山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

山に行くのも大変 大人は・・・

社会人生活をしていると、思うように休めないし、体力作りの時間を作るのも大変ですよね。

 

そんな時に思い出すのが、この前紹介した、「孤高の人」という小説のモデルになった戦前の登山家の加藤文太郎さん。彼は、戦前の普通の勤め人。つまり今でいう普通のサラリーマンでした。

 

「山登りは、裕福な人がするもの」という時代に、それとは真逆の普通の人が、一人で山に入ってしまうというかなりチャレンジングな方。

 

よほど気の強い・個性的な方かと思っていましたが、彼の書いた「単独行」という手記を読むと、そうではなく、山に対してとても真摯というか真面目な気持ちで取り組んでいます。

 

今よりもずっと休みが取りにくい労働環境下で、会社を休んで山に入り、道具もいいものがないので、自分で工夫したり、食べる物も小魚とか甘納豆とか・・・凍っても食べることが可能なものを用意して、涙ぐましいい努力をしています。

 

それに比べると、今の世の中、なんだかんだ言って、休みも昔の人に比べれば、取りやすいし、山の道具もお店にいけば、ちゃんとしたハイテク素材を使ったウエアやら道具やら、買おうと思えば庶民にも購入可能な価格で売っているから、とっても恵まれてます。たまには、先人のことを知るのもいいかもしれませんね。