最近通っている東北。今回は鳥海山へ。
日本海から16キロしか離れていない2千メートル級の山は他にはないそうで、その特殊な地形のため、冬は豪雪地帯。そして江戸時代には北前船のランドマークになっていたそうです。
それを聞いて富山の立山連峰を思い出す。あちらは海から30kmの距離で3千メートル級。同じく豪雪地帯。
日曜早朝3時に起き、宿を4時半出発。
着いたのは祓川登山口。
まだ空気はひんやりしてきます。
5:15登山開始。駐車場からだと距離を感じます。
山頂を回って鉾立へ抜けるロングコース!
歩き始めると直ぐに竜ヶ原湿原。
昔は投網で岩魚を取れるほど水があり、山の上から見るとその魚影が、龍が空に向かって登っているように見えたのが由来とか。
賽の河原を過ぎると、1つ目の雪渓。
雪渓は長いので軽アイゼンとストックの登場。
8月のお盆の頃になっても雪渓があるくらいだから、春スキーに人が訪れるのも頷ける。
6:43に康ケルン・七ツ釜避難小屋付近で休憩。
こんな滝と釜(滝壺)があります。
7:05康新道との分岐で5分休憩。
ここにも雪渓。氷ノ薬師まで登ると岩手山が雲の上から頭を出していました。
雪がある時はここをスキーで滑るとか。
ちなみにこの山も高山植物が沢山。
蜂は短い夏の間、一生懸命お仕事中。
鳥海アザミ。ここにしかない固有種。
前半最後の雪渓を抜け、
8:52には、舎利坂中間点。
登山口の駐車場と竜ヶ原湿原が見えます。
山頂方面は近いようなそうでないような。
9:25七高山(標高2,229m)へ到着。
ここは鳥海山の外輪山。
現在最も高いのはお向かいの新岳(2,236m)。
松尾芭蕉が旅をしていた頃にはなかった山。
庄内平野に日本海。更にこの日は眺望がよく、月山も見えました。
でもこの日の行程は鉾立まで。
まだまだ長いのです。(つづく)