富士登山トレーニングで、次に登るのは、3,000m 級の山で木曽御嶽山(2012年8月)と決まっていたので、2,000m級のどこかの山に登ろうと考えました。
そこで浮上したのが、山梨県の金峰山(きんぷさん)でした。標高は2,595mで、長野県との県境に位置します。ちなみに長野県側では、「きんぽうさん」と呼ぶそうです。奥秩父の盟主と呼ばれる山で、晴れた日には遠くからでも見えます。山頂付近に五丈岩(ごじょういわ)という大きな岩があります。そうそう日本百名山の一つでもあります。
この山に登るにも複数のルートがあり、首都圏からだと日帰りも可能です。ただそれよりも、小屋とかテントに1泊したほうが楽だし、楽しめるような気がします。でも、私の場合は、まだ小屋泊もテント泊もデビューしてないので、しきたりがよくわからない。
となると日帰りしか選択肢がない。大弛峠(おおたるみとうげ)から金峰山に登るルートがそれにあたる。
但しアクセスがすごく悪い。最寄りの駅はJR中央線の塩山。そこから大弛峠までは、タクシーで片道1万2千円とかするそうで、完全に予算オーバー!ちなみにバスもあるみたいだけど、本数が少ない。
そこで、またまたケチって日帰り登山ツアーで行くことに。今回は、都内からバスではなく、JR中央線の塩山駅までは電車を使うので、帰りに中央高速の大月インターや小仏トンネルの渋滞も避けられる。そんなこんなで行くことにした。
★山行日:2012年7月16日(月)
★天気:晴れ
★コース
(往路)大弛峠→旭岳→鉄山→金峰山(標高2,595m)
(復路)金峰山→鉄山→旭岳→大弛峠
※ということで、よくあるピストンでした。
★実際の様子
電車で行けば時間が読めると思ったら大間違いで、乗るはずの列車が車両故障だか何だかで、いきなりトラブル。タクシーで大弛峠(標高2,370m)に着いたのは、11時半を回ってました。やれやれ。個人で行けば、とうに目的地を変えて別のところに行くのに、それもできず。
この大弛峠は、以下の写真の通り、車で来られる峠としては日本で一番の標高だそうです。
11:45に歩き始めました。登り始めは急ですが、その後は緩やかになります。今回の登山は金峰山に続く山の峰々を歩いていく感じなので、標高差はそれほど多くはないんですよね。(確か225mくらい。)
朝日峠に12:25に着き、10分ほど休憩、その後13:15には朝日岳(標高2,579m)に到着しました。こんな看板が立っています。
ここでも立ち休憩を5分ほどとり、更に進むと、金峰山の五丈岩が見えました。(以下写真)
そこからもう少し進んで北方向を見ると、小川山の岩山が見えました。日本のロッククライミングのメッカと言われる場所です。すごい岩が沢山ありますねえ。日本じゃないみたいです。
そういえば10年以上前にクライミングジムに毎週2~3回通っていた頃、どっかのジムで平山ユージ(有名なクライマー)がこの辺の岩場を登っているポスターか何か(雑誌かな?)を見たような気がする。やはり生で見る迫力は違いますねえ。
山頂直下は、岩場歩きになりましたが、あまり手こずることもなく14:35には、金峰山頂上に到着しました。実物の五丈岩は、写真のようにとても大きくて何人もの人が登っていました。
山頂からは、瑞牆山(みずがきやま)も見えました。(以下の写真)瑞牆山も岩山で、なんだか要塞みたいに見えますね。写真では晴れていますが、部分的に雲に覆われると宮崎駿の映画「天空の城ラピュタ」みたいな感じもします。
小川山も瑞牆山も、異国のような雰囲気。圧倒されました。そのうち、ああいうところ行きたいなあ。
電車の時間もあるので、15分ほど休み、14:50 に往路を戻り始めました。
そして、やはり気になる小川山方面。もう一回写真を撮ってしまいました。どうも岩山に惹かれてしまいます。
朝日岳に16:15頃到着。更に歩くと、途中で行きには見えなかった富士山が少し見えました。(以下の写真)この時期見えることはあまりないので、ラッキーでした。
結局大弛峠には17:15頃に到着しました。
★感想
稜線歩きが初めてで、今までの山歩きとは違って、周りの景色を楽しむことができました。また山頂直下の岩場歩きも面白かったかな。
次回行く機会があれば、、1泊して別のルートを歩いて、もう少し山を満喫したいと思いました。
★補足
大弛峠に駐車場があるので、マイカーでも行けますが、駐車場がそれほど大きくはないので、止められなかった車が路駐して狭い道路が大変になっていました。車で行く場合には、すごく早く行かないと車は止められないと思います。
★温泉情報
帰りに「花かげの湯」という日帰り温泉施設に行きました。(あんまりのんびりお風呂に入っている時間はありませんでしたが・・・。それでも汗を流すだけでもありがたい。)
http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/sight/tour/spa/2012-0724-1042-53.html
(おまけコーナー)