2013年4月29日(月)は、スクールの「山岳気象講座」でした。
講師は、山岳気象予報のプロ・猪熊隆之さん。
ご自身も大学の山岳部の監督もなさるなど、登山経験豊富な気象予報士さんで、山雑誌「山と渓谷」で、彼の「山岳気象」の連載記事をご覧になった方も多いと思います。
日本の典型的な冬型の気圧配置は、「西高東低」くらいしか知らない私。天気図をまともにお勉強をするのは、高校生以来なので、楽しみと不安が入り混じった気持ちで会場に向かいました。
受講してみると、内容的には、実際には今まで山岳ガイドの講師陣から聞いてきた「山特有の気象」を、もう少し学術的・理論的・詳細に説明をしたものでした。
印象に残っているのは、特に「夏山特有の気象」でした。
- 「雷」の怖さと
- 「雷」が発生しやすい条件
- どういう気圧配置だとその可能性が高くなるのか?
- 「雷」に合わないためにはどうしたらよいのか?
・・・といった事を、具体的な例を使って説明がありました。
講義の詳細は、彼の書いた記事や本をご覧いただく、或いはセミナーを受講していただくのが、やはり一番だと思うので、ここでは書きませんが、大切なことは「山特有の気象を知らずに、山に入るのは危険である」という事でした。
スクールのモットーである「自立した登山者」になるには、「行先はガイド任せ」、「天気は調べない」では、永遠に「ダメな登山者」のまま。
気象についても、登山の際には事前に調べ、入ってからも大気が不安定な時は、可能であれば調べ、また継続的に知識と経験を増やすことが大切だと感じました。
猪熊さんは、各都道府県の山岳連盟・山道具屋さんのスクール等いろいろなところで「山岳気象」に関する講習会を開催していらっしゃいます。また、雑誌への連載記事や本も執筆していらっしゃいます。
一度は、勉強する価値ありです。(というか必要かと)
プロから一般の方向けの山岳気象予報サービスがあります。