山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

雪の谷川岳 Day 1 (群馬県)

2014年4月に入り、下界には春が来て桜が咲きました。

 

でも今回は「雪山シーズン」の最後の企画で群馬県谷川岳へ。これはいつもお世話になっている登山スクール併設の山岳会の山行。

 

歩くのは2012年の夏に歩いたこともある天神尾根。「雪山だとどんな感じかな?」と思い参加を決めました。

 

★日程:2014年4月5日(土)~6日(日)

 

★実際の様子(1日目)

いつもの様に1日目は、移動日。午前中は、ひたすら関越道を走りました。

 

今回はスクールの同期は誰もいなくて、先輩たちの中にポツンとビギナーの私が混ざっている。前回の黒斑山の女子会山行ののんびりムードとも違って、ちょっとさみしい。

 

車に乗り込むと、「谷川岳あんまり天気よくないんだよね。今日とりあえず天神平まで行って雪上訓練するけど・・・」とガイドさんモチベーション下がり気味。

 

まあ、自然相手のスポーツだからこればっかりは仕方がありません。行けるときは行き、そうでないときは止める。この駆け引き・判断は、とても重要。

 

12:50位には、ロープーウェイに乗り、天神平まで上がってきました。

 

天神平 ロープウエイ

 

ここは天神平のスキー場。もう4月なので本当にスキーが好きな人たちしかゲレンデにはいません。

 

天神平から尾根を望む

 

ここから、雪に慣れる為、今回は12本爪アイゼンを着けて、天神山に続く尾根を上がっていきました。

 

上がりきったところから北東を見ると白毛門、そして北北西には谷川岳が見えます。谷川岳は頂上付近がガスっていて見えそうで見えない。

 

谷川岳

 

西黒尾根方面は、よく見ると雪の表面がでこぼこしていて、いかにも雪崩そうな感じ。この前の机上講座で、雪崩の怖さを学んだけれど、実物をそばで見るとやはり怖い。ガイド陣も「ちょっとあっちはもうヤバいかな」との事。

 

今は、スキー場の辺りは青空で晴れていますが、昨日「天神尾根ルート」で谷川岳山頂を目指した同じ山岳会の別のパーティは、雪の状態が良くなくて、熊穴沢避難小屋くらいまでしか歩けなかったとのこと。

 

もし明日天候がよくなければ、谷川岳を直接拝める場所には来れないので、とりあえずこの場所で谷川岳を眺めながらしばらく雪上訓練。

 

今回は、ショートロープでの身のこなし方や苦手な雪の斜面の歩行訓練を主に実施。ガイドの歩行を見ていると、何があってもバランス完璧。カッコイイし、うらやましい。

 

一方、自分はと言えば、雪山に来ると、まだまだバランスが上手く取れず、体幹も弱いのがすごく分かる。夏山では、とりあえず距離は歩けるようになったけど、雪山とクライミングをするといつも自分の弱点と向き合うことになる。

 

バランス・体幹という課題。何とかしたい~。(泣)

 

2時間ほど遊んで、その後は、湯檜曽温泉のお宿へ。今回泊まったところは、山岳会の利用が多いみたいで、「○○山岳連盟」「XX山の会」の定宿のようです。

 

温泉につかって、ご飯食べながら、「やっぱり明日は無理かもしれないけど・・・」という話に。でも、「もし登ることになった場合、安全確保のため、ショートロープでつないだり、フィックスロープはるかもしれないから、ロープワーク必須よ!」と言われたので、クローブヒッチやらムンターヒッチやらを急遽練習。先輩達は、出来るから、私だけあとでガイドさんのところに行ってコソ錬しました。

 

その後、雪崩の恐れがある山に入るので、ビーコン(写真)を渡されました。

 

実物のビーコン

 

こういうものを持たされると、ある意味緊張するし、ビビります。でも雪山ってそもそも危険な場所だから、そういうものなんでしょう。机上講習出ててよかったと内心思います。

 

そのまま寝ちゃえばよかったけれど、その晩は何となく手持無沙汰なので、ガイド部屋での酒盛りにちょいと参加してから眠りに着きました。

 

つづく

 

★お役立ち情報:

水上温泉 湯檜曽「永楽荘」今回お世話になった家庭的な感じのお宿です。

http://www.eirakuso.com/

 

(使った地図)

昭文社山と高原地図谷川岳 苗場山武尊山

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