この連休、難関ルート(一般登山道)の山行を計画していた。でも天候不順で中止。危ないから。
他のタイミングでバリエーションも考えたけど、結局この夏は出だしが体調不良で実行出来ず。
でもリスクがあるからやめた訳で、「元気で、天気が良ければ、またチャンスはあるからいいや」と思う。
自然に抗っても仕方ない。
リスクと言えば人災もある。
この前の立山連峰登山の帰り「雷鳥沢と剱沢のテント場でテントが無くなった」というニュースを知った。
信じられなかった。
自分もその山行の計画中「雷鳥沢か剱沢でテント泊」か「雷鳥荘泊」にするか直前まで悩んでいた。
しばらくテント泊してなかったし、雷鳥沢や剱沢なら何度も歩いた場所で割と馴染みもある。テントと荷物はデポし、奥大日岳や立山縦走しようと思っていた。
でも自分の体調・体力・パッキングの準備など総合的に考え、後者にした。
盗難に遭われた方の山行は、私の計画と類似。それを知り余計に悲しくなった。
とても他人事とは思えなかったから。
こういう話はよく聞く。例えば、冬の赤岳鉱泉でアイゼンなど冬の装備がなくなったとか。食料がとられちゃったとか。つい最近も、初めての北アルプスデビューで、登山靴がなくなったとか。
以前雨の中槍ヶ岳山荘まで歩いた時、雨具を乾燥室に干すのをためらった記憶がある。取り違えとか、とられることもあると聞いたから。
もともと自分の場合、山を始める前から、モノには分かるように印をつけたり・書きまくっている。
それでもデポする時は「置いてきた以上は無くなる可能性はゼロではない」と戻るまでいつもドキドキだ。
性善説で成り立ってきた社会だけど、それがいろんなところで崩れてきているのかもしれない。下界も山も。
悲しい・・・。