気づけばお盆も終わり。
喧騒の戻った都会。
空気も幾分ひんやりして秋の気配。
今年の夏は、みちのくの山々を沢山歩いた。
みちのくと言えば、松尾芭蕉の「奥の細道」が学生の頃好きだった。
芭蕉が西行や中国の文人に思い焦がれて「漂泊の思ひやまず」と書いたように、自分も窮屈な学生生活から解き放たれたくて、東北の風景を想像しながら読んだ記憶がある。
みちのくの田んぼの広がる光景。
「こんな景色を見ながら芭蕉は歩いたのか」と、思いながら旅をするのが楽しいこの夏だった。
今は、飛行機・新幹線・車と便利なものが沢山あるけど、歩かないと分からないものがある。
山を始める前は、いろんな国を訪れるのが好きだった。自分の足で歩き、五感で様々なことを感じた時の方が、記憶に残っている。
旅の基本はやはり歩くこと。山を歩くのも旅!
秋はどこにいこうかな。そろそろ山歩きたい。