

165度という高熱の地盤を掘り進む難工事

雪崩のリスクの存在する環境 

それに伴い多くの尊い命が失われる現実・・・

その歴史を知ると、また別の思いに包まれます。

やはり黒部渓谷は、心して入るべきエリアだとつくづく感じた一冊でした。 

サバイバル

今日から9月。1日は防災の日

何もないのが1番だけど、やれ台風だ、地震だと自然災害の多いこの国。 

都会そして集合住宅に住んでいると、災害時にそれゆえの問題も出てくる。

2011.3.11の震災ではエレベーターが止まった。行きも帰りも階段を使い、毎日が登山みたいだった。(当時山はやってなかったけど)

更に、近所のスーパーから水やらカップ麺が消えた!

幸い我が家は、震災前から水と食料は自宅に備蓄してあり、また停電の影響も幸いなかった。

あれから6年余り。

非常用の水は、その後も定期的に入れ替え。

最近消費期限が切れたので、また調達。

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水は約1週間分、アルファ米など食料もある。今年からテント泊始めたので、テントもシュラフも自炊用バーナーまである。

サバイバルの準備は、山のおかげで他の人よりかなり出来てる方だろうけど、やっぱり遊ぶ時だけの道具であってほしいと心から思う。

インドアでリハビリ!

ここのところ山ばっかり。

まずい。

友だちを誘い、マイ・ロープ持参で郊外の老舗ジムへ。

暑さのせいかそれほど混んでない。

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そもそもクリッピングちゃんと出来るか不安。

軽くボルダー登ってから、簡単なのからリード開始。

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クリッピングは大丈夫そう。

少しずつグレードあげて、

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5.10a、b、cあたりをリードで登る。  

5.10cは完登出来ず。くやしー!

それでも全部で5本ルート登ったかなあ?

良かったことは、肩の痛みが、もう全然ないこと。

ダメだなあと思ったのは、いつも行ってるジムには無いタイプの苦手なホールドのさばき方がいまひとつな事。

がっかり。

来月からまた月に数回のペースで、リード講習受けることにしたので、何とか年内に目標達成したいなあ〜。

いきなりリペア

悩んだ末ようやく買った夢のマイホーム。

つーかテント・・・。

RIPEN (ARAI) のAIR RAIZ!

家族に「こんなの買ったよ〜」とリビングでお披露目。

それから現場で設営して2日目の晩。

何とピーっと6センチ位真っ直ぐに切れてる。

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「ギョエ〜新品なのに〜!!!」 

自分で何かやった記憶が全くない。雨のテント場で、テントに蹴つまずく人が複数いたから、その時やられたのかなあ? 

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このサイズだと接着剤では無理。

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テーピング用のテープはあるから、即補修出来なくはない。でも朝が来たら撤収なのでとりあえず放置。

悩みながら帰宅後、メーカーのWEBサイトを確認するとリペアシートが存在する。ただ「3cmを超える穴はリペアシートで修理出来ません」 とある。一方更に調べると、一般ユーザーの中にはそれで直しちゃってる人もいる。

「どっちがいいのか?」取り敢えずリペアシート調達。それでも修理に取り掛かろうか悩む。

考え込んだ末、電話で問い合わせると・・・

「真っ直ぐに切れてて、その程度の長さなら、うちでも直せますが、それだと数千円かかります。リペアシートなら数百円ですみますよ。まずはそちらを試してみては?」という回答。

何と親切なこと。

気持ちの整理もつき、休みの日に作業開始。

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角は丸くすると剥がれにくいので、キネシオテープの端っこを使い形を整えてみました。

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それからシワがよらないように慎重に貼る。

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何とか完了〜。ほっとする。

しっかし、つくづくこの手の作業向いてない。ケータイ電話のフィルム貼るようなお仕事は、不良率高すぎて絶対できないな。本業じゃなくてよかった。

これで、またいつでもテント泊行ける〜。

食い倒れ@富山

 剱岳の帰りは、新幹線でその日のうちに首都圏に戻るつもりでしたが ・・・

「お寿司食べに行きましょ〜!」という事で予定変更。

富山駅から市電に乗り、停留所3つ目(荒町)下車。

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着いたのは、名店「えび寿司」!

人気があり、なかなか予約取れないらしいのですが、電話かけたら空いてた。ラッキ〜!

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まずはビールでスタート!

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カニ食べて、

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ぶりも。

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北アルプス三大急登の早月尾根を一気に2,200mおりるはずだったけど、ダメだったから代わりに、こんなお酒飲んでみました。美味し〜。

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もちろんお寿司屋さんだから、

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お寿司は最高。

シャーベット状態のお酒も楽しむ。

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これがまた口当たりが良くて危険。

下界で遭難のリスクでてきた。

去りがたいけど、二軒目のかど屋さんへ。

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こちらは富山駅から徒歩圏内。

立山ガイド協会所属ガイドさんのお店。

行ったら業界の人ばっかり。

日本酒がイロイロある。

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白えびをつまんで 山談義。

3軒目のシメは「駅前ラーメン ひげ」へ。

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中華そばをすする。

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美味しかったけど、お腹が苦し〜い。

こんなに食べたのたの人生初!

山で消費した以上に、カロリー摂取してしまいました。

富山は、危険がいっぱい。山はとんがってて岩岩だし、下界は美味しいものだらけ。 

次回来る時も気をつけまーす。

剱再び!(Day 2 後編)

山頂から下り始めたら、今度はカニのよこばいも渋滞。というか動かない・・・。

脳裏に浮かぶ『ディズニーランド化する剱岳?!』

何だか本か雑誌の見出しみたい。

「月刊  剱岳  8月号  絶賛発売中」

「特集  これでいいのか別山尾根?!」的な。

ハシゴを降り平蔵のコルを過ぎると平蔵ノ頭。この先から時々ルートが行きとは異なる。

帰り用のルートとなっている鎖場を登っていたら、上から人が下りてきた〜!ヒョエ〜!

行きに「もし別山尾根ルート戻るなら、山頂からはこのルート歩くんだな」と思っていた所。どうしようもないので、スペースのあるところですれ違う。

その後ホッとして黙々と歩いてたら、岩場から雷鳥さんが一羽登場。

「うへ〜会いたくない。また崩れるの天気?」と心配してたら、前剱の門を過ぎたあたりから何となく天気が回復傾向に。たまにはお告げも外れる?

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武蔵のコル手前で、一服剱がはっきりと見えるほどに。

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武蔵谷はまだ雪が残っている。

一服剱を下る途中で剣山荘が見えてきました。

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そして剱澤小屋。

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振り返ると剱岳

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本日も男前です!

10:10頃に剱澤小屋到着。

そしたら昨日来るはずのお友達にも会えました。

念願の鍋ラーメンをいただく。

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美味しい〜。

10:40過ぎに室堂に向けて歩き出す。

また剱岳は雲の中に入ってしまった。

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テント場を過ぎたら雨がパラつき、雨具装着。脱いだり着たり忙しい。

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ガスっている別山乗越方面。

珍しく何度か休憩を入れつつも、12:40には雷鳥沢のテント場まで戻りました。

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ここからは最後の登りとなる遊歩道歩き。

「めんどい〜」と一同ボヤく。

なので10分位ボーっと休憩。

石とコンクリートで固めてある遊歩道は、フツーの登山道より疲れやすい。何とかならないかな?メンテが大変なのかな?

結局13:40頃室堂に到着。休憩含め剱澤小屋から3時間かかりました。休憩や小休止がトータルで30分ほどあったから、実際に歩いてたのは時間は約2時間半かな。良いペースだと思う。

そして途中休みが何度か入ったのが良かったのか?それとも慣れて体力がついたのか。はたまたアイゼンやピッケルがない分荷物が軽いからか?疲労感なし。自分でもビックリ!?

14:00の美女平行きバスに乗り込み、16時頃には立山経由で富山市内に戻りました。 

あ〜今回は登れて良かった。

・・・という事で初めての別山尾根は無事終了!