山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

雪山 谷川岳 Day2 のはずが (群馬県)

2014年4月6日(日)の朝が明けました。

 

朝ごはんをしっかり食べて、宿を出発!

 

下界は、晴れていますが、やはり谷川岳は、コンディションが悪いと判断。急遽、雪上訓練に切り替え。

 

私は「また機会があるからいいや」と割り切れましたが、ここ数年「雪の谷川岳山行」を企画するたびに、天候不順に悩まされ一度も山頂を踏んでいない先輩方は、頭では分かっているもののやっぱり「残念」という表情。でもまあ、仕方ない。

 

宿を離れ、車から、谷川岳を見ると、雲に覆われてダメなのがよくわかります。天気予報によると、午後になるにつれて、より一層悪化するので、行かなくて正解かな。

 

結局、1月下旬にいったたんばらスキーパークの近くに行き、そこから鹿俣山(標高1,636m)を目指して歩いてみることにしました。

 

10時くらいには、歩き始めました。青空の下、雪に覆われた森の中を歩くのは気持ちの良いものです。周りには他のパーティーはいないので、貸切状態。

 

玉原 雪上訓練

 

無雪期であれば1時間半ほどで歩ける道ですが、雪があると昭文社のタイムで、登るのは人数が多いこともあり厳しい。

 

結局11:40位には、午後からの天候の悪化も予想されるため、山頂を目指すのは止めて、雪上訓練に変更。

 

歩き方は散々やったので、今回は主に次の3つを行いました:

 

①弱層テスト

②埋没体験

③ビーコン体験

 

①は、ガイドさんが雪を削って、雪の層がどのようになっているのかや、実際に切り取った雪の塊を持ってみるという体験をしました。25~30㎤はあろうかという雪の塊をもつと、ずっしりしていて、「こんなものが塊で落ちてきたら命はないな」という感覚が前にもまして強くなりました。

 

②埋没体験は、自分自身でやったわけではないですが、長身のガイドさん(身長180cm位)に、申し訳ないですが、ちょっと雪に埋まっていただきました。実際、50㎝位雪に埋まってしまうと、男性の力のあるガイドさんでも、身動きが取れません。目の前でそれを見て、雪の怖さを知りました。

 

③ビーコン体験は、ゲーム的な要素を加えたもので、実際には、ガイドが埋めたビーコンを各チームが、ビーコンを使って探索するというもの。

 

ビーコン練習

 

これが意外と難しい。

 

でも「勝ったチームには、ご褒美が出る!」というエサを聞いた途端にみんな本気モードに!埋没していると思しき箇所にプローブを指して、何と自分のチームはそれを当てちゃいました。

 

こういった雪上訓練をしているうちに、あっという間に時間が過ぎ、2014年の私の雪山シーズンは幕を下ろしました。

 

★雪山のスキルの復習には以下の本も良いかと: