山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

セーメーバン

3週連続で、週末はあずさに乗車。

雪山かアイスに行きたいところですが、以前から気になっていた不思議な名前の山へ。

その名も「セーメーバン」!

陰陽師として知られる安倍晴明終焉の地。

京都の晴明神社へ行ったことはありますが、山梨県大月のこの地名に惹かれ今回の山行決定!晴明が麓の村に水を引くために山に入ったのものの、鬼に阻まれ失敗し命を落としたのが名前の由来。

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地形図では「七久保町林」集落から東尾根を登りセーメーバン(標高1,006.2m)に向かう道が、記載されています。ちなみに今は廃道。

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なので入口に付近に標識はありません。

しいて言えば、こんな石の祠と、
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木の祠があります。8:44登山開始。曇天で薄寒い。
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ちょっとした急登を進むと、山神大権現の碑が倒れた状態で、道の傍にあります。
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人があまり入っていないので寂寥感たっぷり。
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灰焼場に9:59着。
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北側には宮地山の稜線。歩き始めはガスってましたが、周りの景色が段々見えてきました。ちなみに宮地山〜大垈山の登山道はちゃんと山と高原地図に載ってます。

10:55には、もうセーメーバン着!

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三角点も。

ここまで我々パーティーしかいない。
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登山はこういうのが良いです。お腹が空いたのでお気に入りの蒸しパンをムシャムシャ。雪山とは違うけど、ジワジワやっぱり寒い。

10分後に下山開始。山頂直下は急な下り。

平らになった場所で振り返ると、結構山頂が高い場所にあるのが分かります。

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更に歩くと南西が開けた場所に出ました。

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富士山は裾野しか見えませんが、以前登った高川山が見えます。

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もう少し歩くと、南東に先月登った九鬼山。

御正体山、奥に丹沢の山々。

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あっという間にサクラ沢峠。なんとまだ12時。

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元々この道は、岩殿山に続いています。

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でも岩殿山は昨年の台風の影響?で通行止や巻道になっている箇所があるらしいです。

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12:27無事に下山。

結局この日出会った登山者は一人だけ。

静かな山歩きが出来るのは、やはり良いですね~。

でも何だか物足りない。

次回はまた雪山にしようかな?

雪の入笠山

週末は初めて入笠山へ。

山を始めた頃夏に一度計画。でも台風で中止。その後昨年の冬に計画するも諸事情により予定変更。

冬に来ると普通のスキー場でした。
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でもゴンドラで山頂駅まで行くと、

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人工氷瀑が!今年から利用可能。

今回週末の初心者向けイベントに合流。

初日は南岸低気圧の影響で雪の降る中、ひたすらスウィングと脚使いの練習。

夜はマナスル山荘本館に宿泊。何を食べても美味しい。すっかりファンになりました。

翌日は夜明け前に起床。入笠山山頂へ。

着いたら6:21。まだ月が出てました。

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夜明けと共に浮かびあがる八ヶ岳
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富士山。甲斐駒ヶ岳
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中央アルプス
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こんな風に日の出を見たのは久しぶり。
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下山しながら、北西方面を見ると北アルプス

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小屋で美味しいクロワッサン等朝食をとり、
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また人工氷瀑へ移動。
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土曜日は雪で周りがよく見えませんでしたが、
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どこを見ても美しい。
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ゲレンデの向こうに八ヶ岳の峰々。
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権現岳、赤岳、硫黄岳、天狗岳
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蓼科山・・・と素晴らしい眺望。

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ゴンドラのすぐ横に人工氷瀑。アプローチが超楽!2日目は良いお天気の中練習。

アイスも山も登っちゃうという充実の2日間でした。今度はスノーシュー 持ってお散歩して、マナスル山荘本館に泊まってみようかな。

出かける時は忘れずに!

今回の雪山・・・

ソロだったのでツエルトもザックに入れた。

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実は今までエマージェンシーシートだけ持参してた。でもさすがに雪山怖いので今回購入。もちろん事前に下界で設営練習済。

設営後ツエルトに家族にも入ってもらった。中はあたたかく好評。あまり考えたくないけど、下界の非常時にも役に立ちそう。

今回雪の上では、練習出来なかったので、また次回やってみます!

風は怖い@根石岳のコル

月明かりで目が覚めた翌日。

朝食の時はまだ周りは真っ暗。

この日は天狗岳方面を目指す。でも少しでも不安を覚えたら即下山のポリシーは変えず!

理由はいくつかある。

  • 根石岳の手前は風が強いかも!
  • 天狗岳から根石岳にかけては東側が崖(風が強いとリスクあり)
  • 雪山だから歩くのいつもより遅いかも?

・・・と思ったから。

とりあえず7:15出発!

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ちなみに気温はマイナス11度。
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北アルプスは今日も綺麗に見えます!
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7:58@オーレン小屋。

ここから根石岳方面のルートを取ります。通る人は多くないようですが、トレースはちゃんとありました。

箕冠山までの登りはずっと樹林帯歩き。地味にキツイ。8:57に箕冠山の分岐着。
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この先が根石岳のコル。

美しい山にうっとりしたのも束の間。

猛烈な風!コルの真ん中の標識まで歩いてみましたがツライ。吹っ飛ばされそう!前歩いた時も風強かったけど、その時よりも強い気がしました。

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残念ですがこの日はここまでに決定!
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また箕冠山の分岐に戻る。
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往路下山でも良かったけど、
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景色が良いので夏沢峠経由で戻ることに。
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樹林帯はやはり風を遮ってくれるので、ありがたい。

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それでも昨日より風が強く、
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晴れていても森林限界の世界ではツライ。
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段々硫黄岳が近くなってきました。
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10:08@夏沢峠
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昨日は回ってなかった風車が回ってました。
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自然相手の遊びなので仕方ないですね。
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10:30@オーレン小屋。ちょっと休憩!
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11:05には夏沢鉱泉に戻りました。
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寒いのでうどん食べてあったまりました。

★あとがき

風が強いのは、天気予報とそもそもの地形の関係上分かってましたが、やはり怖い。3K(勘と経験と根性)で登るのは、自分のポリシーと異なる。なので今回はコンサバに帰ってきました。コンディションが良い時にまた登りたいと思います!今度は黒百合ヒュッテからにしようかな。

冬の硫黄岳

年明け最初の山は八ヶ岳

静かな平日あずさで茅野へ。

小屋に着いたら11時過ぎ。迷ったけど、翌日の方が風が強そうなので、11:30に夏沢鉱泉を出発!

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硫黄岳を目指す。過去に無雪期に2回、厳冬期に2回登ってる。今回ソロで行ってみることに。でも調子悪ければ、即下山と固く決めた。

今回のお供は、ココヘリ!

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こんな発信器をポケットに入れて、

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電子版の登山届を出して出発!

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12:11オーレン小屋通過。硫黄岳方面は曇ってる。とりあえず夏沢峠まで移動。

12:38夏沢峠。

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誰もいない。ここまですれ違ったのは一人だけ。雲がかかってるのは硫黄岳の上だけ。

風とガスってる状態がひどければ、戻ることに決め、ストックをピッケルに変え、硫黄目指す!

ケルンを数えながら山頂へ。

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13:48に硫黄岳着!
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山頂に誰もいないと思ったら、1パーティ。

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爆裂火口も雪化粧。

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赤岳も見えた。今年は冬登れないかな?

風は今まで登った中で最も微風。よかった。

でも寒いので写真撮ったら即下山開始!

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オーレン小屋がよく見える。のぼりよりもくだりの方が道が分かりにくい。でもケルンや鉄の棒が目印になるので、ガスらなければ問題無さそう。

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蓼科山天狗岳根石岳箕冠山とよく見える。曇ってるのは八ヶ岳の上だけ。いい景色だ!

でもボッチ山行なので、とっとと下りる。

14:32夏沢峠まで戻る。

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おりてきたら硫黄岳に日がさしてきた。
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更に下ってオーレン小屋@14:47

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赤岩の頭方面は注意の看板がありました。
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そろそろお腹が空いてきた。気持ち足早におり、15:15には夏沢鉱泉着!
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おやつは食べずに我慢して、

夕焼けの美しい北アルプスをみて

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外は零下で寒いですが、
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温かい

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豆乳鍋
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沢山のおかずに、
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リンゴ・シャーベットでしめました。

それにしても雪山ってお腹すくのはなぜだろ?

★あとがき

初めての雪山ソロ。無事下山!

数年前「硫黄なんてガイドいらないでしょ」という台詞をどこかできいてから、心に引っかかってました。もちろんそれが可能なのは、スキル・経験・天候全て揃ってればのこと。誰にでもおすすめはしません!

復習:アイスクライミング

しばらくしていないと、すぐ忘れてしまうアイスクライミングの動作。私の場合、アックスを振るスウィングが決まらない。困ったもんです。

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こんな時にお役立ちなのが、PETZLの動画サイト。英語だけど(字幕も表示可能)、とっても分かり易い。

★PETZLの動画


HOW TO ice climbing