4時起床。
今回の目的というか確認点は2つ。
その1:テント泊装備を持ち、ルートを歩けるか?
その2:今回開通の障害となった危険箇所は、自分で対処・対応可能か?
そんなこと考えながら、5時出発!
夜空には、まだオリオン座が瞬いていました。
5:22ダム付近に出ると、南側に尖った山が、あの山は何だろう?
西側には、立山の上に月が出て美しい。
早起きして得した気分。少し進んで、ダムの出口付近で身支度のため小休止。
いつの間にか朝焼けが。思わず見入ってしまう。
5:45頃、歩き始めました。
6:05ようやく前日見た橋を通過。
ここから見ると、ダムの巨大さが分かる。この建設に莫大な費用・人材・時間がかかったのも納得がいく。
40分ほど歩くと、こんな光景が広がる。
内蔵助谷出合を過ぎ、7:03には、黒部の巨人と呼ばれる丸山東壁が見える場所へ。
ここで5分ほど休憩。
7:47に大タテガビン、8:07に鳴沢小沢付近を通過。
8:41新越沢合流点の看板を過ぎると、この日の核心?!
何じゃこの雪渓!?茶色いのがココアで、天然のティラミスみたい。
近づくとスノーブリッジが出来てる。うへ〜!
どういう訳か、前の人たちは連なって雪渓を歩いてる。危ない!「見えないけど下がそこのスノーブリッジみたいになってたらどうするの?」と思う。
我がパーティは、ハシゴを登り、ロープがフィックスしてある雪渓を1人ずつ通過。
自分の番が来たらドキドキ!最後のグラグラするハシゴでは「雪渓が壊れませんように」って祈りながらおりました。怖かった。
何せ峡谷には、神様が怒ってぶち壊したようなティラミス(雪渓)が散乱してる。
ホッとしたのも束の間。次はヒビの入っている岩壁に、ロープとハシゴがセットしてある。
そこもなぜか人が滞留。崩れたら命はない場所なのに。「崩れませんように」と思いながらそっと下りる。緊張感はこの日最大!
更に進むと、進行方向右側は完全に切れてて、その下は冷たい水の流れる黒部川。
時刻は、10:10。
こんな場所なのにカップルが、何と谷側の危険箇所で「どうぞ先行って下さい」と変な姿勢でよけてる。自らリスク増やして言葉も出ない。やっぱり連休に来るべきではなかったかな。
歩くのは思ったより大変ではないけど、大きなテント泊装備持って歩くのは、少し不安。
この廊下危険極まりないです。
(つづく)