山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

Monte Paterno (Day 3)

3日目はTre Cimeを見に。

何しろDolomiti と言えばここ。

一度は訪れてみたかった場所。

当日の天気予報は微妙。朝コルチナの街を出発した時は、曇ってました。登山口にあるRifugio Auronzoから9:20過ぎに歩き始めると、雲に覆われた岩峰が現れてきました。

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「う〜んダメかなあ」と思ってたら青空が。

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(写真は来た道を振り返っての1枚)

道沿いにはボルダーサイズの岩も複数あり、中には恐竜の足跡が。
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初めて見ました。

この日はMonte Paterno の頂上へ続くフェラータを行くのですが、その手前まではずっと広い砂利の道。普通の観光客も多いです。

30分ほど歩くと、

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ようやくその全貌が!

左からCima PiccolissimaとCima Piccola 、Cima Grande、Cima  Ovest。

ビッグウォール!そのスケールに絶句。

10:30過ぎにフェラータのスタート地点に近いRifugio Locateli (ドイツ語名: Drei-Zinnen-Htt) に到着。

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ここでハーネスやフェラータセットを装着。
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それにしてもTre Cimeは大きい。AlexさんによるとCima GrandeのNormal Route(グレード: III)は、時間はそれなりにかかるけど、トレーニングすれば私でも登れるとのことなので、次回は登りたいな。

さてここから行くのは・・・

Sentiero de Luca/Innerkofler というフェラータ。

第一次世界大戦中この辺は、地政学的に重要だった為トンネルが作られました。そこを辿ります。戦争中は多くの方々が亡くなったそうです。

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こんなトンネルは、下ノ廊下を連想させます。

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剱岳を連想させる峰々のせいかな?
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こんな素晴らしい場所で殺し合いなんて。

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戦争は人を狂わせます。

11:30に山頂への分岐に出ました。

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水を飲み一息ついてから最後のフェラータを上がると、十字架のある山頂!

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その向こうにTre Cime!
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ずっと眺めていたいですが、休憩後下山開始。

戦争目的で作られたトンネルのフェラータは、こんな風な穴があって周りを見渡せるようになっています。

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なんとか慎重に下りて来ましたが、ガイドさんに2人ロープで繋がれ歩いていたら、前の人と歩調が合わず、転んで足首捻っちゃいました。

やれやれ、また右足首。今度は外側。でも幸いにテーピングしてたから、あんまり酷いことにはならず。ホッとする。

Rifugio Lavaredoまで下りて、ビールタイム!

それから景色を眺めながら往路を戻る。

エーデルワイスが咲いてました。
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いい天気。
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いい眺め。やっぱり剱岳思い出しちゃう。

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でも戦争で亡くなった人の慰霊のために教会があるのを見ると悲しい。(上の写真右側)

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「今回は山だけでなく歴史を辿る旅」なんて思って、車に乗り込んだ途端に大雨そして雹が。時刻は14:50。絶妙なタイミング!

例によって「山なめんなよ!」という神様からのメッセージで締めくくりとなりました。