山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

親不知/目指せ日本海 Day 3

<回想録>

初めての避難小屋泊。

快適な小屋で目が覚めるとまだ真っ暗。

小屋からは糸魚川の街の灯りが見えた。

人の住む世界がとてもとても遠く感じる。

4:50頃出発!

昨夜も雨が降っていたけど、ラッキーなことにこの朝も雨具をつけずにすんだ。

1,286.8mの白鳥山から歩き始めると、どんどん標高は下がっていく。

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5:56 金時の頭と書かれた場所で一休み。標高が下がるとやはり暑い。周りの植生も変わってきた。水場のあるシキ割を通過し、6:30に坂田峠へ。標高は約600m。水を飲んで休憩。

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写真は撮らなかったけど、小さな石像がある。

ここからは低山歩き。

尻高山(標高677.4m)までは割と歩きやすかった。

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7:12通過。この先の辺りから熊の気配・・・。

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こんな階段を下りると大平峠。時刻は7:40。
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ここにもお手製のさわがに山岳会の標識。
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二本松峠から先は、またアップダウンが地味にキツイ。

8:12頃入道山(標高448m)を通過。

熊が・・・。

その後も3つほど小ピークの登り下りを経て、最後は急な下り。

栂海新道の登山口へ9:14到着!

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国道8号線の前に出てきました。
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それから親不知観光ホテルに、荷物をデポして海へ!
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海抜ゼロメートル地点!ついに朝日岳から親不知までの距離を完歩。日本海の水は心地よい。
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同行のメンバーによると今回の歩行距離は、

初日12.4km、2日目28.4km、最終日14.7km。

計55.5km!

故障して今シーズンは無理かもしれないと思っていたから、長い道のりを歩ききれて本当に良かった。

今シーズン最高の思い出となった山行は、こうして幕を閉じました!

白鳥小屋へ/目指せ日本海 Day 2 後半

<回想録>

栂海山荘前の大きなバケツ?には、オタマジャクシ。

本当は「さわがに山岳会」のお風呂にする予定だったドラム缶の話を思い出した。今はカエルさんの家。彼らも生きるのに一生懸命。私もこの延々と続く稜線を頑張って歩き続ける。

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約1時間後の12:41に黄蓮山着。

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周りは樹林帯で展望はなし。またここで小休止。

前の水場はスルーしたけど、白鳥小屋泊が決定したので給水が必要。更に30分歩き黄蓮の水場入口へ。
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水場は少し下った場所にありますが、水場の岩は丸く、苔が付いていて滑りやすくとても危険。

1人で行く時は特に注意が必要。朝日小屋でも「怪我人が出たので気をつけて」と言われました。

4リットルの水をザックに入れると重たい。

足取りは更に遅くなる。

13:50に菊石山着。アンモナイトの化石発見にちなみ命名された山。でも化石っぽいものは、残念ながら見当たりませんでした。
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さて白鳥小屋まで登るべき山は、あと2つ。

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そのうち下駒ケ岳は、地図に「木の根と露岩の急登」とある。地図の予習をしていなければ、多分心が折れる場所。でも分かってるから、とにかくでんでん虫よりも遅くても歩く。

下駒ケ岳に14:32着。ここで本日のポカリ終了!
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集中力も売り切れつつあり、危なくなってきた。この先も急な下りや小さなピークが複数あるから、そう簡単には白鳥小屋には着かない。

同行のメンバーが「もう最後の登りじゃない?」と言っても、多分違うな〜っと思えるのは、オールド・スクールっぽいけど、地形図でルートを眺めてメモ作っておいたお陰だ。

とにかく歩き続け、小屋手前の最後の水場入口へ到達。時計は15:55を指してました。

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でも今回は行くのはやめて荷物番。メンバーで一番弱々だし。白鳥山への最後の登りを一歩一歩進み・・・

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16:13にようやく白鳥小屋到着。ばんざい〜!

行動時間11時間48分。長い長い1日は終わりました。

栂海山荘へ/目指せ日本海 Day 2 前半

<回想録>

朝4時起床。

真夜中に雨音で一度目が覚めた。でも幸い出発時間には止んだ。 雨具をつけず5:25頃出発。

この日は、昼前に栂海山荘につく場合は、白鳥小屋まで歩く予定。ちなみに山と高原地図だと、栂海山荘まで7時間半、その先の白鳥小屋まで行く場合はプラス4時間かかり、全部歩くと11時間半は覚悟が必要。

久しぶりのヘッドライトでの歩行は、神経を使う。

6:11に朝日岳(標高2,417.9m)着。

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どこからでも遠い朝日岳。その山頂に立てて嬉しい。
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でもここは遥かなる道のプロローグ。

少し休憩し先を急ぐ。少し下ると吹上ノコルと栂海新道が見えてきた。

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6:43に吹上げのコル着。特徴のある標識がお出迎え。

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さわがに山岳会のお手製。いよいよ栂海新道へ突入!

長栂山に向かい進むと照葉ノ池。

歩いてきた道を振り返ると朝日岳は雲の中。予報通り雨が降り出した模様。その前に抜けられて良かった。

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随分下りたけど、栂海新道は忠実に稜線をたどるルートなので、アップダウンが激しい。

秋の深まるアヤメ平、黒岩平を歩いていると、8月に歩いた裏岩手縦走の景色を思い出す。

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ずっと眺めていたい。

でも先が長いからそうも行かない。

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9:06に黒岩山。標高1,623m。

朝日岳から8百m近く下りたけど、栂海山荘までのコースタイムは、ここから3時間50分。

まだ全然気が抜けない。お腹も空いたので、小屋で買った鱒寿司を頬張る。

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酢飯が美味しい。

休憩後も「登っておりる」が、延々と続く。10:13に「さわがに山」に到着。
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栂海新道を開いた山岳会にちなむ名前。

50年位前の話だけれど、普通に歩くだけで大変なのに、開拓した方々の強い思いと行動力には尊敬という言葉しか浮かばない。

少し休みながら山並みを眺める。f:id:gomtbytsurugi:20190930202701j:image

道がずっと続いている。

進めど進めど、アップダウン地獄との格闘。
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北又の水場の入口を通過。時刻は10:46。

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稜線に出て進行方向を見ても、巻道一切なし。来る前に、この道を開いた小野健氏の本を読みましたが、記載の通り妥協ゼロです。

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11:25に犬ヶ岳。ここまでで既に6時間経過。

栂海山荘はすぐそこ。

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また少し休んで、もう一つお寿司を食べる。

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それから歩いて栂海山荘へ!時刻は11:43。
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ということでお昼前に着いたので先へ進みます!

(つづく)

イブリ尾根/目指せ日本海 Day1

<回想録>

早朝向かったのは富山県朝日町にある北又小屋。

今回はここから朝日岳を経て「栂海新道」に入り、日本海の親不知までの縦走!

遥かなる縦走初日は、急登連続のイブリ尾根。

不調からリハビリして臨む今回の山行。リハビリ中の数ヶ月の山行は、問題なかったけれど、さすがに長いので緊張と不安が走る。

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標高690m地点から7:24出発。

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歩き始めると、まずはイブリ坂。

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出発地点から1時間でやっと3合目(標高1,020m)。

重い縦走装備の歩きは、いつもより辛い。

だから休憩で飲む水が、すごく美味しく感じる。

4合目(標高1,140m)を8:55通過。

この辺りはブナ平と呼ばれ綺麗なブナが多い。

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5合目(標高1,300m)を9:18に通過。

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こんな森歩きは嬉しいけれど、登りは大変。
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それでも白樺坂を登るにつれ、日本海と朝日町の市街が見えると、とてもうれしい。
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10:49にイブリ山(標高1,740m)に到着。

朝日岳と前朝日を眺めながら休憩。

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ここの先はモリオアオガエルの生息地。そのせいか木道になります。

ホッとしたのも束の間、歩き出すと、また急登・岩場・鎖場と痩せ尾根と気が抜けません。

出発地点から初日の目的地の朝日小屋までのコースタイムは、地図によれば6時間40分。まだ2時間強ある。

ペースは上がらず嫌になるけど、歩けば必ずつくと思い進む。

気がつけば、夕日ケ原。

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初夏は花が綺麗だろうなあ。
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本当は7月上旬くらいに歩くはずだった。

でも体調不良で一度断念。今回なんとか来れて嬉しい。

前朝日もかなり近くなって来たけど、身体が悲鳴をあげ始めた。膝の周りの筋肉がピクピクいってる。こんなこと初めてだ。

地味で辛い登山道を登りきると、

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朝日小屋(標高2,140m)。

12:56に念願の朝日小屋へ来れました!

夕飯前に少し外でのんびり。

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どれも美味しい料理を食べ、
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早朝の出発に備え、早めに就寝。

Aroma 兼 虫除け

山に行かなくても、下界は下界でやることがある。

でも家でじっとしてるのも飽きた。

人混みにでるのもやだ。

どうしようかな?

久しぶりにディフューザーを出してきて、

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これを使ってみました。

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山では虫除けになるハッカ油(ミント)!

頭スッキリ。良いリフレッシュになりました。