この週末は、どこにもいかずインドア派!
また甘いものの誘惑に負けました。
次の週末から、また雪山が2つと岩稜歩きの練習あるから、英気を養うってことで。
アイゼンでウェアに穴を開け、手縫いでの補修をしたものの、哀愁ただよう雰囲気はどうもいただけません。
困っていたら友達が「リペア用のテープを上から貼るといいよ」と教えてくれました。
早速調達!今回はモンベルの通販を利用。
こんなパッケージになってます。
テープはこんな風に・・・
リス、テント、木、星、月といった形になっています。なので、穴を開けてしまったサイズか、それ以上の大きさのものを選んで完成!
これで一安心。やはり友達ってありがたい。
ガチでクライミングをしない生活にも、そろそろ飽きてきたので、平日の夜に雪山の机上講座に参加。
内容は・・
雪洞の掘り方や、雪山でのテントの張り方、
雪崩、更にはビーコンの使い方まで。
実は過去に同じ内容の講座に参加したのですが、その時よりは経験値も少し上がったので「以前よりも理解度が深まるかも」と考えての再受講。
思った通り、雪洞と雪山でのテント泊についての情報は有益で、来シーズンこそ経験してみたい目標の1つになりました。(まあその前に、無雪期にテント泊デビューしないと。目下計画中!)
最も興味深かったのは、雪崩に関する情報。
雪崩の9割以上が表層雪崩で、雪崩の事故の9割が、人為的事故によるものだそうです。つまりスキーヤーが斜面を滑り始めたり、登山者が歩いたら、雪崩を誘発ししてしまうということ。
以前スキーヤーが滑っているはじから、雪崩が発生する画像をみたことありますが、本当に恐ろしい。
アイスクライミングしてても、場所によっては雪崩が起きることだってあるそうです。だから他人事とは思えない。あ〜こわい!
人間慣れてくると安全意識が低くなる傾向になると思います。だから時々基本回帰することが重要だと痛感したひと時でした。
★参考情報
日本雪崩ネットワーク
日本全国の雪崩の情報を提供しています。(以下がURL)
★動画
雪崩発生の様子!恐ろしいです。
1)スキーヤー編
2) 2014 年のエベレストでの雪崩
雪山に行くと、とがったものが必需品。
ピッケルやアイスアックスを振り回したり、足にはアイゼンを装着します。
特にアイゼンは、転びそうになったり、バランスを崩した時に、服に引っ掛けやすい。
ちなみに、こんな風になります。あ〜あ!
残念すぎる!
買ってからそれほど経ってないし、誰もガン見しないだろうからお裁縫してみました。ミシン持ってないから手縫い!
穴は塞がったけどショボい仕上り。こういう事が、仕事でなくて本当によかった。
見れば見るほど、何だかおさみしい感じ。何だか昔話に出て来る貧乏で幸薄の主人公が着てる服を思い出しちゃいました。やっぱり捨てちゃおうかな?
こうならないために、アイゼンを装着して歩くときは、 足と足の間を肩幅くらいにあけなくてはいけません。(私はそう習いました)
今回は、服ですんだからよかったものの、怪我することもあるので、十分注意が必要!
今回やっちゃったのは、アイスキャンディー(※)の周りを歩いている時にバランス崩したのが原因。不慣れってホント困ります。
トンガリには、気をつけないと!
※アイスクライミング練習用の人工的に作った氷
春らしくなりました。
この連休、本当は外で遊びたいけどレスト!
珍しく誘われたアウトドアのクライミングも、丁重にお断りして、読書を決め込みました!
手にしたRock & Snowの最新号の特集は
「クライミングを科学する」!
クライミングを始めてから、
「物理法則に即して合理的に動く!」
「クライミングは力学!」
・・・と言われながらこのスポーツを楽しんできましたが、やはり知識が不足。
読み進めると、随分前に物理の授業で習った方程式 F= ma (力=重さ× 加速度)などを含めた図解が沢山!
物理法則を無視して動くと、身体への負荷が半端ないことが、今回の特集からよく分かります。言い換えれば、理屈抜きに「うりゃ〜!」っとパワーだけで登ると、遅かれ早かれ身体は壊れるということ。
どうりで変なフォームで登れば、肩も痛くなる訳だ。
この特集読んでたら、クライミングジムの店長さんが、ある人にクライミングの基礎を教えたら、やたら飲み込みが早く、聞いてみたら物理やってる人だったという話を思い出しました。
私は文系。慣性の法則ならぬ感性の法則で登っちゃってますが、クライミング仲間には理系も多いです。彼らの中でカッコイイムーブをする人が割と多いのは、長年の理系生活で、理屈が分かっているせいかも。
たまにはクライミングを科学したい方にはオススメの最新号でした。
日曜日は、阿弥陀岳北陵へ。
バリエーションの入門ルート。雪のある時期にそういうところを歩くのはお初。
12本爪アイゼンを付け、6時過ぎに赤岳鉱泉を出発!
行者小屋、そして赤岳と阿弥陀岳との分岐を過ぎてバリエーションルートに入る。
地形図は見てきたけど、やはり取り付きを見つけるのは少し難しい。トレースを見つけなければ、自分なら時間かかったかも。ちなみに近くにいた他の登山者は分からなかったようで別の方にいっちゃいました。
先行者に時折ラッセルしてもらいつつ尾根を上がる。そして徐々に傾斜がきつくなり、ピッケルくんの出番!
ピッケルを真面目に振り回したのは、2014年の雪上訓練@黒百合ヒュッテ前というか東天狗登山以来。斜度は当然こっちの方がある。
気づけば第1峰。でも先客がいて混んでるので、雪の上を巻く。第2峰も同じく渋滞。更に雪の中を上がる。
ピッケルくんはその間大活躍。斜度のある深い雪の中を上がるのは、なかなか大変。不慣れなのでジタバタしてると「それはダガーポジションで!」と絶妙なタイミングでアドバイスが飛んで来ました。ありがたや〜!
めげずに頑張れたのは、そういったサポートと1月〜2月にかけ今シーズン意識して雪のあるところに何度か出向いたのが功を奏したのかも。
8:45には阿弥陀岳山頂に!
360度の大パノラマが待っていました。
富士山!
赤岳!
硫黄岳方面!
去りがたいですが、10分もいないうちに下山開始。10:10には赤岳鉱泉へ。
今シーズンの八ヶ岳での山行で1番のコンディションでした!
名残惜しいですが、この数ヶ月お世話になった八ヶ岳方面から場所を変え、来月から北西方面の山で雪山修行続けます!
★感想
今回岩場の第1峰と第2峰は巻いたのは、ちょっと残念でした。でもそもそも肩の調子が良くなくてアイスも登山も断念しようと思った位なので、こんなに楽しい週末になるとは思っていませんでした。
悩んでた私に「調子悪ければ、岩場は巻けるから大丈夫。今後の目標もあるから行きましょう!」と背中を押して下さった山のエキスパートに感謝。本当に登って良かった。また色々教えてもらお〜っと。
★おまけ
下山して小渕沢駅のホームを歩いてたら、クライミング関連の知人に遭遇。よく聞けば同じタイミングで阿弥陀岳山頂にいたことが判明。お互い冬の装備で顔が見えず分かりませんでした。やはりこの遊びの世界は広いようで狭いです。だからいつでもどこでも品行方正でいないとね。