「湯河原の幕山」と言えば、「梅」で有名な所。
でも、この時期まだ梅すら咲いてないはず。仮に咲いていてもパラパラかと。
なぜそんな時に幕山かいうと、例の「槍ヶ岳登るトレーニング・シリーズ第5回目」での「歩き込み」と「ちょっとした鎖場練習」のため。
ちなみに、この幕山は、クライミングができる場所としても有名です。なので「幕山に単なる山登りに行く」ことに、正直抵抗がありました。でも、まだジム通いを復活したばかりの私に外でのクライミングが出来だけの器量もないので、今回も「これも修行よ!」と自分に言い聞かせ行くことにしました。
★山行日:2013年2月16日(土)
★天気: 雪のち曇り
★コース
ししどの窟→幕山公園→幕山(標高626m)→自鑑水→南郷山(標高610.9m)→鍛冶屋
※スタートの「ししどの窟」は、ターンパイクから椿ライン(県道75号)に下りてきた駐車場があるところ。湯河原駅からだと、ここにバス停があります。
行動時間: 5時間位。
★実際の様子
何の因果か、この日も雪。小田原からターンパイクを上がっていくと、路面は雪で真っ白。「また雪山か・・・。」という感じ。もう慣れっこで、言われなくても軽アイゼンはザックに常備。
箱根や伊豆半島は、温暖なイメージがありますが、ちょっと標高が上がると、冬はこうなるのが当たり前。よく道路が通行止めにもなるし。
10時には、椿ラインの「ししどの窟」の駐車場付近に到着。白銀林道を歩き始めると辺りは、写真の通り雪景色。
「ししどの窟」への登山道入口にあるトンネルの前で、少々休憩。見ての通り、全員雨具を装着。
雪なのかミゾレなのか、よくわからないものが降る中歩いて、「ししどの窟」を見た後、一の瀬分岐を通り過ぎ、幕山公園の東屋に到着したのは、11:45でした。ここでしばし休憩。いつの間には、雪は霧雨となり、降っているかどうかも分からない位になりました。
北側をみると岩肌が見えます。いつか見た光景。
実は初めて外でクライミング(トップロープ)をしたのが、この湯河原幕山。「あれは、2001年9月のこと。また、戻ってきちゃった。もう11年以上前のことか・・・」と思っていたら、今度はボルダリング用のマットを背負ったお兄さんが、やってきました。
ここで完全にノックアウト。「やっぱここは、『クライミング』をする所だよねえ。早く上手くなって外行きたい!」としみじみ。「私何してんだろここで(泣)。」
「単なる登山(というかハイキング)」のモチベーションが下がりまくったところで、休憩終了。岩場を楽しそうにクライマーやボルダラ―の皆さんが登っているのを横目に、幕山への道を登って行きました。どういう訳か、山頂が近づくにつれて、またみぞれが強く降ってきました。
幕山の山頂(標高626m)に13:06に到着。(なぜか昭文社の地図の数値と、この標識と1m数値が違うなあ)
晴れていれば、美しい相模湾を見ることができるのですが、確認できたのは、どんよりした空と真鶴半島だけ。残念!
そこから更に「自鑑水」まで歩きました。(13:32頃通過)ここは、1180年の石橋山の戦いで敗れた源頼朝が、敗走中にこの池にたどりつき、水面に映る自分の顔を見て自害を思いとどまった、という所だそうです。
今日の私は、もしここで「池の妖精」が出てきて「あなたが落としたのは、金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?」と聞かれても、「いいえ。幕山と南郷山を普通に登るモチベーションです。ごめんなさい。」としか答えられない位、クライミングが頭から離れません。やれやれ、こんなバカみたいな妄想は、きっと天気のせいです。天気が良ければ、歩いているだけで楽しいのに。
14:04には南郷山に到着。
霞んだ相模湾しか見えません。晴れていれば初島も見えるはずですが。
ここから湯河原カンツリー倶楽部の横を通りながら、下山しました。湯河原は、みかんの産地なだけに、里まで下りてくると柑橘類の木々が沢山の実をつけていました。
途中には無人農産物販売所もちらほら。パーティーの中には、みかんを買ったりする人たちも現れました。こうなると単なる観光。
15時過ぎには、鍛冶屋のバス停まで下りてきました。
★感想
幕山や南郷山は、晴れていれば歩きやすく眺望もよいので、冬の山歩きや梅が咲くころには、良いコースだと思います。冬の間何にもしないでいるよりは、こういう山を歩いて、帰りには温泉とか地元の美味しい海産物を楽しむのがおすすめです。
日帰りが楽勝の湯河原ですが、冬に行くなら、「新年会」も兼ねて温泉とか泊まるのも妙案かと思います。
(後日談)
その日、友人に幕山に行ったと告げたところ、「えっ?クライミングじゃないの?もったいない。」と言われてしまいました。そのため、ジム通いに更に熱が入るようになりました。
★お役立ち情報のURL
湯河原町のウエブサイトの「ハイキングコース」に今回の使ったルートも出ています。(但し例によって、複数のコースをつなげて歩いていますのでご注意を!)
http://www.town.yugawara.kanagawa.jp/kankou/leisure/hiking.html
★温泉情報
湯河原は温泉の街なので、日帰りで立ち寄れる場所が結構あります。
①「湯河原町温泉協会」のURL
http://www.yugawara.or.jp/dayplan/
②湯河原の立ち寄り湯の中では、「ゆとろ嵯峨沢の湯」(以下)に行ったことがあります。鍛冶屋から歩いてもいけます。(20分強かな)
(使った地図)