山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

危険な廊下!(Day 1 前編)

4時起床。

今回の目的というか確認点は2つ。

その1:テント泊装備を持ち、ルートを歩けるか?

その2:今回開通の障害となった危険箇所は、自分で対処・対応可能か?

そんなこと考えながら、5時出発!

夜空には、まだオリオン座が瞬いていました。

5:22ダム付近に出ると、南側に尖った山が、あの山は何だろう?

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西側には、立山の上に月が出て美しい。

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早起きして得した気分。少し進んで、ダムの出口付近で身支度のため小休止。

いつの間にか朝焼けが。思わず見入ってしまう。

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5:45頃、歩き始めました。

6:05ようやく前日見た橋を通過。

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ここから見ると、ダムの巨大さが分かる。この建設に莫大な費用・人材・時間がかかったのも納得がいく。

40分ほど歩くと、こんな光景が広がる。

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内蔵助谷出合を過ぎ、7:03には、黒部の巨人と呼ばれる丸山東壁が見える場所へ。

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ここで5分ほど休憩。

7:47に大タテガビン、8:07に鳴沢小沢付近を通過。

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8:41新越沢合流点の看板を過ぎると、この日の核心?!

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何じゃこの雪渓!?茶色いのがココアで、天然のティラミスみたい。

近づくとスノーブリッジが出来てる。うへ〜!

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どういう訳か、前の人たちは連なって雪渓を歩いてる。危ない!「見えないけど下がそこのスノーブリッジみたいになってたらどうするの?」と思う。

我がパーティは、ハシゴを登り、ロープがフィックスしてある雪渓を1人ずつ通過。

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自分の番が来たらドキドキ!最後のグラグラするハシゴでは「雪渓が壊れませんように」って祈りながらおりました。怖かった。

何せ峡谷には、神様が怒ってぶち壊したようなティラミス(雪渓)が散乱してる。

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ホッとしたのも束の間。次はヒビの入っている岩壁に、ロープとハシゴがセットしてある。

そこもなぜか人が滞留。崩れたら命はない場所なのに。「崩れませんように」と思いながらそっと下りる。緊張感はこの日最大!

更に進むと、進行方向右側は完全に切れてて、その下は冷たい水の流れる黒部川

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時刻は、10:10。

こんな場所なのにカップルが、何と谷側の危険箇所で「どうぞ先行って下さい」と変な姿勢でよけてる。自らリスク増やして言葉も出ない。やっぱり連休に来るべきではなかったかな。

歩くのは思ったより大変ではないけど、大きなテント泊装備持って歩くのは、少し不安。

この廊下危険極まりないです。

(つづく)