平ノ渡で黒部湖を横断。
山で船に乗るのはオツです。
というか不思議な気持ち。
渡った先も急な梯子の階段がお待ちかね。
登り切ると道は、二手に分かれる。
読売新道ではなく針ノ木谷方面へ進むと、
まず目に入るのが避難小屋。
南沢出合を過ぎると、だんだん道が不明瞭。
そして沢歩き。
幻想的だけど、この山域の主の気配がする。
足跡、そしてフン。
怯えながら進む他に選択肢はない。
3時間ほど歩くと船窪岳出合。
ますます道は不明瞭になる。
針ノ木谷出合は分かりにくいですが、入った所の岩に赤字で「本谷出合」と書いてあるので、それを見つけられれば正解！
2016年の山と高原地図では実線になっている。
いや違う。そんな道じゃないです。沢以外はほぼヤブ。ヤブ博士と一緒でなければ踏破は無理。「合ってるのかな？」と思いつつ進んだ先に岩に赤い丸がペイントされているのを見ると、ヤブ博士の威力を思い知らされます。
こんな道を昔本当に佐々成政は歩いたの？
やはり部下の中にヤブ博士や山の達人がいたに違いない！（でもあれは冬の話か？）
そんな妄想か浮かび、辛くなってきた辺りで、峠の針ノ木小屋が視界に入ってくる。
沢靴を登山靴に履き替え頑張って登ると、
こんな景色が待っています。
そして久しぶりに人に会えます〜！
峠にはちゃんと標識。
小屋に泊まれればここで一泊。
そうでない方は針ノ木雪渓を下りましょう。
日本三大雪渓の一つ。
8月でも下の方はバッチリ残ってます。
特にノドと呼ばれるところは急です。
軽アイゼンは忘れずに！
下からの写真だと規模分かりにくいけど。
下り切ればそこは扇沢。
★おまけ
2021年の山と高原地図では針ノ木古道はちゃんと破線になってました。
それでも普通の人は入っちゃダメな道だと思います。どうしても入る時は、ヤブ博士（専門家・プロ）と一緒があらゆる意味でリスクヘッジになります。
