<Day 3>
小屋の外で激しい風雨が吹きすさぶ中、3時前に起床。でもこの先数時間は、荒れっぱなしの予報。
取り敢えず朝弁当をモソモソ食べ、部屋で待機。そんな中周りの登山者は出かけて行く。それも不帰ノ嶮方面。「岩場なんですけどリスク高くないですか?」と思いながら、やることないので布団にくるまる。
9時前には回復の兆しがあり、その先の数時間が勝負。
よって雨も止んだ8:20過ぎに小屋を出発。
この日本当は、不帰ノ嶮から白馬岳頂上山荘まで抜ける予定でした。でもこの天候・この出発時間、そしてパーティの他のメンバーの体力・技術力を考えると微妙。前日八方尾根でバテてる人もいたし。
ちなみに、小屋にはこんなお知らせが。
そして、
今年は天狗山荘も壊れてて休憩しようにも休めない。おまけに万一を考え、白馬鑓温泉にエスケープしようにも、そちらはまだクローズ。
まあ来る前から知ってたけど。
結局、総合的判断により、不帰ノ嶮のコルまでのピストンに決定!
こんな状態なら行けるだけラッキー。
8:45位には唐松岳山頂に到着したものの何にも見えない。でも歩くうちに徐々に八方尾根が見えてきました。
9:37には不帰の二峰北峰に到着。
ここで休憩するうちに、さらに雲が取れてきました。
来た道のりはこんな感じ。
遠くに剱岳も。
憧れの大御所は、スモークがたかれ神々しい。
この先は鎖場でキレた場所の連続。だからガイドさんにショートロープで安全確保してもらい進む。
険しいルートを進むのは楽しいけど、忙しくて写真撮る時間もなく、気づけば不帰ノ嶮の標識の場所に。
11時に不帰二峰と一峰の間のコル付近に到着。
こんな所(以下写真)から降りてきたんですね。クライミングで張り付く壁に比べれば寝てますが、高度あるし荷物もあるから、今朝の暴風雨の中だったら、怖くて歩けません。
不帰一峰の先にある天狗の大下りも歩いてみたかったけど仕方ない。
少し休んでまた元の道を戻る。登りも楽しい。
12:20位には不帰二峰へ。
行きとは違い、良い景色。
八方尾根に唐松岳。
そして剱岳。ガイドさんに平蔵谷と長次郎谷の場所を教えてもらう。ここから眺めると傾斜があるのが分かる。先月平蔵谷登ったばかりだけど、よく登れたなと思う。
しばし休憩し、再出発。
13:36には唐松岳山頂に。
振り返ると歩いてきた稜線が。
仲間を待ちながら、またしても休憩。でももう急ぐこともありません。小屋はすぐそこです。
14:15に唐松岳頂上山荘に帰着。
本当は小屋からはこんな風に唐松岳見えるんですね。ようやく拝めました。
そして最後の最後に、五竜岳が姿を現してくれました。
小屋に戻り小一時間。気づけば小屋の周りは、風が吹き雨も降り始め、あっという間に辺りはまた真っ白!
行動中ひどい目に合わなくて本当に良かった。
そんなことを思いながら、仲間とビールでお疲れ様会をして、この日は終わりました。