山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

なんちゃってガイド?高尾山 後編

2013年4月下旬の週末。結局、高尾山に友達親子を連れて行くことになりましたが、気に入ってくれるといいな。

★山行日: 2013年4月27日(土)

★天気:晴れ

★コース

往路:稲荷山コース

高尾山口→清滝→稲荷山→高尾山山頂

復路:4号路・2号路・琵琶滝をへて・6号路

高尾山山頂→イロハの森分岐→吊橋→浄心門→2号路へ→琵琶滝への分岐→大聖不動明王(琵琶滝)→妙音橋→清滝→高尾山口

行動時間: 約5時間(のんびり歩いて)

★実際の様子

8:30にJR山手線の渋谷駅のホームで待ち合わせをし、高尾山口に着いたのは、10時前。天気も良くゴールデンウィークに突入した最初の週末なので、いつもより更に人が多い。(やっぱり車にしなくて良かった。車だと、この時間についてないよ多分。)

新宿の高層ビル街から電車でたった1時間で、新緑できれいな山に来ることが可能なのに改めて驚いたようでした。

この時期になると、喉が渇くのでハイドレーションシステムをザックに装着していたところ、物珍しいらしく「何これ?」と言われました。まあ、行楽の山に来てこれ使っている人はあんまりいないかもね。でも好きな時に水分補給できるから、便利なんだよねえ。

京王線高尾山口駅前からケーブルカーの清滝駅までは、お土産物屋や飲食店が沢山並んでいます。そば・アイスクリーム・おまんじゅう・天狗焼等、山に登る前から食欲がそそられますが、とりあえずスルー。

いよいよケーブルカーの清滝駅の横から、「稲荷山コース」を歩き始めました。多くの観光客は、ケーブルカーに乗るので、それに比べると登山道は、静かでのんびりしています。そしてこの時期は新緑のトンネルが美しく、歩くだけで気分爽快。お子さんは、元気でハイペースで登っていきますが、お父さんは、そうもいかず。パーティ登山の鉄則で、「一番弱い人に合わせる歩行」をしました。

さて、清滝駅から展望台のある稲荷山までは、昭文社のコースで50分ですが、1時間ほどで、稲荷山展望台に到着しました。時刻は、10:59。

展望台から東の方向を見ると、八王子や遠くは新宿と思われるビル群が見渡せました。

稲荷山 東方面

5分ほど休憩をとったでしょうか。その後、更に高尾山・山頂まで尾根歩きは続きました。

50分ほど歩いたところで、西の方角とみると「富士山」が見えました。教えてあげるとやっぱり嬉しいようで、喜んでもらえました。連れてきたかいがあります。

高尾山から富士山

山頂手前の、長い階段を登り、12:23にようやく高尾山・山頂に到着しました。12時を回っても大見晴台から富士山が拝めました。「君たち、ラッキーだよ。よかったねえ」とつくづく思いました。(春以降は、霞んでなかなか富士山見れないのよね。いつでも富士山見えると思っている人が多いけど。)

大見晴台 高尾山

お二人は、「愛妻弁当」というか「お母さんの手作り弁当」の美味しそうなサンドイッチ類を、私もいつもの「ザ・行動食」を食べ、いつもよりもかなり多めの休憩を取りました。

13時には、行動開始。下山については、当初から「山頂に着いた時の疲労具合で決めましょう」と伝えておきましたが、確認すると今のところ「平気!」だそう。なので「幾つか下山ルートがあるけど、吊橋のある所行ってみたい?」と言うと、「吊橋行きたい~!」と興味津々なので、4号路を通り吊橋方面に歩いていきました。

ケーブルカーで、標高485m地点までも登ってこれるので、山頂にはそこから歩いてきた普通の観光客も相当数いました。なので、4号路に入っても、「スカートにぺったんこバレーシューズ」など下界の格好をした女子がうろうろしていました。なんだかなあ。

吊橋はそれなりに満足したようで、その後サル園の手前の浄心門付近で、ケーブルカー駅への道と合流。ここでしばし休憩。

「疲れているならこの先がケーブルカー駅があるけどどうする?乗ると、ゴールデンウィークだから多分90分待ち。その時間があれば下山できるよ。」と説明をすると、「元気だし、歩きたい!」という事なので、「じゃあ滝のあるルートをとりましょう」と決定。

2号路をおり、琵琶滝への分岐で2号路を離れ、大聖不動明王(琵琶滝)に到着。初夏なので、やはり水辺は何となく涼しく感じます。

この先は6号路となっています。川沿いを今度は妙音橋方面に向けて進みました。妙音橋の先は、普通の道路で、10分強でケーブルカーの清滝駅に到着。行きにはスルーしたアイスクリームを買って、お行儀悪いですが食べ歩きしながら高尾山口駅に着いたのは、15時頃でした。

★感想

今までは、山岳ガイドさんにいろいろ教えてもらいながらの山に入っていましたが、人を連れて行くのは、山行計画を考えるよいきっかけ・経験になりました。

お二人には、山を満喫していただいたようですが、個人的には、やはり観光地化した高尾山は、「山」って感じがしません。もう少し彼らが山に慣れ、そしてリクエストがあれば、東京近郊には静かで良い山が多いので、他の山にも連れて行きたいなと思いました。

★お役立ち情報のURL

①高尾山のウエブサイト:

今回歩いたルートが載っています。

http://www.takaotozan.co.jp/cource/

②外国人向け英語の高尾山のウエブサイト(京王電鉄):

外国のお客さんが来て「山登りたい」と言ったらこちら教えてあげると便利です。他の言語(仏・中・韓)もここから入れば探せます。

http://www.keio.co.jp/english/sightseeing/takao.html

(使った地図)

昭文社山と高原地図「高尾 陣馬」