山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

静かなる池

翌朝4:35頃、徳沢を出発。

橋を渡り急登を進む。途中からわかってたけどやはり雪が積もってた。

8:26ようやくたどり着いた先に鏡のように周りを映す池。

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ここは奥又白池。かつて前穂高岳東壁を目指すベースとして知られた場所。

「あなたが落としたのは金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?」と妖精が出てきそう。今の私ならそう尋ねられたら間違いなく「落としたのは脚力です」とこたえ、妖精さんお願いするんだけど。まあここまで来れただけHappy。

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それにしてもこんな高いところに池があるのが不思議。雪のせいかな?

残念ながら曇りで前穂高東壁側は全く見えない。

長居できないので写真を撮り往路下山。
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下る途中になり雲がとぎれ、蝶が岳の稜線が見えてきました。
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数か月ぶりの雪上歩き。そしてそこに向かう尾根道は、常に松高ルンぜを望みながら微妙な箇所を歩くので緊張の連続。10:27ようやく分岐に戻りほっとする。
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一般登山道を歩き11:16に徳沢着。急登と雪が大変でしたが、いつかまたもう少し早い時期に訪ねてみたい。

★所感

中畠新道はやはりクライマーの使う道。自分の持っている地図は破線ルートになっているし、以前「ワンダフォーゲル」に掲載されていた時にも「上級編」となっていました。実際に歩くと非常に神経を使い、危険箇所が多かったです。ここをテント泊とクライミングの装備を両方をもち、前穂東壁や4峰正面壁を目指して登ってくるクライマーの体力は、つくづくすごいと思います。私の場合、今回は山を熟知した方にお願いし登ってみましたが、普通の人がふらっと思い付きで入るルートではないと強く感じました。