またしても嫌な天気の週末。
そろそろ山に行きたいところですが、土曜の朝からいろいろ用事があるのでお出かけ。
まずは東京駅周辺へ。
それから日本橋方面。時間も体力もあり余り、雨も止んだので歩くことにしました。
随分前に仕事で書類出しに来たけど、
まじまじと建物を眺めたのは初めて。立派ですね。
設計は辰野金吾氏。1896年竣工。
明治時代の建築物。国の重要文化財。
江戸時代に金座があった場所にあります。
そしてそのお向かいは三井本館。
かつての三井財閥の本拠。
そして越後屋がそもそもあったところ。
これも同じく重要文化財。
隣にはマンダリンオリエンタルホテルのある日本橋室町三井タワーがあります。
この辺りは三井不動産のテリトリー。
お洒落なビジネス街はNYを彷彿させます。
日本橋といえば、日本国道路元標。
道路の起点となる場所を示すものがあります。
徳川幕府が定めた五街道(東海道・中山道・日光街道・奥州街道・甲州街道)の起点を明治政府が踏襲したものだそうです。
この日も結構観光客がいました。今は橋のたもとから神田川を下る船も出ています。船に乗ったり、街道歩きの旅をするのも良いかも。この夏は奥州街道歩きっぽいことしてるから、下界セクションは散歩に最適かな。
最後は日比谷へ。丸の内界隈経由で。
この建物は3代目で1980年竣工。これが建つ以前は、いかにも明治・大正時代の丸の内といった趣の桜井小太郎氏設計の建物がありました。
道路をはさんだ向かいには、三菱一号館美術館。ジョサイア・コンドル設計の建物を復元したもの。このコンドル氏の弟子が、日銀の建物を設計した辰野金吾氏。また三菱銀行本店の2代目の建物の設計者である桜井小太郎も同じくコンドル氏のもとで働いている。だから建物の雰囲気とか似てるのかな。
ちなみにコンドル氏つながりでいくと、港区にある綱町三井倶楽部もコンドル氏の設計。随分前に入ったことがありますが、クラシカルでエレガントな建物です。三井財閥の迎賓館的な使われ方してましたが、今は結婚式場としても使えるみたいですね。
山に行けない時に、こうやって街を歩き建築物や街の歴史に思いを巡らせるのも楽しいですね。結局、この日は9.8km歩きました。