山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

スネガ(Sunnega)ハイキング(Day 2)

回顧録
7月1日(月)ツエルマット合宿2日目。

この日も朝は天気がいまいち。当初の計画では、1日目にサース・フェー(Sass Fee)方面の標高4,017mのヴァイスミース(Weissmies)への登山後ホーザース小屋(Hohsaas Hütte)に泊まって、そこでこの日の朝を迎える予定だった。でも何しろ洪水と雪の影響でそれどころではない。ツエルマットに着き次第小屋の予約は速攻でキャンセル。こういう時は「出来ることを出来るタイミングでやる!」という心構えでいることが大切。

ということでこの日はまずアパートでのんびり朝食をとり、スネガ(Sunnega)からハイキングをすることに!部屋を出ると雲の合間から青空。

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ケーブルカーの駅まで歩き、
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立山ケーブルカーのおしゃれバージョンみたいなので上がる。色遣いがカッコいい!
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ちなみにここの標高は2,288mとそれなり。
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旗の向こうに見えるテラスから天気が良ければマッターホルンが拝める素敵な場所。
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でも上がってきたら、やっぱり雲が多い。時刻は11:56。そろそろお昼だ。
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今回はFindelbach方面に向かって歩く予定だけど、とりあえずマッターホルンを見るのに最適といわれているライゼー(Leisee)まで散歩する。

ちなみにこの辺は冬はスキー場になる。冬に来てみたい気もするけど、日本からわざわざ来るにはちょっとまだ私には技量が足りない気がする。もう1シーズン位お世話になっているスキー学校練習して、もう1ランク上に進めたら楽しめるだろうな。
f:id:gomtbytsurugi:20240713154420j:imageちらっと見えるマッターホルンを見ながら、ひとまずお花が沢山咲いている斜面沿いの道を下る。
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前日行ったローテンボーデン周辺よりも千メートル位低いから、お花もいっぱいだ。
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標識を見ても矢印が多く、どっち行くのかわからなくなりそうだけど、まず湖へ。
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池というか湖の周りにはお昼寝出来そうな場所が複数あり、水面をのぞくと沢山の小さな魚が泳いでいた。ここで泳いでもいいらしいが「自己責任で!」と警告がある。
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海かプールでしか泳ぎたくない私にはよくわかんない警告です。
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反対側の斜面は、Stockhorn(3,532m)につながる稜線だ。どこを見ても雄大な景色。
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お昼過ぎたので、ここでランチタイム。本日のサンドイッチは、今朝みんなでクリームチーズ・ハム・ピクルスを挟んで作ったもの。パンはFuchsで購入したライ麦パン。
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食べながら待っているとマッターホルンが少しずつ姿をあらわしてきた。
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でも見えそうで見えないので、食事の後Eggenという集落をめざしハイキングスタート。
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歩けば歩くほど、お花が沢山。集落につづく道の頭上には青空。
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足元を見るとお花。
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ようやく半分くらいマッターホルンが姿をあらわし、その山頂も確認出来そう!
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ここで育つと、マッターホルンが見えるのが当たり前なんでしょうね。富士山が見えないと何となくしっくりこない山梨県民・静岡県民・神奈川県民的な。

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それにしてもこの辺の建物には人は住んでいるのでしょうか?もしかして別荘?
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道端には知らない不思議な花も咲いている。誰か教えてください。
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集落に近づくとやはりほとんどの建物は人が住んでおらず、貸別荘的な感じになってました。
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分岐が出てくるたびに確認し、Findelbachの方角を確認する。
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ちなみにこの辺の家の屋根を覆っているのは、片麻岩(へんまがん)と呼ばれる岩。
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マッターホルンも同じ岩でできていて、濡れると滑るし、ミルフィーユみたいにひびが入っていて、ハンマーでたたくと薄く加工できるようだ。そこと基礎部分以外は木造になっている。やはり昔から存在する建築物の原材料は地産地消が多いようだ。気が付くとなかなか興味深い。
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Findelnの集落が近づくと、今度は放牧されている牛が見えた。
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ツエルマットの街も今のように観光客が沢山来る前は、もっと静かな山間のまちだったのだろうか?
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牛の近くまで下りてくると、やっぱり牛って大きいなと感じる。牛乳飲めないから、この方々の有難みはわからないけど、大好きなチーズとヨーグルトの原材料をもたらしてくれる大切な生き物だ。
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そう思っていたら奥の岩場の陰で、動物のしっぽが動いた。マーモットだ!写真だと岩の手前のグレーな部分がそれなんだけど、動画じゃないし、スマホのカメラだから上手く写せない。初めて見たけど、人家と家畜のすぐそばで出てくるということは、あまり人を怖がらないのかな?でもマーモットの油は製品として売られているけど・・・。
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それにしてもこういう
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お花に沢山囲まれて、
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空気もきれいな場所で過ごしていれば、
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ハイジみたいな子が出てきてもおかしくない。逆にフランクフルトに行ったら、今でいう適応障害みたいになるのも無理ないか。
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Findelから先は、沢の近くまで下り、そこからFindelbachに向かう。
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川にはまたしても「水位が上がるから注意!」のドクロマークの警告標識!これを見ると日本の標識も、危険なところはドクロマークでいいかも。最近外国人も多いから、絵を見れば直感的にわかる!
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ちなみに川の水量多め。
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ここでFindelbachに下りる道へ進もうとしたら、なんと通行止め。
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しかたがないので、Riffelalp方面の道を進む。f:id:gomtbytsurugi:20240713154539j:image

歩いている間に雨が降ったりやんだりとコロコロ変わる天気に振り回されましたが、時より出現する素敵なベンチときれいな花に癒されました。
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途中アルペンローザが沢山咲いている横を通過しました。この花は前日乗ったゴルナグラート鉄道の列車から遠目からみるとツツジのように見えたのですが、近くで見るとシャクナゲみたいな葉と花を持っていました。(バラ科ではなく調べたらツツジツツジ属だけど)この華やかな色から「アルプスのバラ」を意味するドイツ語名がついたんだろうな。
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その次に多く目が入ったのが「エンツィアン」。これもスイスを代表するお花らしい。
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花を見ながらRiffelalp(2,211m)の駅をめざしますが、一度沢に下ってから登り返しなので結構大変。途中元々歩いていたSunnega側の山肌に白いヤギが沢山いるのが遠目に見えました。それで向こう側との距離感が何となくわかる。
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山肌が削り取られている沢にかかった橋を渡ると、
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ようやくRiffelalpの駅が見えました。時刻は15:17。
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ここからさらにFindelbach駅方面に下り、
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Findelbach駅付近を通過し、
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川(Findelbach)にかかった橋を渡り、
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集落に下りてきました。
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時刻は17:07。
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2日目ののんびりハイキングも、無事に終了。さて翌日は何をするんだろう?