山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

不帰!(Day 3)

<Day 3>

小屋の外で激しい風雨が吹きすさぶ中、3時前に起床。でもこの先数時間は、荒れっぱなしの予報。

取り敢えず朝弁当をモソモソ食べ、部屋で待機。そんな中周りの登山者は出かけて行く。それも不帰ノ嶮方面。「岩場なんですけどリスク高くないですか?」と思いながら、やることないので布団にくるまる。

9時前には回復の兆しがあり、その先の数時間が勝負。

よって雨も止んだ8:20過ぎに小屋を出発。

この日本当は、不帰ノ嶮から白馬岳頂上山荘まで抜ける予定でした。でもこの天候・この出発時間、そしてパーティの他のメンバーの体力・技術力を考えると微妙。前日八方尾根でバテてる人もいたし。

ちなみに、小屋にはこんなお知らせが。

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そして、

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今年は天狗山荘も壊れてて休憩しようにも休めない。おまけに万一を考え、白馬鑓温泉エスケープしようにも、そちらはまだクローズ。

まあ来る前から知ってたけど。

結局、総合的判断により、不帰ノ嶮のコルまでのピストンに決定!

こんな状態なら行けるだけラッキー。

8:45位には唐松岳山頂に到着したものの何にも見えない。でも歩くうちに徐々に八方尾根が見えてきました。

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9:37には不帰の二峰北峰に到着。

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ここで休憩するうちに、さらに雲が取れてきました。

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来た道のりはこんな感じ。

遠くに剱岳も。

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憧れの大御所は、スモークがたかれ神々しい。 

この先は鎖場でキレた場所の連続。だからガイドさんにショートロープで安全確保してもらい進む。

険しいルートを進むのは楽しいけど、忙しくて写真撮る時間もなく、気づけば不帰ノ嶮の標識の場所に。

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11時に不帰二峰と一峰の間のコル付近に到着。

こんな所(以下写真)から降りてきたんですね。クライミングで張り付く壁に比べれば寝てますが、高度あるし荷物もあるから、今朝の暴風雨の中だったら、怖くて歩けません。

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不帰一峰の先にある天狗の大下りも歩いてみたかったけど仕方ない。

少し休んでまた元の道を戻る。登りも楽しい。

12:20位には不帰二峰へ。

行きとは違い、良い景色。

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八方尾根に唐松岳

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そして剱岳。ガイドさんに平蔵谷と長次郎谷の場所を教えてもらう。ここから眺めると傾斜があるのが分かる。先月平蔵谷登ったばかりだけど、よく登れたなと思う。

しばし休憩し、再出発。

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13:36には唐松岳山頂に。

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振り返ると歩いてきた稜線が。

仲間を待ちながら、またしても休憩。でももう急ぐこともありません。小屋はすぐそこです。

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14:15に唐松岳頂上山荘に帰着。

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本当は小屋からはこんな風に唐松岳見えるんですね。ようやく拝めました。

そして最後の最後に、五竜岳が姿を現してくれました。

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小屋に戻り小一時間。気づけば小屋の周りは、風が吹き雨も降り始め、あっという間に辺りはまた真っ白!

行動中ひどい目に合わなくて本当に良かった。

そんなことを思いながら、仲間とビールでお疲れ様会をして、この日は終わりました。 

不帰!(Day 2)

<Day 2>

『夏山は「早出早着」が基本』という訳で、3時起き。身支度を整え、4時過ぎに小屋の外に出ると、既に行動開始中の登山者のヘッドライトがチラチラ五竜岳の山腹にみえました。

先を越された感あり。

明るくなると鹿島槍ヶ岳が姿を現しました。

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今回は、仲間とガイドさんを含む複数名のパーティなので、全員揃ったところで4時半出発!

この日は、昼前から雨の予報。なので時間との勝負!

どんどん歩くと、鹿島槍ヶ岳だけでなく、五竜岳もはっきりと視界に入って来ました。

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 白馬岳方面もこんな感じ。

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あんちょこの看板はこれ!急には全て頭に入りませんから。とほほ。

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八方ケルンを過ぎると、

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今回行く予定の不帰ノ嶮が見えてきました。

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遠くに見えますが、写真中央右側のV字の谷あたりがそれです。 標高差が激しい。

白馬八方池付近を5:45頃通過。

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きれいな花を眺めながら、

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7時に扇雪渓に到着。しばし休憩。

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この山域を歩くのは初めてですが、やはり歩くと雪が多い印象があります。

この先で、想定内ですが、雲行きが怪しくなり、雨がパラパラと降り始め、雨具装着!

でもずぶ濡れになることもなく進む。

それよりも、連休なので雪渓をナイキの靴でコワゴワと降りてくる女の子の方が気になる。ストック持ってるとは言え、あまりに危ない!

小屋手前の岩場で、念のためヘルメット装着。目の前には、こんなに可愛い花が。

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ちょいと小腹も減ってきたので、少し行動食食べてから最後のひと歩き。

9時半過ぎには、唐松岳頂上山荘に到着!

集団行動だし、何度も休憩入れてるからこんなもんかな。足遅い人もいるし。

何と着いた途端に雨がザーザー降ってきて、こんな状態に!

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絶妙なタイミングで小屋に入れて、本当に良かった。この後来た登山者の皆様は、ずぶ濡れで可哀想でした。

そんな訳で、この日はそれ以降天候が荒れ、全く何も見えず。仕方がないので、唐松岳頂上山荘の特製カップでお茶して、

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久しぶりにオセロなどして、時間つぶして過ごしました。 

不帰!(Day 1)

海の日の連休は、後立山連峰へ。

まあ安定しないお天気で大変でした!

ということで4日間の記録です。

<Day 1>

久しぶりに白馬へ。前に白馬に来たのはスキーしにだから、一体何年ぶりかなあ?

お昼前に降り立った白馬駅のホームには、地元の高校生ボランティアと一緒に、謎のお方が、お出迎え!

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その名も・・・

ヴィクトワール・ジュヴァルブラン村男三世!

勝利の白馬という意味。長い〜!

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なんと看板にも!

同じ馬でも、ぐんまちゃんとは趣が違います。

謎過ぎるゆるキャラ?!

山に登るはずが、インパクト強すぎのキャラに圧倒されてしまいました。

めげずにタクシーに乗り、ゴンドラ乗り場へ。

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登山者向けのこんな看板がありました。

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ゴンドラに乗り、それから、

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リフトに乗り換え。

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湿原の横を通り、更にリフトを乗り換え、

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13:30前には、八方池山荘に!

もっと早く着けば、唐松岳に登れますが、これでこの日は終了!

嫌な天気予報を気にしながら、高山植物を見に散歩して、それからさっさと夕飯食べ、布団にはいりました。 

準備はOK!

土曜日は、健康状態の総点検(人間ドック)へ!

例年梅雨の明けないこの時期は、外で遊べる確率が低くなるから、それには最適というのがその理由。

でも予想に反し、この日は快晴で猛暑。

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久しぶりに東京駅界隈へ。

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丸の内南口の天井を見上げると、ヨーロッパの教会やイスタンブールのモスクを思い出します。

山とクライミングを楽しむようになってから、すっかり「文化的遺産を巡る旅」みたいな事しなくなりました。そういう旅もそろそろ解禁にしようかな?或いは来年は山かクライミングのセットでヨーロッパ行こうか?

有楽町方面に歩くと、はとバス乗り場が。

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Cotton Clubもこの辺。 

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ワイン片手にJazzとか聴いて・・・なんて感じのアーバンライフが少し恋しくなってしまいました。前は横浜のMotion Blueとかよく行ってたんだけどな。

でも今は家で音楽聴きながらワイン飲んでる方がいいかな。きっと下界で遭難しちゃうから。 

内視鏡検査とか数時間かけた人間ドックは、結局当日わかる範囲では問題なし。

これでひとまず安心して、シーズン本番迎えられます!

なかなか・・・

ということでクライミング

こういうのとか(5cm位の薄くて小さいやつ)、

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他には、こんなのとかと格闘!

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分かっていることですが、扱いがなかなか簡単ではありません。

登っていて感じるいい傾向は、痛みなく遊べるようになってきてる事。

リハビリや筋膜リリース注射をしたり、あんまり故障箇所に負荷かけなかったのと、山中心にしてた事が功を奏したのかな。

今年も折りかえし地点を過ぎました。いずれにしても「継続は 力なり」を信じてやるしかないです。