3時起きして、3時54分出発。
前日の天気予報では晴れ。
暗くて寒い中歩き出し、一服剱を過ぎるとポツポツと雨が降りだした。
そういえば途中どこかで雷鳥が鳴いてた。
雨具を着て前剱へ向かう。
剱岳はそう簡単に私を受け入れてはくれない。
またしても試練が始まる。
濡れた平蔵の頭、カニのタテバイを登る。
こんなに怖かったっけ?
2年ぶりに山頂へ。
ここに立てる日をずっと夢見てきた。
うれしいけれど長居は出来ない。
今回のメインは早月尾根。
日本屈指の急登2,240mを一気に下る。
ガスってて何も見えない。
雨で濡れた初めての岩場は本当に緊張する。
2,600mの標識でひと休み。時計を見ると8:56。
まだ先は長い。
不安定なやせ尾根と急斜面を下りると、やっと早月小屋。時刻は10:22。
雨が上がったので雨具を脱ぎ、行動食を取る。
富山平野方面は明るい。
約20分ほど休憩し、登山口を目指す。
でも歩いても歩いても標高は下がらない。
1921mの三角点を11:35通過。
濡れた岩の次は濡れた木の根っこの連続。
何度か転んでしまった。全然気が抜けない。
1551m地点を12:24に通過。
トレランの人や他の登山者にどんどん抜かされ、
全くコースタイム通りに下りれない。
ようやくなだらかな尾根道になった先が松尾平。
時計を見ると13:55。標高は1,047m。
馬場島の登山口は標高760m。
だからまだもう少し下る。
思うように動かない足に苛立ちながら、とにかく一歩一歩進む。
立山川の流れが近くなり、河原が見えると最後の下り。その先にこの碑が待っていてくれました。
14:34馬場島登山口着。
剱岳の諭は心にしみました。
辛くて長かったけど、一生忘れないと思います。
歩きとおせてよかった。
一緒に歩いて支えてくださった皆様に感謝。
強くなって、次は登りたい。
その時は天候に恵まれますように~。