山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

金峰山 後編(山梨県)

翌朝まだ外が暗いうちに、いつもの様にスクール生達は、目を覚ましました。

今回は、10時間以上かけての縦走。どんな感じになるでしょうか・・・。

★山行日: 2013年6月2日(日)

★天気: くもり

★コース

岩根山荘→(車で移動)→廻目平→金峰山小屋→千代の吹上→富士見平→瑞牆山

★実際の様子

午前4時起床。前回ミズガキで午前3時起きを経験したので、「もうへっちゃら」という勇ましい女子達は、終始無言。黙々と身支度を整えました。

岩根山荘から金峰山への登山道入口までは、歩けば1時間位かかるそうですが、午前5時過ぎに、今回は山荘のバスで、登山道入口近くまで送ってもらいました。

歩き始める頃には、もう夜が明けていました。でも何となく曇天なので、すがすがしい朝という感じでもない。

まだ寝静まった金峰山荘の前をそっと静かに歩き、更に西股沢沿いのキャンプサイトを通り過ぎ、道を進みました。この沢の水はとてもきれいで、水で削られた様々な形の岩が見えます。この辺でクライミングをしたことはないけれど、ちょっと歩けばよさげなボルダ―が沢山あるんだろうな。

キャンプサイトから離れたところで、ようやく山行前のストレッチをして、その後チーム毎に山行のブリーフィングをしてから出発。

沢沿いの道を登り続け、八丁平との分岐の砂防堤に着いたのは、6:30でした。ここから金峰山への尾根を上がっていくことになるので、10分ほど休憩してから出発することに。

ここから金峰山小屋までは、昭文社の地図では所要時間が1:50となっています。北側の斜面なので、よく見ると雪が残っているところも。

登山道を歩いていると、所どころに薪が束になって置いてあります。これは、上の金峰山小屋で使うもので、ボランティアで運んでもいいと思う人は、これを持っていくそうです。(こういうの丹沢の鍋割山でもあったなあ)でも、今日は歩く距離が長いし、団体行動なのに一人だけヘロヘロになっても迷惑なので、今回もパスしてしまいました。(いつか恩返しが出来るようになりたいな。)

森林限界を超え、9:05に金峰山小屋に到着。小屋には犬がいました。登山者が来ても吠えないよくしつけされた犬。小屋のすぐそばには、大きな岩があり、そこから北西方面をみると、先週登った瑞牆山が奥の方に鎮座しています。

金峰山小屋付近

上を見ると、金峰山の頂上の五丈岩が見えました。

金峰山小屋から五丈岩

更に西の方に目線を移すと、今日歩く予定の金峰山の稜線も確認できました。(以下写真)

金峰山稜線

約20分の休憩後、更に歩き、9:55位には、金峰山山頂(標高2595.0m)に到着しました。山頂は、やはり人で混み合っていました。そして五丈岩に登っている人達も。

山頂付近から西方向を見ると、「千代の吹上」「砂払ノ頭」などのある岩稜が続いているのがよくわかります。延々2時間近く歩くはずなんだよね。コースタイム通りに歩けば。人数が多いから、もっとかかるはずスクールの場合。

金峰山山頂から

やや長めの休憩をとり、10:20には山頂を出発。歩き始めてしばらくして、後ろを振り返ると、五丈岩が写真のような感じでスクール生達を見送ってくれました。

千代の吹上から五丈岩

10:49頃、金峰山小屋への分岐付近に到着。ここから北側を見ると、さっき通った金峰山小屋の屋根とその近くの大きな岩が確認できます。奥の方には、廻り目平の岩山と川上村のビニールハウスがよく見えます。

金峰山小屋と小川山

写真はありませんが、この反対側は「千代の吹上」と言って絶壁。この先は、ずっと岩場で道がゴツゴツしています。森林限界を超えると本当に岩ばかりですね、日本の山って。

「岩場での身のこなしを習得しないと、ダメ!」って山岳ガイド講師陣が、いつも口を酸っぱくして言っていることに納得!百聞は一見にしかず。

週末の人出とスクール生の人数のせいもあり、大日岩に着いたのは13:10でした。

大日岩

「元気のある人はザック置いて登りに行こう~!」ということになり、私も含め、多くの人が岩場に行きました。ここからの眺めは結構楽しい。

ミズガキ 大日岩から

大日岩付近からのミズガキ!でもご覧の通り、曇りで残念でした。

歩いてきた稜線はこんな感じ。五丈岩がかなり小さく見えます。

歩いてきた稜線

30分ほど遊んでから、大日小屋付近を通過。それから、富士見平で休憩をとり、先週瑞牆山に登った時に利用した道を下っていきました。

結局、瑞牆山荘の前に着いたのは、16:20でした。

★感想

初めての長い岩稜歩きは、足場に気をつけなくてはいけなかったけれど、景色もよくて、長距離歩行が全く苦にならず、楽しめました。

その一方で、「森林限界を超えると、隠れる場所がなくなるから雷は怖いよ!」という話の意味がとてもよくわかり、曇り空の中の山行だったので、「雷来ませんように!」と心の中で、お祈りしながら歩いていました。

今回は、あいにくの曇り空だったので、快晴の秋や、美しい雪山の時期にいつか歩いてみたいです。

★お役立ち情報

「ゆーぷるにらさき」:

帰りに寄った日帰り温泉

http://yu-pool.moo.jp/

(使った地図)

昭文社山と高原地図金峰山・甲武信」