山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

絶景ゴルナグラート(3089m)へ(Day 1)

回顧録
スイス第1日目はゴルナグラート/Gornergrat(3,089m)へ。

本当は初日から4,000m峰登る予定でしたが、天気も悪いし・雪もあるしも条件が整わないので予定変更しプチハイキングすることに。

目的地へはツエルマットからゴルナグラート鉄道(Gornergrat Bahn)に乗る。f:id:gomtbytsurugi:20240712231015j:image

10:48Zermatt発でRotenbodenに向かう。これから向かうのは3,000m越えの場所ですが、Zermatt自体の標高も1,620mと実は高い。以前出張で行ったアメリカのコロラド州デンバーも1609mだったし、首都圏だと丹沢山(1,567m)よりも高所なことを考えると結構な高さだ。お金と時間に余裕があれば夏に1ヶ月この街に滞在したいなあ。
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登山列車に乗ると青空が見え、マッターホルンの下部も見えてきた。山間には沢山の建物が存在する。これ1つで億単位の値段。さすが世界のリゾート。
f:id:gomtbytsurugi:20240712231113j:image高度が上がるにつれて、マッターホルンの大きさが実感できる。でも雲の中。
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進行方向を見ると登山鉄道の線路がずっと上部にのびているのが分かります。
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直接列車でゴルナグラートまで行けますが、折角なので少し歩こうと、その1つ手前のRotenboden(標高2,815m)にて11:18に下車。天気は残念ながら曇り。
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それでも沢山の観光客が氷河や周りの景色を眺めに来ている。
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ここからはリッフフェルゼー(Riffelsee)という湖があり、その左側に標高2,930のリッフェルホルン(Riffelhorn)があります。ちなみにこの岩峰に今回マルチピッチのクライミングをする予定。どこからどう登るのかな?事前に一応トポは見たけど。
ちなみに今日はクライミングではなく、ここから次の終着駅のあるゴルナグラートまで歩きます。
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スイスの山には3つのルートの種類があり、「Hiking trails(黄色)」「Mountain trails(白と赤)」「Alpine Trails(白と水色)」が、今回は白と赤のマーキングの「Mountain trails」を歩きます。
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少し歩くと、リッフェルホルンの左手に氷河が見えてきました。f:id:gomtbytsurugi:20240712231118j:image

更に左手には標高4,164mのブライトホルン(Breithorn)を見ることが出来ます。今回の予定では登らないと思うけど、格好いい雪山です。マッターホルンに登る前の練習に使われる山だそうです。
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お腹もすいてきたし、12時過ぎだので、今朝Fuchsというパン屋さんで購入したサンドイッチでランチにする。風が冷たく気温15~17度位と低いので、防寒着を着て、テルモスのお湯でスープ作って飲みながら、ゴマとナッツが表面についているパンを頬張る。とっても美味い。気分はアルプスの少女ハイジかペーター。
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遠くに列車が動いている景色はTV番組の「世界の車窓から」そのものだ。天気が良ければなお素晴らしいだろう。1週間いるので、どこかでお天気には恵まれるだろう。
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再び歩き始めると、右のシュバルツ氷河(Schwarze Gletscher)と左のツヴェリンクス氷河(Zwillingsgletscher)の氷の青さと削られた岩の破片のような色が強烈に目に入ってくる。氷河の後退の影響なのか下部の方は岩の色しか見えない。地球温暖化で氷河も減ってきていると聞くけど、どうにもならないのか?
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それにしても6月30日にこんな景色が拝めるなんて、やはり本物のアルプスはけた外れだ。今年の1月頃にはまさかスイスに行こうとは全然考えていなかったので、それを考えると、とてもラッキーだと思う。
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リッフェルホルンが遠くなったと思ったら、
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ゴルナグラートの展望台が見えてきた。
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更に進むとゴルナー氷河(Gorner gletscher)の全体像を確認することが出来た。あの氷のへこんだ部分の下には水が流れ込みムーランといわれる洞窟があるらしい。数年前にNHKの番組で見たけど、上から見ても恐ろしい。
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雪・氷・岩の景色ばかり見ているとお花なんで咲いていなさそうですが、下を見るとこんな黄色い花も咲いています。名前は・・・。分かりません。
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氷河の左側にあるのが標高4,634mのモンテローザ(Monte Rosa)。
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モンテローザ小屋を探せ」を同行者の皆様としましたが、見つけるのが難しい。
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ゴルナグラート駅まで来るともう標高3,000mを越えてます。それにしてもこの標高で半ズボンなヨーロッパの人たちの感覚が私にはよくわかりません。
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この建物にはホテルと売店があります。
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13:50に最高地点(3,089m)付近に到着。ここからは360度アルプスの山々を拝めるのですが、本日は雲により少し見える景色が限定的。それでもいつまでも眺めていたい大迫力。初日でこうだから、1週間の滞在がとても楽しみです。
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戻りは八幡平のドラゴンアイみたいな池を見ながら下っていきます。
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駅には人が帰りの列車を待っていました。
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我々は高度順応と運動不足解消のため、もと来た道をRotenbodenまで歩き、そこから列車でZermattまで戻り、この日のプチ・ハイキングは終了しました。さて翌日は何して遊ぶのかな?