山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

瑞牆山 前編(山梨県)

2013年5月に入ってから2回目の山は、奥秩父瑞牆山(ミズガキヤマ)。2012年金峰山から見えた「天空の城ラピュタ」或いは「要塞」みたいな岩山。

ミズガキといえば、「ザ・岩山」。クライマーとボルダラー(ボルダ―をする人)で知らない人はいないほど有名。

「クライミングで、いつか行きたいなあ」と思いながら、毎週ジムで人工壁を登っていたら、何と登山スクールで先に登ることになりました。

スクールでの目的は、もちろん岩稜歩行!さてどうなることやら。

★行程:

1日目(移動日): 2013年5月25日(土)

2日目(山行日): 2013年5月26日(日)

★天気: 晴れ

★実際の様子

(1日目)

実は、この日は首都圏から移動するだけ。山には登りません。

朝早起きをして、車で首都圏を離れ、中央高速道路を突っ走り、みずがき山自然公園に着いたのは、12:00頃。

みずがき山自然公園

天気が良くて、瑞牆山がよく見えます。近くて見ると、その迫力たるや物凄い!どうりで、クライマーがやってくる訳だ。

人と瑞牆山

「すごいね~」と同期生と話しながら、お昼をとるものの、気持ちは既に上の空。

この時期になると、お世話になっているクライミング・ジムでも、アウトドア・スクールを開催し、いろんな場所に行きます。私も「外行きたい!」と思ってるけど、春先に肘が痛くなったので、その回復を待ち、まずはインドア練習を頑張って、アウトドアは秋まで待とうと思っていました。

でも、やっぱり実物見ちゃうと心がグラグラ揺れ動きます。

この公園の駐車場、実は、ボルダラー・クライマーがよく使うのです。

見渡すと、やっぱりボルダ―マット(以下写真中央の布団みたいなヤツ)を背負ったお兄ちゃんたちがいました。神様は、私を試すのがお好きなようです。トホホ。

ボルダ―な人

休憩兼食事の後は、今夜お世話になる「瑞牆山荘」まで移動。その後、部屋割りをして荷物を置いてから、スリングとカラビナ持って、小屋の前の広場に集合。

初夏の瑞牆は新緑が美しく、春ゼミが鳴いていました。静かな高原って感じ。そして、登山道の方をみると、岩がぽつぽつ見えます。

夕飯まで、時間が山ほどあるので、スクール生達は、屋外で「簡易チェストハーネス」を作ったり、ロープでのカラビナの架け替え練習、そして岩に登山靴で登る練習をしたりして過ごしました。例によって、練習中は、みんなでワーワー・キャーキャー元気です。

自分の順番になり岩に触れると「やっぱり、クライミングしたいなあ。岩が呼んでる~♪」と魂の叫びが止まりません。困ったもんだ。

屋外の練習以外にも、楽しいイベントがありました。

それは、「ザックの中身見せてください(山小屋編)!」

大きな部屋に、各自自分のフル装備の入ったザックをもって集まりました。今回も、数名のスクール生が犠牲となりました。

ザックを開けると:

「何でバナナが3本もあるの?これ一日で食べるんかい?他にも食べる物持ってるのに。」

「こんなに一人で、お菓子何袋も持って食べ切れるの?」

「何でこんなにタオルがいるの?温泉行くんじゃないんだよ」・

・・・と非難の嵐!

「あんたたち荷物多すぎ~!もっと軽量化して!」

という名言で、ザック解体ショーの第2回目は終わりました。

今回も私は検閲を免れましたが、これで更に自分の荷物の軽量化に拍車がかかりました。

そんなこんなで時間は過ぎ、美味しい夕飯を食べた後、しばし図書室で本を読みながら静かな夜の時間を味わいました。小屋は8時消灯ですが、その前に部屋に戻るともうみんな寝てる!

えっ?寝るのが早い?

いいえ、そんなことはありません。

明日は、3時4時。つまり、早朝3時に起きて、4時に出発なのです。

さて、明日はどうなるかしら。

続く