山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

木曽御嶽山(長野県)・後編

さて前編の続き、2日目である2012年8月5日(日)についてのお話です。

★実際の様子

ご来光を見るために、朝4:30には起床。4:55に外に出ると小屋の周りには、ご来光を持つ人たちが沢山いました。この時間帯は、ダウンとかいろいろ着こまないと、寒くて外には出られません。この手の装備は高かったけど、ちゃんとアドバイスを聞いて買っておいてよかった。

ご来光を待つ人々

そして5:00頃ご来光。生まれて初めて見る山からのご来光は、心が洗われるような気がしました。そして日常のどうでもいい悩み事・雑念はどこかに消えていきました。

ご来光

朝食を済ませ、6:10に小屋を出発。稜線に出る頃には、もう太陽はこんなに高くなっていました。

東方面

6:58には御嶽神社奥社に到着。

御岳神社奥社

そして7:00には山頂(標高3,067m)に。こんな標識が立っています。朝の7時ですが、小屋に泊まった人たちで混雑しています。

御嶽山山頂

山頂から見ると二ノ池(北方面)はこんな風に見えます。

山頂から二ノ池方面

南側(やや南東かな?)をみると、こんな感じ。これから下山していく田の原と思われる建物が見えます。本日は、王滝口登山道にての下山です。

山頂から南方面

山頂で写真撮影タイムなどの休憩を10分ほど取ったあと下山開始。頂上山荘付近でまたトイレ休憩。

その後、写真のような道をさらに下山していきました。まわりは何にもありません。

下山中

右側を見ると、蒸気が上がっているのが見えます。この山は生きていると感じた瞬間でした。

地獄谷方面

王滝口頂上神社には、7:53に到着。

王滝口山頂神社

こんな看板のあるところで、休憩をとりました。まだ先は長い。

王滝休憩

9合目近くだったでしょうか?下山の途中でも残雪がありました。8月でも3,000m級の山だと残っているんですね。

雪がある斜面

9:05には8合目に到着して5分間休憩。その後10:00には七合目でさらに5分休憩。

周りはまた緑に覆われてきました。

人でにぎわう登山道

10:20に遥拝所に到着。

遥拝所

10:30には田ノ原天然公園の御嶽観光センターに到着しました。

田ノ原

初めての一泊二日の山旅は、無事に終わりました。

★感想

初めての3,000m級の山、そして初めての小屋泊だったので幾つか気づきがありました。

まず、頭痛・吐き気といった「高所障害(高山病)が出たらどうしよう」と心配していましたが、それも出なかったのでほっとしました。記憶に残っているのは、ガイドさんが1日目に山小屋に着いた際に、「疲れていても直ぐに寝てしまうと、寝ると身体機能も低下してしまって高所に順応できずに高所障害になってしまうことが多いので、しばらくは小屋の周りを散歩したり、起きて仲間とおしゃべりとかして過ごしてね。そうすることで身体が高所に順応していくので。」という話でした。疲れて眠くても、指示を守ったのが良かったのかもしれません。

2つ目は、1泊することによる荷物の大きさの変化でした。今まで使っていたザックでは、容量が足りないためザックを変えました。買おうか迷いましたが、9月から登山スクールに入るので、そこでまた道具をいろいろと揃えることになるので、今回は1泊用の35リッターのザックをレンタルしました。便利なことに、今は買わなくても登山用品をレンタルできちゃうんですね。ショップをネット上で発見し、そこから借りることとしました。利用してわかったのは、「目的や山行の日程に応じたザックを使うことの大切さ」でした。借りたザックは、大きさも重量も程よく使い勝手が良かったです。

3つ目は、人知を超えた自然の存在と下界とは異なる環境でした。話では聞いていましたが、標高が上がるにつれて気温は下がり、夏でも3,000m級の山は、とても寒ったです。(特に明け方)8月というのに残雪もありました。山における特殊な自然環境を身を持って感じた2日間でした。

そして最も強く感じたことは、、「地道に努力をしていけば3,000m級の山も登れる」という自信です。初めて神奈川県の鍋割山に登ってからここまであっという間でした。

さてあとは、本番の富士山への挑戦のみとなりました。つづきはまた~。