この休み、とある場所を歩いてたら雷鳥が。
この鳥は、雷がなったり、霧が出るような時に出て来るそうです。山岳信仰者は、雷除け・火難除けの信仰と結びつけていたともいいます。
つまりこれは天からの使者・・・?
その後風速20m超えの暴風雨で、歩けません。雨なのは天気予報でわかってたけど、この風速一体なに?聞いてません〜。
この日何とか辿り着いたのは雷鳥荘!今まで山で歩いた1日の移動距離で最短!とほほ。
この連休は富山まで遠征。シツコイですが、小屋が閉まる前のラストチャンスなので、剱澤小屋まで行き、翌日剱岳登ろうと思っていました。でもこの天候では無理。
翌日、風はおさまりプランB発動!別の山に登ろうと歩き始めると、またもや雷鳥さん達が「行くな、行くな」と言わんばかりに、わんさか出て来る。止むはずの雨もなぜか強くなる。おまけに気温も低い。
小説「点の記」の主人公が行者様に「雪を背負って登り、雪を背負って降りよ」と言われて、剱岳の山頂へのルートを見つけたことほどドラマティックではないですが、もうこうなると完全に神のお告げ確定!行かない方がいい。
それにこういうシグナルは、無視したり無理すると、低体温症とか色んなリスクにつながっていく。
結局プランCに変更!富山市内に舞い戻り、9月下旬にオープンしたてのジムへ。なんかこういう展開前にもあったような(デジャブか?!)
ピカピカのホールドで、腕に擦り傷作りながら遊ぶ。やっぱりクライミングは楽しい。あっという間の2時間!
9月、そして今月と残念だったけど、私の剱岳への思いを組んで、山行を提案していただいたガイドさんには心から感謝。
登れなかったのは、きっとまだ何かが足りないからかもしれない。だから秋・冬と体力作りして、次の夏山シーズンには、剱岳をはじめとするこのエリアの色んなルートに行ってみたい。
そんな感じで、やりかけのジムの課題と、剱岳をあとに、新幹線に乗り込みました。
★おまけ
北陸新幹線に乗ると、車内で次の停車駅を知らせるメロディーが演歌みたいな短調で、あまりにもおさみしすぎます!新橋あたりの老舗の居酒屋か小料理屋で、やさぐれたサラリーマンが「オヤジさん熱燗もう一本」と叫び、その隣で女将さんが「飲み過ぎですよ〜、もうこの辺でやめたら?」みたいな図が浮かんじゃう。想像力多すぎ(笑)
帰りの各停の新幹線の中で、曇り空の暗い日本海を眺め、東京駅まで何度もこれを聴いてると、もともと根アカで未来志向の私も、ちょっぴりこたえました。「私の山とクライミング修行も演歌歌手の下積みみたいにまだまだ続くんだなあ〜。」って。負けないもんね。
・おさみしすぎるメロディーは以下:
調べてみたら「北陸ロマン」という谷村新司氏による北陸新幹線開業記念の曲。オリジナルの歌詞は「大人になったら 日本海に逢いたくなる」で始まります。いい曲ですが落ち込んでる人にはこたえますからご注意(笑)!
1) 車内音楽オリジナルの曲(ユニバーサルミュージック)
http://www.youtube.com/watch?v=3aGfGqlaX2g&sns=em