山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

裏剱(仙人池〜阿曽原温泉)

回顧録

まだ星のまたたく時間に起床。

ヘッドライトつけて4:55真砂沢を出発!

朝の登山道はツユでいろんなところが濡れている。三ノ沢をおり、川の横の鎖場を抜ける前に途中転んで捻挫してしまった。

まだまだ先は長いのに・・・。

川沿いの鎖場を抜け、二股吊橋。

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何だか前よりも時間かかっている。

ここからは仙人新道の登り。ベンチまで上がると、三ノ窓雪渓の上に月が浮かんでいた。

前回よりも快晴で眺めがいい。
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立山の山々と小屋が見えると登りは終わり。

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8:30にようやく仙人池着。

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水面に映る裏剱と紅葉は、今回最も心に残る風景となった。再び訪れてよかった。

前はここまでクリアじゃなかった。

この日は阿曽原温泉まで歩くので先へ進む。

痛めた足首を気にしつつ、仙人谷を下る。全然スピードが出せないので、自分に腹を立てる。

死亡事故の頻発する右側が切れた場所、そして雪渓をおりると、今度は雲切新道への登り。

11:39やっと雲切新道の最高地点(1,629m)。

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この先は急な下り。

痛い足をかばいつつノロノロおりて、13:39に仙人谷の川を渡りちょっと休憩。
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こんな橋がかかってる。
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下りるのに時間かかりすぎ。

無くした体力は一体いつになったら戻るのか?

悲しくなった。

最後の長い長い梯子を下りると、
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仙人谷ダム。時刻は14:18。

何度見ても水の色が美しい。
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そしてこんな山奥に人工物があることに驚く。
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高熱隧道を横切り、関西電力の寮の脇を抜けると、最後の登り。

15:34ようやく阿曽原温泉着。

疲れて小屋の写真を撮るのも忘れてしまった。

少し休んでから屋外の露天風呂に入った。3度目の歩いてしか行けない温泉は、何度入っても気持ちいいものでした。

秋の立山(室堂〜真砂沢)

回顧録

平日始発の新幹線で富山入り。

そしていつものように立山駅から室堂へ入る。

2週間前に剱岳に登った時と打って変わって、立山は秋の雰囲気。10:40過ぎに室堂出発。

みくりが池は鏡のように美しく、

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雷鳥坂は紅葉が進んでいた。
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雷鳥平は平日なのにテントが沢山。

連休の合間の平日だからかな。
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美しいナナカマドを見つつ雷鳥坂を登ると、
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山を始めたころお世話になったガイドさんと登山学校のお友達と遭遇。

誰かに会いそうな気がしたけど。カンが当たった。

室堂側では天気が良かったのに、剱御前小屋まで上がると曇り。
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残念ながら剱岳を拝むことはできなかった。

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少し休憩して剱沢に向かって下っていくと、

ハート形になった雪渓が見えた。
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剱沢のテント場にもテントは沢山。

今回は剱沢小屋の横から剱沢を下る。
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雪渓歩きはいつも緊張する。
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平蔵谷の入り口から剱岳方面を眺める。

ここから剱岳に初めて登ったのはもう4年も前のことだ。

またここからも登ってみたいな。。。
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がんばって先に進むと、今度は長次郎谷出合。
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ここから登ったのは2018年だったから3年前。

まだまだ登ったことない剱岳へのルートがいくつかある。

来年は源次郎尾根か北方稜線行けるだけの体力に戻したい。
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下ってきた雪渓を振り返る。やっぱり長い・・・。

南無ノ滝が見えたら、真砂沢ロッジはもうすぐ。

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でも最後まで気は抜けない。
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別山沢の横を通り、

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真砂沢ロッジに無事15:49頃到着。
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同行の皆様と乾杯。

ひとまずここまで歩けて安堵。

翌日は仙人池経由で阿曽原温泉まで歩く予定。

結構アップダウンがはげしく、雪渓もあり気力・体力が必要。

「どうなることやら」と思いつつ、この日は布団に入りました。

試練と憧れ(別山尾根〜剱岳〜早月尾根)

3時起きして、3時54分出発。

前日の天気予報では晴れ。

暗くて寒い中歩き出し、一服剱を過ぎるとポツポツと雨が降りだした。

そういえば途中どこかで雷鳥が鳴いてた。

雨具を着て前剱へ向かう。

剱岳はそう簡単に私を受け入れてはくれない。

またしても試練が始まる。

濡れた平蔵の頭、カニのタテバイを登る。

こんなに怖かったっけ?

2年ぶりに山頂へ。

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ここに立てる日をずっと夢見てきた。
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うれしいけれど長居は出来ない。

今回のメインは早月尾根。

日本屈指の急登2,240mを一気に下る。

ガスってて何も見えない。

雨で濡れた初めての岩場は本当に緊張する。

池ノ谷側に切れた鎖場、カニのハサミ、獅子頭を慎重に進む。

2,600mの標識でひと休み。時計を見ると8:56。

まだ先は長い。

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不安定なやせ尾根と急斜面を下りると、やっと早月小屋。時刻は10:22。
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雨が上がったので雨具を脱ぎ、行動食を取る。

富山平野方面は明るい。
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約20分ほど休憩し、登山口を目指す。

でも歩いても歩いても標高は下がらない。

1921mの三角点を11:35通過。

濡れた岩の次は濡れた木の根っこの連続。

何度か転んでしまった。全然気が抜けない。

1551m地点を12:24に通過。

トレランの人や他の登山者にどんどん抜かされ、

全くコースタイム通りに下りれない。

ようやくなだらかな尾根道になった先が松尾平。

時計を見ると13:55。標高は1,047m。

馬場島の登山口は標高760m。

だからまだもう少し下る。

思うように動かない足に苛立ちながら、とにかく一歩一歩進む。

立山川の流れが近くなり、河原が見えると最後の下り。その先にこの碑が待っていてくれました。

14:34馬場島登山口着。

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剱岳の諭は心にしみました。
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辛くて長かったけど、一生忘れないと思います。

歩きとおせてよかった。

一緒に歩いて支えてくださった皆様に感謝。

強くなって、次は登りたい。

その時は天候に恵まれますように~。

もう秋です!

気がつけば9月。

月日が流れるのはあっという間。

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ミクリガ池の水の青さと、
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山肌の緑と白、そして青空が心地よい季節だ。
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雷鳥沢のテントは、真夏より少ない。
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久しぶりに登る雷鳥坂は昨年よりは楽。

それでもサクサクという訳にはいかない。

登り切ると剱御前小舎。
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そしてそして1年ぶりに近くでみるあの山。

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何度見ても迫力に圧倒される。
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昔の人が針山地獄と呼んだ山。
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ここに泊まると翌日が少しラク
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テラスから鹿島槍ヶ岳が見えます。

さて4回目。

剱岳は私を受け入れてくれるかな?

The Classic 三ツ峠

久しぶりに富士山の見えるところへ。
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あの山を登ったのはもう9年前。

その近くに三ツ峠の岩場があります。
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登山道を下り、上を見あげると大迫力!
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アルパイン・クライミングのゲレンデです。

クラッシック中のクラッシック!

前来た時は人工登攀の講習で、難しかった記憶があります。

久しぶりに恐る恐るマルチやってみました。

今まで触った岩と違う。

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草溝ルート、第一クラックと繋ぎ、更にNo. ? のクラック。上がったところは天狗の踊り場。

慣れない岩と久々のマルチに身体がいうことをきかない。こんなにひどいクライミングをしたのははじめて。今まで何年もかかって積み上げてきたものが、全部パアになっている。

情けない気持ちと、自粛で失った体力がまだ戻らないことに苛立つ。

天狗の踊り場から少し歩くと山頂。

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遠くに八ヶ岳
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南アルプスの山々。多分甲斐駒ケ岳
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まあこんな景色が見られるからいいか。

2日目は霧の中クライミング

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雨が降りそうなので、一般ルート中央、十字クラック、それからNo. ?のクラックを2つつなげて、最後は権兵衛チムニー。

フェイスに、クラック、チムニーと様々なタイプの岩を触れる三ツ峠は、面白い岩場でした。また以前の様に登れるようになったら中央カンテに取り付いてみたい。

復活の日は来るのか?

9ヶ月ぶりに岩場へ!

恐る恐る取り付きからクラックを登り、スラブに手をつけ始めたとたん雨が・・・。

ずぶ濡れになり一本も登り切れずに撤退。

翌日は天候不安定のためインドア。

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一年半ぶり。
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ずっと怖くてジムに行く気がしなかった。

やはり思ったように身体が動かない。

山で最近思うように歩けないのと同じ。

3つやりかけを残したものの、6本は完登。

本数よりも、今まで行けなかったから登れること自体に幸せを感じる。

また空いている時間を見つけてジム通いして、せめて前くらい登れるようになりたいな。

復活の日は来るのかな?

何とかしたい!

2回目

あっという間に4週間。

という事で2回目のモデルナ。

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先に受けた人々はは口をそろえて・・・

「熱出るよ翌日!」と。なので「もしかすると休みます」と伝えて定時上がり。

接種してから12時間後・・・

38.9度という全然うれしくない自己記録更新。ヘロヘロで何とか職場に連絡。

ツラくて仕方ない。結局、接種翌日は経口補水液と体温計が手放せなかった。

でも下がるのは分かってたから我慢。

その次の日起きたら36.2度。

とりあえずこれで2回目おしまい。

マスクも手洗いの習慣も何一つ変わる事ないけど、ちょっとだけ気持ちが楽になりました。