山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

瑞牆山 後編(山梨県)

さて、山行日当日となりました。瑞牆山では、どんな光景が待っているのでしょうか?

★山行日: 2013年5月26日(日)

★天気: はれ のち 雨

★コース

(往路)瑞牆山荘→富士見平→桃太郎岩→瑞牆山

(復路)往路下山

★実際の様子

午前3時。まだ夜も明けない時間に、目を覚ましました。同じ部屋に泊まっている全員が、ヘッドライトの明りを頼りに、身支度を整えました。

こんなに早く起きたのは、理由がありました。1つ目は、この山は人気があるので、週末はゲキ混みなこと。そして午後になるとどうやら天気が崩れそうという予報があったから。

午前4時に、小屋の外に集合。この時間になっても、まだ真っ暗。小屋の外で、靴ひもを結んだり、ストレッチをしたり、ブリーフィングをしているうちに、何となく空が明るくなってきました。人数も多いので、幾つかのチームに分かれ、出発時間も分けることに。

結局、自分が歩き始めた時には4:50位になっていました。さすがに、この時間になるとヘッドライトはいりません。

富士見平小屋を目指して登山道を歩いていくと、ボルダリングにもってこいの岩がちらほら登山道沿いにありました。よく見るとチョークの跡のような白くなっているものもあります。(気のせいかな?)40分ほど歩くと、木々の向こうに瑞牆山が見えてきました。(以下の写真)時間を見ると5:30でした。

瑞牆山が見える

5:44には富士見平小屋に到着。ここでしばし休憩。ここは、テント泊をしている人が多いので、カラフルなテントが幾つも張ってありました。まだ眠っている人が中にいらっしゃるので、人の迷惑にならないように静寂を心がけます。

ちなみに、この先は、トイレがありません。小屋のトイレは、お金が必要。百円玉を握りしめて、女子達は、そっち方面へ。

富士見平は、「金峰山」と「瑞牆山」との分岐になっています。15分後、「瑞牆山への道」を歩き始めました。

6:40には天鳥川を越え、大きな岩(桃太郎岩)が見える前でしばし休憩。(以下写真)

天鳥川横の岩

この先は、昭文社の地図で「ハシゴ」「この先滑りやすい」となっている所なので、靴ひもなど再確認し、気を引き締めてから出発です。

歩き始めると、今まで登ってきた山々に比べると、やはり岩が多い。でも、特にビックリすることもなく順調に歩き始めました。

今回あるガイドさんが、ピッケルを持っていました。「えっ、何で?」と質問すると、まだ山頂直下北側付近に、雪だか氷だかがあるようなので、念のため持ってきたとの事。

案の定、山頂直下には、「雪」・「氷」のようなものが、ちょっぴり残っていました。「やっぱり山は寒いのね~」とスクール生一同。でも、ピッケルで叩いて割るほどのものではなく問題なく全員通過。

8:44には山頂に到着しました。写真の通り、山頂は、大きな花崗岩となっています。

瑞牆山頂 標識

下をのぞくと、大ヤスリ岩が見えました。(以下写真)あそこは、人工登攀(※)でないと登れないそうですが、いつか登ってみたいなあ。今は、それどころではないけど。

南方面

西の方角をみると八ヶ岳方面が見えます。(以下写真)

八ヶ岳方面

東の方面は小川山。あっちにも、いろんな岩場があるんだよね。ここでの景色をみていると、クライミングに対する思いが、どんどん湧き上がってきます。

何となく、東の方から雲行きが怪しくなってきたので、15分ほどの休憩後下山開始。

この時間になると、山頂目指して登ってくる人が増えてきました。すれ違いも多くなるので、なかなか昭文社のタイム通りの時間で歩くことが出来ません。

天鳥川の近くまで戻って来ると、もう11:45になってました。雲もますます増え、今にも雨が振り出しそうです。

富士見平には12:15到着、さらに最後の下りを歩ききり、瑞牆山荘が見えると、雨がバラバラ降ってきました。時計を見ると、13:00でした。

何とか瑞牆山荘のカフェに飛び込むと、雨は本降りに。

チーズケーキなどスイーツを食べながらの「女子会」で今回の山行はお開きとなりました。

人工登攀

足場や手がかりの少ない岩壁を、ハンマー・ハーケン・カラビナ埋め込みボルト・あぶみなどの人工的な手段を用いて登攀する方法。エイドクライミングとも呼ばれています。

★感想

歩いてみて感じたのは、岩稜歩きの楽しさでした。

でも、この山は人気があるので、やはり人が多いです。今まで、スクールで山歩きの基本やルールを教えてもらいましたが、こういうところに来ると、すれ違いの時に山側で待つか、水筒をザックの外側のポケットに入れると危ないとか・・・そういうちょっとしたことに気をつけることの大切さを改めて感じました。

(おまけ)

最後に雨に降られたこの日。友人は、隣の小川山でクライミング中。東の方から天気が崩れてきたので、スクール生達が山頂にいる頃には、もう隣では雨が降り始めていたそうです。山行では天候チェックが欠かせないですね。やっぱり。

★お役立ち情報

瑞牆山荘のサイト:

http://www.mizugaki.burari.biz/

②ゆーぷるにらさき:

帰りに寄った日帰り温泉

http://yu-pool.moo.jp/

(使った地図)

昭文社山と高原地図金峰山・甲武信」