山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

丹沢縦走 前編(神奈川県)

2013年5月から、いよいよメジャーな山デビュー!そして、スクールのカリキュラムで、初めての山小屋泊。私自身は、人生3回目の山小屋体験!

2日間かけて、神奈川県の丹沢の主脈を縦走するのです。「うれしいなあ~。楽しみだなあ」と小学生の様に前日からウキウキしてしまいました。

★山行日: 2013年5月4日(土)~5日(日)

(※前編では、5月4日の様子を書いてます)

★天気:晴れ

★コース

(1日目)

大倉→大倉尾根→塔ノ岳(標高1,491m)・尊仏山荘(泊)

実際の所要時間:約4時間

(2日目)

後編を見てね!

★実際の様子

小田急渋沢駅に午前8時前に到着!ゴールデンウィークも後半となり、ここも例外ではなく、駅は登山者でごった返しておりました。やはりメジャーな山に行くと混んでます。

渋沢駅

スクール生の日頃の行いが良いのか、写真の様に天候に恵まれました。目指すは、あの山々!

車で大倉まで移動し、ブリーフィングとストレッチをして、8:55に出発。

9:30に観音茶屋付近で数分休憩し、さらに歩いて10:05には見晴茶屋に到着。ゴールデンウィークの頃の日差しはやはり気持ちが良いものです。(写真は見晴茶屋付近からの眺め)

見晴茶屋

今回歩く塔ノ岳までの大倉尾根は、非常に長くトレーニングにはもってこい!いいところは、ちょっと歩くと小屋があること。ただし、平日とかシーズンオフにはやってないけど。駒止茶屋を通り過ぎ、11:25には堀山の家に到着。ここでも少々休憩。

更に歩いて、12:05には、戸沢山荘へのルートとの分岐に到着。ここでも少し休憩。標高1,368mの金冷シを通り過ぎ、13:00にようやく塔ノ岳(標高1,491m)に到着しました。休み休みで4時間結局かかりました。

以下写真は頂上付近からの眺め(その1)

塔ノ岳から東方面

以下写真は頂上付近からの眺め(その2)

塔ノ岳 南方面

今回の山小屋は、尊仏山荘。スクールによると「ザ・山小屋」というところ。

- 水もない(水源ないから水道もない)

- 当然お風呂もない

- 男女一緒の雑魚寝

- トイレはバイオトイレ(ボットン方式)

等など、今までセレブ旅・女子会旅を経験してきた方には、かなりのカルチャーショックを覚える場所らしいのです。

さらに今回はゴールデンウィーク中の為、小屋は、ぎゅうぎゅう。満杯状態。

でも、私の場合、人でごった返す夏の富士山の山小屋を経験済み。「別に。こんなもんじゃないの? 寝返りだって打てそうだし。極楽・極楽~♪」と、まるでおばあちゃんが「昔はもっといろいろ大変だったのよ。それに比べれば今は・・・」というのと同じ状態。

明らかに1年前の自分よりも、サバイバル能力が上がっています。女子としては良いか悪いんだか。分かっているのは、登山のおかげで体力もつき、ちょっとしたサバイバルの知識と装備を持っているので、緊急時の生存確率がおそらく他の女子よりもアップしている事。まあ喜んでいいんだろうな。

夕飯までは、まだまだ時間があるので、同期生とビール飲んだりおつまみ食べながら、エンドレスでおしゃべり。話せば話すほど、「みんな山好きなんだな」って感じます。仲間がいるって本当に幸せ。

小屋で休んでいると、欧米系の外国人登山者2名が、入ってきました。よく見ると外国人旅行者必携の「ロンリープラネット」(日本で言うなら「地球の歩き方」みたいな本)の「日本の山 ハイキング編」という本を持っています。どうやら小屋泊りではなく、テント泊をしたいようなのですが、小屋の人に「ここは国定公園で、テント泊禁止だよ。早く下山しなさい」と言われていました。彼らにも日本の山の良さを知ってもらいたい反面、ルールはやっぱり守ってもらいたいなと思った瞬間でした。

話は変わりますが、この小屋にはミー君というネコさんが住んでいます。(写真参照)何でもこのネコさんは、十年以上前に山に捨てられていたそうです。(泣)それを小屋の人が助けて、今は小屋で幸せに暮らしているそうです。よほど大事に育てられたのか、この猫さん人を怖がりません。2階への階段のど真ん中で完全にくつろいでます。(笑)見ているだけで和みます。

ミー君

18時頃には、夕食の時間になり、カレーを頂きました。水場もないのに、こういうものが山頂の山小屋で出てくるだけで本当に有難いです。

尊仏山荘 夕食

夕方になると、鹿が小屋の周りに出没していたらしいのですが、「まあそのうち見れるかな」と思って、20時の就寝前に布団にもぐりこんでしまいました。結局なかなか寝付けませんでしたが。

翌日は、6時には小屋を出発予定。行動時間は10時間を超える大縦走です。

さてどんな光景が私を待っているのでしょうか?

つづく!