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槍ヶ岳 Day 1

登山

<回想録>
2015年8月下旬。とうとうこの夏のもう一つの大イベント「北アルプス槍ヶ岳」の山行の日がやってきました。2年前に登ろうと思ったけど北岳に登るからパスして、1年前は怪我で断念。ご縁のなかった槍ヶ岳

今回果たして登ることができるのでしょうか?

★日程: (1日目)2015年8月21日(金)
上高地→明神→徳澤→横尾→槍沢ロッジ

※2日目以降の行程は、次回のブログに記載予定です。

★天気: (1日目)曇りのち雨

★実際の様子
未だかつてない量の荷物を持って朝の新宿駅へ。何しろ「ヘルメット」「スリング」「カラビナ」の道具から始まり、防寒具や水もある。でも荷物の量は、8キロ強ぐらい。それ以上はご法度。

先週までは猛暑だけど天気も良かったのに、この週に入り天気は下り坂。日本付近にある前線や複数ある低気圧、そして近づきつつある台風のせい。予報では、今日の長野県(北アルプス方面)の天気は午後から雨。

朝7時JR新宿駅発のスーパーあずさ1号に乗り込みました。

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最終駅の松本まで乗るのは初めて。夏休みのせいか、平日でも満席。途中電車の遅れがあったものの、特急は定刻通り9:36に松本駅に到着。

改札を出ると、おなじみの登山スクールのお友達が沢山。会うと元気が出ます。夏山シーズンのせいか、今回お世話になる山岳ガイドさん以外にも、知り合いのガイドさんを複数見かける。びっくり!「頑張って槍ヶ岳登ってきてね~!」と励ましの言葉を頂く。

そこから一行は、バスで上高地へ。ちなみに今回の山岳ガイドさんは2名。1人は沢渡でピックアップ。確か沢渡近くで車窓から見えた道路の気温計は21度。標高が上がればもっと気温は下がるだろう。やはり山はあなどれない。

バスの中では、今回の山行の注意事項の説明がなされました。特に厳しく言われたのは装備。「低体温症対策ができる装備(「ダウン」と「フリース」)を両方持っていない場合には、槍ヶ岳山荘(山頂直下の山小屋)には連れて行かないよ!」と釘を刺される。あとはヘルメットも!ちなみに近年北アルプスでは、ヘルメット装着が推奨されています。(ルートにもよるけど)

それにしてもガイドさんお疲れの模様。何せ不帰ノ険、西穂高などハイシーズンなのでお仕事てんこ盛り。10日以上家に帰ってないそう。今回の槍ヶ岳終わったら一回帰るけど、その後今度は、剱岳に入るそうで、本当にお疲れ様です。

11:20にようやく上高地のバスターミナルに到着。着いた途端に、雨が降り始める!天気予報通り。こんなもんだと思い雨具を取り出す。

この付近は、雨にもかかわらず観光客と登山客で賑わう。ターミナルの横には、上高地登山相談所があり、登山届提出箱がある。

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場所柄外国人も多いので外国語での説明も。

上高地でも知り合いのガイドさん2名に遭遇。バリエーションルート系の山行を予定していたけれど雨なので中止とのこと。世間は狭い。ここでお会いするとは思いませんでした。

ちなみに今回歩くのは、一般登山道。今日はずっと梓川沿いを槍沢まで行くだけだから、バリエーションルート的な岩場はありません。

11:50に出発。まずは明神を目指す。上高地を歩くのは何年振りだろう。前に来た時は、単なる観光客で、遠くに見える山々はあくまでも観賞用で、自分が将来その山の一つに登るなんて想像もしなかった。人生は本当に不思議です。

今日の目的地、槍沢ロッジまでは、コースタイムで5時間ほど。夕飯が17時なので、今から出てのろのろ歩くと時間的に厳しい。だからガイドさんからは、「危ない所もないからスタスタ歩きますよ」と言われた。

昔の自分みたいな観光客に、じろじろ見られながら河童橋の横を通り抜け、小梨平のキャンプ場の横もさっさと歩き、12:25には明神に到着。ここで10分ほど休憩。

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ここからアルパインのルートがある明神岳方面を見ても、少し岩肌が見えるだけで、雲のせいで全貌が見えません。

その後徳沢を目指して歩き始める。樹林帯の中なので、雨はそれほど気にはならない。少したつと雨は小降りに。

13:15に徳沢に到着。ここは、井上靖の小説「氷壁」に出てくる小屋のある場所。

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なので徳沢園の入口には「氷壁の宿」とある。休憩していたら、また雨が強くなってきた。

13:25に徳沢を出発。少し歩くとお猿さんがあちこちに。目を合わせると威嚇されていると思って猿が襲ってくるので、知らん顔をして通り過ぎる。登山道の左側は梓川が流れている。歩いていると登山道と川が近くなったり遠くなったりする。

14:10に横尾に到着。ここから登山道は、槍沢方面と涸沢方面(写真の橋の方角)に分かれる。

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橋の向こうには、屏風岩と思しき岩肌が見える。雲がかかっていますが、日本にこんなに大きな岩場があるなんて驚きです。遠くから見てもその大きさがよくわかる。その迫力に、いつか見たアメリカのヨセミテの岩山を思い出す。

確か数週間前に人が24時間以上宙づりになった現場。生きた心地しなかっただろうな。想像するだけでこわい。

14:20に横尾を出発。晴れていれば槍ヶ岳が見えるといわれる槍見河原では何にも見えず、そのままスルーして、15:10に一の俣到着。5分休憩。

そして、15:50にようやくこの日の目的地槍沢ロッジに到着!結構いいペースで歩けました。

ここは石鹸とか使えないけど、お風呂がある!汗と雨で冷えた身体も温められるからうれしい。食事は17時から。その後、リピート山中さんのコンサートがあるらしい。

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「誰それ?」という声がお仲間から聞こえる。ずいぶん前に「ヨーデル食べ放題」っていう曲を歌っていた人だ。

「焼肉バイキングで食べ放題~♪食べ放題ヨロレイヒ~♪」という聞いてるだけで笑っちゃう妙な歌詞が印象的。

カラオケでネタが無くなった時に、苦し紛れに歌った記憶がよみがえる。(何やってるんだかトホホ)

この山中さんは、槍ヶ岳の北鎌尾根で遭難した登山家の加藤文太郎のことを唄っている。多分槍ヶ岳つながりで、小屋で演奏するだろうな。

夕飯の時間を待ちながら、自分の寝床でゴロゴロしていると、山中さんのお部屋がすぐ近くらしく、演奏時間までずっとリハーサルのギターの音が聴こえていました。山に来たのに私の頭の中はすっかり「焼肉食べ放題」になってしまいました。

夕飯を済ました後は、何となくゆっくり静かに過ごしたいので、コンサートはパスして、談話室から借りてきたマンガ「岳」を読みながらだらだらする。どういう訳かこの漫画どこの山小屋にもおいてある。

翌日の天気予報は雨。出発は6時半の予定。「この感じだと槍ヶ岳の山頂は明日は登れないかも」と思いながらその日は寝ちゃいました。