山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

金峰山 前編(山梨県)

あっという間に2013年6月になりました。

この月最初の登山スクール山行は、奥秩父山塊金峰山

私自身も、2012年に一度登った事のある山ですが、この山は首都圏からだと遠く、日帰りで登れるルートも限られてしまうため、お世話になっているスクールでは、長野県川上村にある岩根山荘に前泊してから、登ることになっています。

なので、今回も、ミズガキ同様、山行前日から話は始まります~。

「えっ?単なる移動日の話?」と思うところですが、「移動日」もただではすまないのが、このスクールの特徴!さてどんなことがあるのかな?

★行程:

1日目(移動日):2013年6月1日(土)

2日目(山行日):2013年6月2日(日)

★天気: 晴れ

★実際の様子

(1日目)

先週ミズガキに行った時と同じように、早朝首都圏を抜けだして、中央高速を車でぶっ飛ばし、須玉インターで下車。

車は、そのまま国道141号線(佐久甲州街道)を北へ向かいます。戦国時代、この道は、武田信玄信濃攻略の際、極めて重要な軍用道路の一つだったそうです。

移動時間が長くなったので、道沿いの「道の駅南きよさと」で、お昼休憩をして、長野県川上村へ向かいました。

川上村は、日本一のレタスの産地。道沿いには、レタス用のビニールハウスが広がっています。なので、今回泊まる岩根山荘でも、時期によってはレタスが山盛り出てくるらしいです。

確か、午後2時くらいには、岩根山荘到着。

この岩根山荘、日本のクライミングのメッカである小川山(廻り目平)のすぐ近く。金峰山瑞牆山等の登山の前後泊にももってこい。インドア・クライミングボードもあるし、冬はアイスクライミング用のアイスツリーも用意されるなど、山好き・クライミング好きの人には、とても便利なお宿。

それに加えて、ご飯も美味しいし、お部屋も「ザ・山小屋」というよりも「民宿」というか「きれいなお宿」で、お風呂も内風呂だけでなく、露天風呂まであります。女子にとっても、まさに極楽のような宿。うれしいなあ~。

でも、お風呂に入って夕食を食べるには、まだまだ時間が早い。なので、それまで数時間ほど、スリングとカラビナを使ってのロープワークの復習と、インドアのクライミングボードを使って、スクール生達はクライミングの練習をしました。

個人的には、「やった~。ばんざい!」という気分ですが、同級生たちの中には、女性のみならず男性陣も含めて、まだまだ「あんな高いところに登るの~!」「怖いよ」というネガティブな声も。

でもスクールのクライミングは、ガチでやる「クライミング」ではなく、「あくまでも森林限界を超えた岩稜歩くためのスキルを磨くためのもの」。なので、それほど難易度の高くないものを一人2~3回種類の違うボードを登る程度。(といっても侮ってはいけません。何でも基本は大事だし。)

だから「負けないで、一緒に頑張ろうよ」と心の中で応援しました。(器量のない今の私にはこれくらいしかできないし)

今回は、靴はレンタル。シューズは全て海外メーカーのもの。上手くはないものの毎週2回はクライミング・ジム通いをしている私は、ササっと自分のサイズの靴を見つけ、ササっとクライミング完了。

一方、同級生たちは、まだ人生で数回しかクライミングをしてないので、自分の靴のサイズも分からず、おろおろ。講師陣は、スクール生を登らせるだけで手一杯。なので、靴サイズ合わせのお手伝いをちょいとすることに。

おかげで、2本目を登るときには、「ありがとう手伝ってくれて。もう少し、登り応えのあるものを登っていいよ」と少し遊ばせてくれました。

ライミングは、まあそんな感じで良かったけど、ロープワークは、まだまだ。「エイト結び」がまだ怪しい。そんなことでは、ロープを使ったクライミングなんてまだまだ出来ない。

結局これ以降しばらくの間、「ヒモ」と「暇」さえあれば「エイト結び」をする日々が続きました。

練習が終わった後も、夕食までしばらく時間があったので、山荘の周りを散歩。南西方面を見ると、岩山が見えます。

小川山_廻り目平

実はこの週末、スクールの先輩達も同じ所に泊まって、夏の「剱岳山行」に向けて、廻り目平の岩場で特訓中なのです。「早く、先輩たちみたいに外の岩場で練習したいなあ」と思いながら時間は過ぎていきました。

お風呂にサクッと入った後、美味しい夕食とお酒を楽しみました。そしてエンドレスな「山への思い」を仲間と語りながら夜は更けていきました。

★お役立ち情報

「岩根山荘」

今回泊まった宿です。

http://www.iwane-inc.co.jp/sanso/index.php