山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

麻生山~権現山 再び(山梨県)

2015年5月下旬。夏山への歩き込みで、日帰りで長時間縦走することにしました。コースは、1年前にも歩いた山梨県の麻生山から権現山のコース。例によってスクールの修行。
ちなみに、このコースは、すごく距離が長く、8時間近く或いはそれ以上かかります。前回歩いた時も、登山道の入口が見つけられずに1時間位ロスしたり、その後も長尾根と呼ばれる尾根を登るのに1時間半かかる場所で、体力消耗と暑さにやられてリタイアする人が出るなど、結構一筋縄ではいかないコースです。

さて、今回はどうなるかな?

 <回想録>

★実行日:2015年5月のとある週末

 ★天気: 晴れ

 ★コース:

富岡(大月市七保町駒宮)→長尾根→麻生山→権現山→雨降山→二本杉→用竹(上野原市

 ★実際の様子

この日はJR中央線猿橋の駅に9時に集合。それからタクシーで、大月市北部の富岡という集落へ向かいました。

 1年前と同じく、タクシーを降りた後、スクール生は、3チームに分かれ、ブリーフィング。

 ポイントとしては:

①長距離なのでペース配分が結構大変

②時期的に気温が高くなりつつあるので、熱中症注意。よって水分の取り方に注意(水ではなくポカリスエットなどをハイドレーションに入れ、それを飲みながら歩くのがいい)

 ・・・という感じです。(もちろん他にもありましたが。)

前回は駒宮・光養寺方面からの登山道を歩きましたが、今回は分かりやすい天神峠を経て長尾根を登っていくコースを取りました。集落のはずれにある登山道入り口にたどり着いたのは、10:15でした。

まずは標高583.8m地点をめざして歩き、その地点を通り過ぎ傾斜が緩やかになるところで1回休憩。時刻は10:55。昨年に比べると湿度も低く、木陰で休むとそれなりに心地よい感じ。

それから662m付近を通過し、1,000m位のところの尾根が広くなっているところで休憩。時計を見ると11:55。この先から麻生山と権現山との分岐地点までは、傾斜がきつくなるので休憩場所としてはまあ妥当。

この休憩直前辺りから、同じグループの1人のメンバーの歩行速度が落ちてきました。やはりこの長尾根は、一筋縄では行きません。昨年この尾根でリタイアした方のことを思い出しました。

急な斜面になると更に状況が悪くなり、「ごめんなさい。ちょっとあとから行きます」ということに。とは言うものの、一人で放っておくわけにもいかないので、付き添いの方を1名頼み、それ以外のメンバーは通常のペースで分岐まで歩きました。彼女のことが気になりつつも、分岐に着いたのは、13:20でした。

分岐にて数分間休憩してから、元気な他のメンバーはとりあえず麻生山(標高1,267m)へ歩き始め、13:35に山頂に到着。ご覧の通りの標識がひっそりと樹林帯の中にありました。

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ここは、眺望はなく、木々に覆われています。 

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山頂を踏んでから、また分岐まで戻り13:45まで休憩。休んでいるうちに、遅れて登ってきた仲間も分岐にたどり着きました。

更に15分ほど休み、行動食を取ったりしました。そして14時に権現山を目指し、再び歩き始めました。

ちなみにここから目的地の上野原市の用竹までは、軽く見積もっても3時間半くらいあります。距離的には、半分どころか3分の1にも満たず。まだまだ気を引き締めて歩く必要があります。

そういった状況から、体調不良のお友達は3名いるうちのガイドさんの1人と下山することとなり、お別れすることとなりました。毎回誰かがギブアップするなあ~。恐るべし長尾根。

14:45には無事権現山(標高1,311m)に到着。

この山頂は、この縦走コースの中で唯一眺望が開けているので、周りの景色を味わいながら10分ほど休憩しました。 

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北西方面はこんな風に山が連なってます。(以下写真) 

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また南側の斜面はツツジが咲いていて、遠くには雲に隠れている部分もありますが、うっすら富士山が見えました。(以下写真) 

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東の進行方向には、電波塔が見えます。(以下写真)

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14:55に出発し、和見分岐を通り過ぎ、電波塔のある雨降山(標高1,177m)を15:45に通過。

テンポよく歩き続け、二本松(標高908.9m)を通り過ぎ、場所は忘れちゃいましたが最後の休憩をその先でとり、何とか用竹の集落に着いたのは、17:45。

ストレッチをしながらタクシー待ちをして、上野原の駅に着いたのは、18時を回っていました。

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★感想

今回2回目でしたが、登山口へのアクセスがあまりよくないので、今回も他の登山者には会いませんでした。

レーニング用の長距離の日帰り縦走なので、2回目でしたが、やはり歩きごたえのある山でした。

この山は、いろいろな意味で大変なので、もし歩く場合にはグループで行くことをお勧めします。(一人だと誰も歩いていないので、何かあった時はどうしようもありません)

 ★使った地図:

昭文社山と高原地図「高尾・陣馬」

国土地理院 地形図 「大月」「上野原」「七保」あたり