山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

登山靴でクライミング?!

今回は、埼玉の破風山に登った一週間後のお話。

 

2012年12月8日(土)は、登山スクールの「クライミング体験講習@インドア・ジム」でした。

 

場所は、昔さんざん通った神奈川県相模原市内のクライミング・ジム。懐かしいなあ。ウキウキしつつ、早速夏に買ったクライミング・シューズを持って出かけました。あと、きれいに洗った登山靴に、そしてスリングと安全環付きカラビナも。

 

なぜそんなにいろいろと必要なのかというと、この登山学校での「クライミング講習」の目的は、いわゆるクライミングに特化したものではなく:

 

①人工の岩を「登山靴」で登ることで、夏の登山での岩稜歩きに役立てる(岩場対策)

②「クライミング・シューズ」で、クライミング・ボードを登り(トップローブ ※1)、登り方の基本とバランス感覚を養う

③危険個所通過に役立つ「安全確保」の一環として「スリング」と「カラビナ」を使い、簡易ハーネスなどの作り方・使い方を覚える。(基本的なロープワークも)

 

・・・という感じ。この基本的な考え方を聞くと、やはり「登山」という視点で考え抜かれたカリキュラムだと思います。

 

普通クライミング・ジムで、「登山靴」を履いて人工の岩を登る練習をさせてくれる所なんてありません。スクール生は、あんまり気がついてないけど、こういうことができるなんて、非常に恵まれていると思います。(多分普段ここで、そんなことしたいと言ってもさせてはくれないだろうから。)

 

まあ、講師陣の過去の様々な経験から、敢えて岩の1センチくらいのでっぱりに登山靴を乗せて登る練習を思いつき、交渉してこのジムで練習させてもらっているのだと思います。

 

ちなみに実際にやってみるとクライミング・シューズよりも、登山靴での登りの練習の方が大変。(と私は個人的に思ってます)写真の右側の人達は、よく見ると普通の登山靴を履いてます。

 

ストマジ 12月

 

とは言うものの、今回は本当に「体験」という感じだけ。人工岩は、1回だけ。クライミング・ボードも数回しか登れませんでした。なので、何となく物足りない。でも、「まあ今回は体験講習だし、また講習あるからいいか」とその時は思いました。

 

一方、同期生はクライミング・シューズを履くのも、クライミング・ボードに触るのも、生まれて初めてという状態。「怖い~」「高いよ~」「こんなことやりたくない~」と女性の多いスクールなので、キャーキャー言いながらあっという間に終わってしまいました。(その同期生達も、2年経つと自主的にクライミング・ジムに通い始めたりして別人のようになるのですが。)

 

本日はここまで。(次回は2012年最後の登山の話を書く予定です。)

 

(補足)

※1 トップロープライミング

あらかじめ最上部から確保されたロープをビレイしてもらいながら安全に登ることのできるクライミングスタイルのこと。(写真のような感じですが、もっと詳しく知りたい場合には、是非ご自身で調べてみて下さい。)