清々しい朝を迎えるはずが・・・
4時頃、ビニール袋のガサガサ攻撃、その後「はよ起き〜や。寝てるのあんただけや。布団はがすで〜」という声。何と吉本新喜劇開演。「何でやねん」とつぶやきたくなる。
5:30頃気を取り直し、裏剱眺めに仙人池へ。
でも、ここも人だらけ。
雲のせいで、朝焼けは期待出来そうもないので、小屋に戻って朝ごはん。
他のパーティがいなくなるのを待ちながら、写真を撮って時間潰す。
紅葉がキレイ。
静かになると落ち着く。
7時に小屋を出発!
仙人温泉までの下りは、雪渓が核心。2度あったけど、両方共ロープで確保してもらいながらおりました。
8:20頃仙人温泉小屋付近に到着。
仙人池ヒュッテを遅く出発したのに、結局ここまでの間に、全パーティ追い越してしまった。
この先は人の気配がないので、ガイドさんは熊鈴装着。人よりも熊の方が多いとのこと。下界とは違う原理原則で物事が進む世界。なんだかナウシカの腐海みたい。
8:53仙人温泉小屋をのぞむ地点へ到着。
ここから谷を振り返ると、雪渓が。
少し歩くと本日の最高地点。
この先は雲切新道の急な下り。
不帰ノ険、白馬鑓ガ岳、
五竜岳、鹿島槍など後立山連峰の山が見えてきました。やはり近い。
濡れてる岩や木の根と格闘しながら、急な下りを何とか進んで行くと、
雲切谷の滝。
もう少し行くと黒部川、そしてハシゴを下りきると仙人谷ダムが。わかっていても人工物がそこに佇んでいるのが不思議な感じ。
ダムの水の美しさに息を飲む。と同時にこのダムを作った人達の苦労を思い出す。
ハシゴを下って、
標識を見ながら歩き、
建物の中へ。
隧道を通る。
歩くと微かに硫黄のにおいが。
高熱隧道に続く道を横切ると、そこだけ暑い。小説で読んだのことを思い出す。166度の岩盤を掘り進む難工事。ようやく隧道の外に出るとセミが鳴いていました。
また夏に逆戻り。
そして関西電力人見平寮の横を通る。冬もここで従業員の方々は過ごすそうです。大変だな。
12:10に阿曽原温泉到着。
他の登山者はまだ来ない。
テント場の横を下り、
露天風呂へ!
こんな景色を眺めながら、
ビール片手に、貸し切り状態。
今まで行ったどこの温泉よりも最高!
頑張って歩いてよかった〜。
(つづく)