4月2度目の山行は、前に行った山梨県道志村の縦走シリーズの続き。
朝日山(赤鞍ヶ岳)から菜畑山を目指す予定でしたが・・・
★山行日:2015年4月25日(土)
★天気: 晴れのち雷雨
★コース:
(予定)竹之本→入道山→朝日山(赤鞍ヶ岳)→菜畑山→和出村
(実際)竹之本→入道山→朝日山(赤鞍ヶ岳)→戸渡
行動時間: 約5時間
★実際の様子
朝8時にJR横浜線橋本駅に集合し、バスで竹之本バス停へ移動。下界は、ゴールデンウィーク前の気持ちのよい天気で晴れていますが、天気予報を聞いたところによると、「気圧の谷が・・・」「所により雷雨」といった表現が耳につく。どうやら山は、午後から荒れそうな気配。
9:15竹之本バス停を出発。ここから目指す朝日山(赤鞍ヶ岳)までは、標高差約650m。ちなみに通常1時間で300m登るというのが登山の定石。長い尾根は、順調に歩いても2:15かかります。
午後からの天気の崩れも考慮して、細かい休憩を入れつつ歩きました。最初のうちは、晴れていて気持ちの良かったのですが、標高が上がるにつれて、やはり怪しい雲行きになってきました。
急な斜面を上がり、11:15には、朝日山(赤鞍ヶ岳、標高1,299m)に到着しました。
ちなみに、道志村には、赤鞍ヶ岳と名前の付いた山が2つあります。1つは3月に歩いたワラビタキと呼ばれる標高1,257mの山。もう一つは今回の朝日山。なんでこうなっているのかは不明ですが、意外とこういうケース多い。奥多摩にも御前山という名の山が複数あるし。
休憩していると雨が降り始めました。雨具を装着。天気予報の正確さには、本当にいつも感心するし有難いですが、やはり雨は嫌です。もっと嫌なのは、カミナリ。この感じだと絶対来る!あとは「いつ来るか?」だけ。
先はまだまだ長いので、それほどしないうちに歩き始めると、稜線の北側は、空がグレーで天気が崩れているのが分かります。一方で南側は、空が明るい。
雨が小降りになり、「大丈夫かな?」と思いながら、稜線歩きを続け、12:10に岩戸三峰(高丸)を通過。
歩いていると、周りがヒヤッとした空気に変わってきました。「寒気のせい?」嫌な予感がすると思っていると、また雨が強くなってきました。そして本坂峠(道志口峠)に差し掛かったところで、「ドカーン!バリバリ~」と雷が・・・。
(写真は本坂峠付近)
既に「天候が荒れて、カミナリなど危険な状況になった場合には、エスケープ・ルートで即下山!」という話をしていたので・・・
菜畑山に行きは諦め、ヤツクラ沢沿いの登山道で下山決定!
安全第一。命あっての登山です。
バリーン~!ガラガラガラガラ~・・・と凄まじい音が鳴り響く中、はらはらしながら下山。
歩いているうちに雨も小降りになり、雷も落ち着き安全なところで一息。雨具もしまいました。
「あ~よかったねえ。」と仲間と話しながら半分以上下りて林道歩きを始めたところで、急にパラパラと雨が降り始めました。
やばいかなと手慣れたスクール生達は、ささっと雨具の上下を取り出しほぼ1分以内に装着。(ちなみに、雨具を直ぐに取り出せるところに入れとかないと、こういう対応は普通の人にはできません。スクール生も講師陣に鍛えられてこそ、こういう事が出来るのです)
3分後には土砂降りに、雷さまもカンバック。恐ろしい~。
やはり自然はあなどれません。
やっとのことで戸渡の集落に着いたのは、14:20のことでした。
★感想
山を歩いていて雷に直撃されたのは、今回が初めてでした。何度も何度も耳にタコができるほど聞かされていた「恐怖の雷」でしたが、真近でバリバリ・ゴロゴロ・ドカーンという音を聞くと、生きた心地がしません。とっとと山から下りたいという一心でした。
日本の夏山シーズンは、カミナリ警報が多いそうです。地球温暖化の影響で、特に近年はゲリラ豪雨・雷多いそうです。でも、多いから登らないと決めてしまうと、全く山に登れなくなってしまうというのが、ガイドさんによると日本の夏山の実態だそうです。その辺のさじ加減が難しいそうです。
いつも「天気は確認してから山に入るように」と何度もスクールの講師陣に言われていますが、今回はそれが本当に身に染みた山行でした。
★お役立ち情報:
山の天気を調べるには、「ヤマテン」が便利です。自らも登山経験豊富な気象予報士の猪熊隆之さんの運営するサイト。月々315円で一般の登山者でも山の天気が詳細に分かります。
(使った地図)
国土地理院 地形図 ※詳細は是非調べてみて下さいね。
★おまけ
天気についての知識は、やはり重要です。以下の本おすすめです。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】山の天気リスクマネジメント [ 猪熊隆之 ] |