山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

少しずつ前進

週が明けて月曜日。術後3日目にして、ようやくグルグル巻きの包帯から解放。

見ると、膝を中心に足の色が青かったり黄色かったりとあざのようになっている。包帯を取ると切開した部分がとても小さいことが分かる。いくら医療機器が良いとはいえ、最後は先生の技にかかっている訳で、あらためてその医療技術の高さに驚きました。

この日からリハビリ室で、アスレチック・リハビリを開始。リハビリで、足に体重を徐々にかけてよいと言われました。

夕方最後の点滴を終え、ようやく管の付いた生活ともおさらば。

手術後4日目の火曜日にもなると「退院はいつかな?」と少しずつ気になってきました。元気になってきた証拠です。術後1日目は、手術のせいなのか?それとも痛み止めが強すぎるせいなのか?目がしょぼしょぼしたり、頭が痛かったりしたのですが、それもいつの間にか消えてました。

午前中に病棟の先生(執刀医とは別の医師)に、切開した部分の診察と消毒をしてもらったときに、「もしかすると明日退院になるかも。今日執刀医の先生は、終日診察だから、夕方執刀医の先生が来て、状況を確認してから決まると思います」と言われました。

診察が終わると何となく手持無沙汰。私の病室は4人部屋で、ベッドは、廊下側なので、窓際までわざわざ行かないとあまり外が見えません。隣のベッドの高校生の女の子は、既に前の日にさっさと退院してしまったので、今は誰もいません。行っても問題ないので、窓際まで行くと、スカイツリーが見えました。山梨県大月市にある岩殿山スカイツリーは、高さが同じ634mなんだよね。見ていたら、「山には一体いつ行けるかな?」なんて少々たそがれてしまいました。 

skytree

そんな弱気になった私の心をお見通しなのか、午後になるとクライミングの師匠ご夫妻が登場!

ジムやアウトドアの話をしているうちに、元気200%回復!

「それだけ元気なら、年内復帰だな」と励ましの言葉をいだきました。

泣かなかったけど、心の底からうれしかった。自分の最終目標を再確認でき、元気が出たので、この日のリハビリは前にもまして精が出ました。

夕方病棟をウロウロしていると、執刀医の先生にまた見つかりました。

「いつも会う時は、歩いているね。それなら明日退院していいよ。」と!

「退院にあたり、何か質問は?」

「リハビリ真面目にやって、先生の指示通りに少しずつ努力していけば、クライミングや山に行けますか?」

「急に負荷をかけたりしないで、少しずつ手順を踏んでいけばね。」

「うれしい。先生ありがとうございます~」

・・・ということで翌日退院することになりました。