これは「来年の剱岳への登頂」を目指しての登山学校の講習の一つ。
<回想録>
またしても乗り慣れない西武鉄道を利用するため、池袋駅へ向かいました。急行に乗っても飯能までは停車する駅の数がやたら多いので、特急レッドアロー号に乗る。何せそれに乗れば池袋から3つ目だし、420円の追加料金なら庶民の財布にも優しい。
初めて降りた飯能駅はとってものどか。この日の岩場は駅から歩いて行けるとのこと。
この日の目的は、岩壁を主に「登山靴」で登る練習!こんな事するのは初めて。今まで何度も「人工の岩を登山靴で登る練習」をジムでしたけど「本物の岩を登山靴で登るのってどんな感じなのかな?」と思いながらのスタート。
岩壁とご対面すると、思ったよりもねている。手も足もいっぱい。なのでホッとする。まあシーズンの初めだし、私のような「登山靴で岩壁デビュー」の人が多く参加しているから、そういう所を選ぶのが当たり前と言えばそうだなあと思う。でもここで油断は禁物!
登り始めて狭いスタンスに足を置くと、その感覚がやっぱりクライミング・シューズと全く違う。それに登山の時はザックを背負うから、一歩一歩は狭く動かさないといけない。安全のためだ。
でも普段のスポーツ・クライミングだと空身だし、行けるならパッパッと足を動かして登っていくから、癖でばっと足を長距離で動かしちゃう。登山用の身体の動かし方に変えないと。
写真の壁の5本ほどの違うルートを何度も繰り返し登るうちに、「慣れればまあ平気かな」という感触を得る。でもイキナリ剱岳の現場でこれやれと言われたら、危険が伴うから、やはり非常に意義のある練習だと思う。
1日そればっかりするのかと思ったら、それにプラスして、場所を移動し、靴をクライミング・シューズに履き替え、2本短めの足も手も沢山ある課題を登る。お友達の多くは苦戦していた様ですが、あっという間に1撃!
終わるとまた登山靴に履き替えて、岩を何度も登りました。片手だけつかって登ってみたり、両手をどこにも触れずに足だけで登ったりと、なかなか中身の濃い特訓。非常に鍛えられました。講師陣に感謝。