<回想録>
2015年8月上旬のある日。早朝眠い目をこすって空港へ。
飛行機は、ほぼ定刻通り離陸。8時半には新千歳空港に着陸。4日間の北海道滞在です。
その後レンタカーで移動。車窓からは、広大な風景が広がる。人は歩いてない。
音楽聴こうと思っても、どういう訳かCDプレイヤーが壊れて使えない。これでは、アメリカの荒野を音楽なしで走るのと一緒だ。ラジオもいまいちだし。やれやれ・・・。
地方は、特に北海道は、どこに行っても人口減少が激しい。前にスキーに行った夕張も、大昔に炭鉱が閉鎖になって以来産業が無くなり、人口が減り、その後いろいろな箱もの投資をしたけれど、結局財政破綻している。
夕張には、「夕張夫妻」が「でもみんな出て行った~♪気がつきゃ人口減っていた~♪残ったものはメロンと負債~」と唄っている自虐的なご当地ソングがある。元炭鉱夫の役で高倉健の出てきた「幸せの黄色いハンカチ」も夕張だし。(こちらは最後はハッピーエンドだけど)何か薄幸のイメージ。かわいそうな町。
北海道は良い所だけど、本当にこれといった産業が無いんだよね。都市部ではコールセンターとかITのデータセンターとかあるみたいだけど。車で走っていると、日本ではないみたい。北米の田舎にいるような錯覚に陥る。
1時間ほど車を走らせたどり着いたのは、占冠村(しむかっぷむら)!
「そこどこ?」という方がほとんどかと思います。私もそうでした。でもスキーリゾートで有名なトマムは、この村にあるのです。
データによると人口1,300人。冬はマイナス35度の極寒の地。灼熱の東京とは大違い。
人口は、自分の母校の生徒数よりも少なく、冬の寒さは、今まで体験したことのあるマイナス25度よりも更に寒い。何もかも想像を絶します。
「そんなところに何しに?」というと・・・
日本屈指のクライミングエリアである「赤岩青巌峡」へ!
ちなみに、「赤岩青巌峡」は、クライミングネットの「国内岩場情報」(※1参照)によると・・・
①傾斜も強く高いグレードのルートも多い。特に5.12台、5.13台がこれほど充実したエリアは他に類を見ない。
②遠方から訪れるのであれば、少なくとも5.11台に挑戦できるレベルは欲しいところ
・・・とのこと。
今回一緒に来た友達とも話してたけど、この2つ目のポイントを聞くと、「ネコに小判」という表現が頭の中に浮かびます。
駐車場の入口には、こんな看板があります。
地図も。
そして駐車場には、管理事務所が。
色々と注意書きも。
荷物を持って、岩場へ。
実物を拝むと・・・
うっ、今までの見たどの岩よりも厳しそう。
この日は、橋のすぐ下にある「橋の岩」と格闘。(写真真ん中の大きな岩)
ちょろっと登ってから、その後ヒールで身体をあげていくのですが・・・
何度やってもダメで、結局、初日敗退。
帰り際に、記念にムーカム(5.14c/d)のある「ぶったまげ岩」を拝む。
あれを登れちゃう松島暁人や小山田大は、やはりワールドクラス。天上人です。
敗北感たっぷりのまま、宿泊先である「ひだか高原荘」のある日高町まで移動。
クライミング・カーストの底辺にいる自分は、「次の日登れるものがあるんだろうか?」と思いつつ、美味しいものを食べ、温泉で邪気を祓ってから、初日は眠りにつきました。
★おまけ
※1「赤岩青巌峡」
クライミングネットにあるこのエリアの情報。