山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

えっ雪? 奥多摩 六ツ石山(東京都)

2013年4月に入って3回目の登山は、スクールでの奥多摩の六ツ石山への山行でした。今回は、標高差に慣れるという練習で、登山口から山頂までの標高差が、何と900mあるのです。

でも、歩き始めると、それどころではなくなってしまいました。

★山行日: 2013年4月21日(日)

★天気:みぞれ→雪

★コース(実際に歩いたもの)

奥多摩湖→トオノクボ→奥多摩湖

行動時間: 約6時間40分

※本来であれば六ツ石山までの往復でしたが・・・。

★実際の様子

朝から嫌な天気。日本列島の太平洋側には、ご丁寧に3つも低気圧が並び、雨が降っていました。

前日登った人によると、「登ってたら雪が降ってきた」とのこと。やれやれ、奥多摩に春はまだ来ていないみたい。

9:50に奥多摩湖の湖畔でストレッチをした後に出発。水根の集落を抜け、六ツ石山への尾根を登り始めました。雨というよりもみぞれ、いや雪?のようなものが舞っています。

地形図を見ると、等高線が狭いので斜度がきついのは事前に分かってましたが、やはり雪も積もっていて歩きにくいので、「軽アイゼン装着~!」の号令で、スクール生は全員雪山仕様に。

歩けば歩くほど、雪の量は増え、周りは写真のような感じです。

雪の奥多摩

スギ花粉も嫌ですが、4月の雪も困ります。でも登山は、自然相手のスポーツですから仕方がありません。標高が上がれば、天候も変わることも既に学習済みですし。文句は言えません。ポジティブに考えればよい経験です。嫌ならそもそも登山なんかしないで、家でゴロゴロしてればいいんだし。

13:30に標高1364mのトウノクボに到着。こんな寒い中、休憩を取りました。

トオノクボ休憩

 

六ツ石山山頂まで、昭文社の地図のタイムだと、まだ1時間以上かかります。六ツ石山へ向かう道は、ご覧のとおり雪で真っ白。

行く手にある雪 六ツ石山

4月の奥多摩あなどれません。

結局、講師陣が談義の上、「下山~!」となりました。そりゃあそうだ。異議なし。このまま無理して突っ込んでも、1時間では六ツ石山山頂にはたどり着けないし、そうなると下山も更に遅くなるもんね。

16:30に奥多摩湖まで下山して、その日の山行(修行)は終わりました。

★感想

下界で桜が咲いた後でも、「同じ東京でも奥多摩では雪が降る」という自然の厳しさを味わいました。

よく下界で、天候が崩れると、ぶつぶつ文句を言う人がいますが、「自然は人間がコントロールできるものではない」という認識がないんだろうなあと思います。21世紀に入り、ますます便利な世の中になってきているので、余計にそう思うんでしょうねえ~。

それにしても南は世界遺産に登録された亜熱帯気候の小笠原諸島がある一方で、こんな風に4月になっても雪が積もる奥多摩ありと、東京都って広いし、変化に富んだ気候風土を味わえる特殊な地方自治体だとつくづく思いました。

結局山頂は拝めなかったので、いつか機会があればまた登ってみたいと思います。

★お役立ち情報のURL

ヤマケイオンラインに六ツ石山の情報があります。

http://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=18424

(使った地図)

昭文社 山と高原地図奥多摩

国土地理院 地形図(いつもの様に詳細はご自身で調べてみて下さいね。)

 

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