今回は、登山スクールの5回目の実践クラス。前に歩いた足和田山と同じく山梨県の御坂山塊にある「三方分山(さんぽうぶんさん)」に登りました。
今回のテーマは、「歩き」は「歩き」でも「冬の山歩き」。なので、おおざっぱにいうと、次のような説明もありました。
1)冬は日が短いから。よって行動時間も短くなるから注意!
2)雪が降ることもあるので、気圧配置等の天気予報は要チェック。
3)軽アイゼンも忘れずに(山によってはもっと本格的なものも必要)
他にも、「日が暮れるのが早いので、ヘッドライトは忘れずに!」「寒くないようにするために、衣服とか手袋などの小物類も気を付ける」とかそんな感じでした。(この辺は、前にも書きましたが)
★山行日: 2012年11月24日(土)
★天気:曇りのち晴れ
★コース
精進湖バス停(標高910m)→女坂峠→三方分山(標高1,422m)→精進峠→県営駐車場
★行動時間: 休みも入れて4時間45分でした。
★実際の様子
今回は、晩秋という感じの11月下旬の山行です。精進湖は、富士五湖の中でも一番小さな可愛らしい湖。湖畔そばの空き地で(駐車場だったような気もする)ストレッチをしてから、10:40に精進バス停付近を出発しました。
女坂峠に向かう道は、途中までは集落となっていて昔からの建物が点在します。ほどよくメンテナンスされている家もあれば、誰も住んでない家もあったりして、何となく限界集落(※1)の話を思い出します。
継ぐ人がいないと、集落は消えてしまうんです。人の多い都市部で育った自分には、なかなか実感できない問題ですが、こういった状態を実際に目の当たりにすると、「どうにかならないのかな」と思ってしまいます。(友人の中には、そういう事や日本の農業のあり方を考え、更なる一歩を踏み出している人もいますが)
諏訪神社を過ぎ、しばらくすると、いわゆる登山道に変わります。11:40に、女坂峠に到着。短めの休憩をとりました。
その後、稜線を歩き、13:15に三方分山に到着しました。ここからは、写真のように、こんな眺めを楽しめます。
でも恥ずかしがり屋の富士山は、頭を雲の中に半分隠していました。
そして山頂の標識。まだ新しい感じがしますね。
いつものようにお昼というか行動食をモソモソ食べて休憩を取り、再出発。
14:18には、精進峠に到着。ここには、妙な標識が。
「ハノフマロって何?ハワイかどっかの地名かい?キャハハハ」
読んだら笑いが止まらなくなってきましたが・・・
実はこれ、一部塗装が剥げてしまって、本当は「パノラマ台」。早く直した方がいいと思うだけど。
笑いを越えらながら精進峠を1時間ほどかけながら、県営駐車場まで下りました。
※1 限界集落とは:
過疎化・高齢化が進展していく中で、経済的・社会的な共同生活の維持が難しくなり、社会単位としての存続が危ぶまれている集落のこと。
★感想
登山スクールに入ってから、人で溢れかえるメジャーな山ではなく、静かで富士山を眺めながら歩くと楽しいところが多いですが、この山も間違いなくその1つ。
初心者でも登れる山ですので、「人気の少ない静かな山にも行ってもよいかな」と思う方には、お勧めです。でも、何かあると大変なので、一人で行かない方がいいと思います。季節やアクセス環境のためだと思いますが、他の登山者をあまり見かけなかったので。
★お役立ち情報のURL
一般社団法人 山岳情報センターの「名山ナビ」に「三方分山」のことが載っています。(ルートは若干異なりますが)
http://meizan-navi.com/route/456
※状況は常に変わると思うので、これ以外にも、地図・アクセス方法とか、詳細を調べてから登りましょう。行き当たりばったりは、事故につながります。登山では、ありとあらゆるリスク管理は、自分でするものです。(・・・と自分に常に言い聞かせてます。)
★温泉情報
この時いったのは「富士展望の湯 ゆらり」だったと思います。お時間あればどうぞ。
(使った地図)