山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

いざ立山連峰!(最終日)

春の嵐に翻弄された日の翌朝は、快晴!

太陽がまぶしい。

7:30過ぎに雷鳥荘を出発。

当初立山三山縦走を計画していましたが、前日の降雪で、現場に行ってみないと状況がわからない。そんな訳で今回はまず雷鳥荘から一ノ越、そして雄山を目指しました。

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立山室堂山荘を通り過ぎた辺りで、ビーコンのスイッチを入れる。この先は浄土山の北側の斜面のトラバース。過去に雪崩の事故が何度も発生している場所。

前日の積雪を考慮し、雪にストレスを与えないよう間隔をあけながら歩く。もちろんこの判断は素人の私には無理。山のプロのアドバイスを受けながらのこと。

トラバースでは滑落も怖いので慎重に歩く。こんなに緊張したのは初めてかもしれない。

9:25に一ノ越(標高2,705m)に到着。稜線に上がるとやはり風が強い。

でもそこには、眼を見張るような素晴らしい景色が広がっていました。

すぐ南南西には龍王岳。

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更に、槍ヶ岳黒部五郎岳笠ヶ岳など名前をあげればきりがないほど多くの山が見えました。

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ここでピッケルを取り出し、ガイドさんとショートロープのセット。

この先は、岩と雪のミックス。風にあおられながら、一歩一歩登る。

三ノ越を通過し、10:22雄山の三角点(標高2,991.8m)到着。

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南東方向には、なんと富士山まで見えました。

そして、少し歩くと待望の剱岳が稜線の向こうに!

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沢山の雪に覆われています。

更に歩き、10:30には雄山神社のある標高3,003m地点に到着。久しぶりの3,000m級の山です。ここからも剱岳がはっきりと見えました。何度見ても飽きない雄姿。

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この先稜線は、大汝山、富士ノ折立、別山と続きますが、山の状態をみて今回はここまで!

雄山からは室堂平を一望できるので、写真を撮ってから下山開始。

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下山途中、浄土山付近では、小規模の雪崩が起きた跡がみえ、ビビりましたが、無事12時過ぎには室堂に到着しました。

★感想

今回のミッション「剱岳を見てみよう!」は、何とか達成することができました。ほっとするというか、肩の荷が一つおりました。

今回は登山は雄山のみとなりましたが、立山連峰をある程度俯瞰して見ることができ、刻々と変化する山の天気の怖さを体感したり、岩と雪のミックスの場所を歩いたり、貴重な経験となりました。

また機会を見て立山三山縦走に挑戦してみたいし、そして目標の岩と雪の殿堂と呼ばれる剱岳に、今シーズン中に必ず登りたいと思います。