山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

秋山 二十六夜山 (山梨県)

久しぶりの山歩きは、山梨県上野原市秋山にある二十六夜山。風情のある名前が、とても印象的。

 

何でも江戸時代に月待ち信仰・月待ち行事というものがあり、村人が二十六夜に山頂に集まり、月が出るのを山頂で待ちながら飲んだり食べたりしていたそうです。

 

きっと静かな集落に住む当時の村人にとっては、一大イベントだったのでしょうね。今で言うなら、Moon night raveか、野外フェスティバルみたいなものかしら?!

 

そんな想像力を働かせながら、現地へ向かいました。

 

山行日:2014年12月7日(日)

 

★天気: はれ

 

★コース:

浜崎バス停→三日月峠→二十六夜山(標高971.8m)→下尾崎バス停

 

行動時間: 約6時間(休憩&寄り道含めて)

 

★実際の様子

最寄りの中央線上野原駅に8:10に集合。久しぶりに同期のお友達と顔を合わせ、富士急行の8:30発「無生野行き」バスに乗り込みました。駅からどんどん山の中にバスは入っていき、浜沢のバス停には、9:15頃到着。

 

直ぐに山に登るのかと思いきや、みんなでバス停近くにある酒まんじゅう屋さん「つるや」へ直行。かまどで蒸かした酒まんじゅう(一個150円位)をほおばり、エネルギー補充。一個がすごく大きいので、ボリューム満点。おまけにお店のおばさまが、八頭や大根の煮物まで出してくれて、それも食べるとおいしい~。

 

昔田舎のおばあちゃんに、酒まんじゅうを作ってもらい、同じような煮物を食べさせてもらったっけ。懐かしいな。

 

腹ごしらえが出来たので、ぼちぼち移動。時計を見たら9:55。とりあえずアオゲラの森キャンプ場の方へ。広場で、荷物を置いてストレッチ。ほとんどの動きに支障はないのですが、手術後いくらリハビリしていたとはいえ、やはり膝を曲げてしなくてはいけない伸脚をすると、怪我したほうの膝が、どうもぎこちない。これが何ともなく出来るようになるにはまだ時間がかかりそう。

 

その後、「地図読み」やら「ブリーフィング」をしているうちに20分位あっという間に経過。

 

ようやく歩き始めのは、10時半回っていたような気がします。まずは、昭文社のコースタイムで、1:30かかる三日月峠をめざしました。

 

キャンプ場から東屋くらいまでかなり傾斜があります。でもリハビリでジョギングやらウォーキング、更にはビルの階段の登り降りで、かなり歩いたり走ったりしているので、その効果もあり、大変さはありませんでした。

 

山の空気、土の上を歩く感触、風の音・・・五感で山に戻ってきた喜びをかみしめます。本当に幸せ。

 

一時間ほど歩いた後に休憩。しばし周りの山々を眺めました。もう冬が近づいているのが分かります。

二十六夜山への尾根から

他の人にとっては、何の変哲もない普通の山の景色ですが、私にとっては、本当に意味のある眺め。この景色を眺めるために、3か月間頑張ってきたので、とてもうれしい。

 

休憩後、更に歩くと露岩が出てきました。久々の岩とのご対面なので慎重に進みます。岩場を歩くとバランスがまだ良くないのが分かります。登山靴でこれだから、クライミングはもう少し先かな。

 

12:30に三日月峠に到着し、12:45に二十六夜山山頂に着きました!

二十六夜山 山頂

そこでまた長めの休憩。

その後、二十六夜塔という石碑を見たりしながら、下山し、尾崎のバス停に着いたのは、14:40でした。

 

低山だけど歩ききれて、そして年内に山に戻れて本当によかった。

 

★感想

歩く前は、「何かあったらどうしよう」と、やはり不安が一杯でした。なので、当日は、いつもは持たないストックをザックに忍ばせての山歩きでした。結果的にストックは使わずに終わり、痛みもなく、「それだけ歩ければ、全然問題ないから」と同行のガイドさんにも太鼓判を押していただけました。

 

歩ききってみると、山というのは、自分にとって不可欠で大切なものだと改めて痛感。

 

静かな里山でしたが、思い出の場所となりました。

 

(使った地図)

昭文社山と高原地図「高尾・陣馬」