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あなどるなかれ仙人ヶ岳(栃木)

登山

めずらしく北関東の山に登ってきました。その名も「仙人ヶ岳」!栃木県足利市にある標高662.9mの山です。

「前回はエベレストの話ばかりしてたのに、低山?イケテない!」という方。歩いてみると、結構「あなどるなかれ!」という山です。多分運動不足のOLさんやメタボ気味なサラリーマンの皆様には、しんどいかも。普段から歩きこみをしている人だったら、モチロン楽勝~。

<概要>

山行日:11月上旬のある日

天気:くもり時々晴れ

コース:

岩切登山口→生不動尊→熊ノ分岐→仙人ヶ岳→熊ノ分岐→犬帰り(巻道)→猪子峠→猪子トンネル東側登山口

<実際の様子>

最近夜更かしが多くなってきたのですが、久しぶりに早起きして、北千住まで行って東武電鉄の「りょうもう3号」に飛び乗りました。東武を利用するのは、6月に日光の男体山に登って以来。どうしてもアウェイ感を感じる。江戸川、そして荒川と橋を渡る度に、更に心細くなる。

8:52に栃木県の足利市駅で下車!意外と近い!この日は、9月に修了証書をいただいた登山スクールの別枠の山行です。最近体調悪くて、下界でトレーニングしてたんだよね。だからそのトレーニングの仕上がり具合のチェックの為、一人ぼっちでの山行をしたくないので参加!

タクシーで、「仙人ヶ岳」の登山口へと向かう。その途中、渡良瀬川沿いの道を車は走る。この川の名前を聞くと、どうしても小学生の頃国語の授業で習った伝記「足尾鉱毒事件の田中正造」を思い出す。確かこんな話・・・

『時は明治。渡良瀬川には、足尾銅山から汚染水が流れ、人々は公害に苦しんでいた。そこに田中正造という人物が現れ、公害問題解決のために立ち上がる。しかし活動はなかなかうまくいかない。最後には、明治天皇へ直訴してその窮状を訴えようとするが、失敗して投獄され、非業の死を遂げる。最後に持っていたものは、ずた袋に入った「はな紙」だけだった』

・・・良い事をしたはずなのに、最後は無一文で非業の死。世の中甘くない。「フランダースの犬」も嫌いだったけど、小学生の私にはあまりにも衝撃的な結末。

そんなことがあったのが嘘のように、車の窓から見える渡良瀬川は、平和そのもの。河川敷で子供たちがサッカーの練習をしているのが見える。

閑話休題

9:45くらいに岩切登山口に到着。ここには、ハイキングコースの案内板があります。

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身支度を整え、10:05に小俣川(沢)沿いの道を歩き始めます。他の登山者は辺りにはいません。非常に静かで、山に来たって感じ。もし秋の高尾山にでもいったら、静けさなんて望めない。

沢を何度も渡り、10:45には生不動尊に到着。

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岩場にお社があります。岩場ってやっぱり神聖なものが宿ると考えられているのかな?ここで少し休憩。歩いていると暑いけど、立ち止まると直ぐに身体が冷えてくる。さっさと上着を羽織る。やはりもう秋です。

10分ほど休んで、またすぐに歩き出す。するとマンガン採掘跡が沢山ある。でも「マンガン」と聞いてもピンとこない。思い出せるのは「マンガン電池」くらい。他に何に使うんだっけ? 元上司の中に化学で博士号持っていた人いたけど、きっと彼に聞けば一発だろうな。

それにしてもこんな山の中で、今のような機械はないから昔の採掘は大変だったろうな。この採掘場辺りは、カタクリの花がシーズンになると沢山咲くそうです。

マンガン採掘跡を過ぎると、沢から尾根にあがるので、傾斜がきつくなります。でも、それほど長くはないです。熊ノ分岐まで上がると、山々が見渡せて紅葉が美しい。

更に仙人ヶ岳を目指して歩きます。12時には東側のピークに到着。そのまま歩きつづけ、12:05に西側の足利市の最高地点(標高662.9m)である仙人ヶ岳に到着!

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三角点を見ると、角が削れてる。なんでも世の中には三角点ハンターというのがいて、三角点を削って持って帰るそうな。これ国民の税金で立ててるから、どうなんでしょうねえ。

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ここでカロリーメイト的なものを紅茶と一緒にとりながら、しばし休憩。

12:35に下山開始。実は、沢から上がって来るよりも尾根沿いに歩く方が時間がかかります。当初は、尾根を歩いて沢を下る予定でしたが、時間の関係で逆に歩くことにしたのです。

せっせとあるいて、熊ノ分岐を過ぎ、13:14には561mのピークに到着。

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ここからは、松田川ダムが見えます。5分ほど休憩。

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このダムをちらちら眺めながら、しばらく尾根を歩きます。それにしてもこの辺りは、岩が多い。歩いても歩いても岩だらけのやせ尾根。岩に慣れてないと、辛いかも。

極めつきは、おそらく「犬帰り」!犬も帰っちゃうような、6~7mの岩がドカーンと出てきます。鎖場!でも巻き道があるので、今回はそっちを利用。でもこの巻き道の階段がやたら段差が高くて、女性にはきついかな。下ったと思ったら、登り返しがあります。また尾根に戻ると、「犬返し」の岩場が、見えました。見るとロープで確保しながら下りてきた人が複数名いました。まあ、少人数で登ったり下りたりするには楽しいかもしれないけど、我々は少し人数が多すぎるから、巻き道がやはり無難。

14:20に、更に維の岳(標高500m)と書かれた地点に到着。

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一番面倒な「犬帰り」も過ぎたので、ここで10分ほど休憩。

また歩き始めて、511mのピークも通りすぎ、気づけば松田川ダムの堤のある部分がよく見えるところまで来ました。ずっと遠くに見えていた送電線もかなり近くなっていました。

428mのピークを過ぎると、周りは杉の森。15時過ぎているので薄暗い。おまけに秋だし、曇ってきているので余計に暗く感じる。足元に注意しながら慎重に下りる。気がつけば、岩切登山口へ向かう道との分岐。これを東側に下山。

 16:25猪子トンネルの東側に出て、この日の山行は終わりました。

<感想>

いやあ~下山ルートは長かった!近所にこの山があれば、トレーニングに使いたいくらい!北関東にお住いの方にはおすすめの歩きごたえのある山です!(超初心者が、ハイキングコースという名前に惑わされていくとえらい目に合うかもです。)

 ★おまけ

1) 足利市の仙人ヶ岳ハイキングコースの情報

http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/site/ashikaga-kankou/i-sennin.html

2) このコースが載っている「山と渓谷社」の本(以下)

「新・分県山ガイド 8 栃木の山」