故障です。
「油断することは間違ったことをするよりもタチが悪い」という心構えが、いつぞやジムに貼ってありました。
どこかで油断していたのかもしれません。
そんな訳で、クライミングできなくなってしまいました。当然山も・・・。
ジャンルを問わずアスリートに多いケガで、クライマーにもよくあるそうです。
調べてみると、世界のトップクライマーの中にもこの怪我に悩まされた方がいらっしゃいました。(Chris Sharmaさん、Steph Davisさんとか、それを乗り越えて今日に至っています。)
いろいろな人にご心配・ご迷惑をかけてしまいました。本当に申し訳なかったなと、今でも心が痛みます。
このケガと向き合うにあたり、選択肢は3つ!
1. クライミングも山もすっきりさっぱり辞める
2. ACLは損傷しても、痛みと炎症がおさまれば、日常生活に支障はないので温存方法いく(但しその場合、高齢になると「変形性膝関節症」になる可能性が高くなる)
3. 手術してリハビリして復帰する。(1年近くかかります)
長い人生これだけ打ち込めるものは、今まである意味ありませんでした。だから大好きなクライミングと山を辞めるなんて考えられません。特に10年以上の時を経て再開したクライミングへの思いは半端なものではありません。
故障した膝を抱えて生活するのも、いつ何が起こるかわからない世の中ですから、長期的な意味ではやはり正しい選択肢とは思えない。
出した結論は、
No Climbing No Life!(クライミングのない人生なんて!)
もはや完全に自分のライフスタイルの一部となってしまったクライミングをあきらめたくありません。
決して楽ではありませんが、腹をくくり、復帰に1年近くかかると言われている「手術→リハビリ」を選ぶことにしました。
「狭い門から入りなさい」という言葉が聖書にあります。キリスト教徒ではないですが、私にとってある意味座右の銘です。
これは、「険しい、苦労の多い道の方をこそ歩めという教え。広い道、楽な道を歩んでいくことは、その場限りではいいかもしれないけれど、後になって決してよい結果を生まず、結局モノにならずに終わってしまう。一方、細い道、険しく苦労の多い道を歩くことはその時はつらいけど、後になってよい結果が生み、よい実を実らせることができる。」という考えだそうです。
楽な方に流されるのは簡単です。でも、時間も手間もかかって大変だけど厳しい道を選びました。
「絶対に負けない!」
2014年6月中旬。ここから復活にかけた闘いが始まりました!