春の嵐に翻弄された日の翌朝は、快晴!
太陽がまぶしい。
7:30過ぎに雷鳥荘を出発。
当初立山三山縦走を計画していましたが、前日の降雪で、現場に行ってみないと状況がわからない。そんな訳で今回はまず雷鳥荘から一ノ越、そして雄山を目指しました。
立山室堂山荘を通り過ぎた辺りで、ビーコンのスイッチを入れる。この先は浄土山の北側の斜面のトラバース。過去に雪崩の事故が何度も発生している場所。
前日の積雪を考慮し、雪にストレスを与えないよう間隔をあけながら歩く。もちろんこの判断は素人の私には無理。山のプロのアドバイスを受けながらのこと。
トラバースでは滑落も怖いので慎重に歩く。こんなに緊張したのは初めてかもしれない。
9:25に一ノ越(標高2,705m)に到着。稜線に上がるとやはり風が強い。
でもそこには、眼を見張るような素晴らしい景色が広がっていました。
すぐ南南西には龍王岳。
更に、槍ヶ岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳など名前をあげればきりがないほど多くの山が見えました。
ここでピッケルを取り出し、ガイドさんとショートロープのセット。
この先は、岩と雪のミックス。風にあおられながら、一歩一歩登る。
三ノ越を通過し、10:22雄山の三角点(標高2,991.8m)到着。
南東方向には、なんと富士山まで見えました。
そして、少し歩くと待望の剱岳が稜線の向こうに!
沢山の雪に覆われています。
更に歩き、10:30には雄山神社のある標高3,003m地点に到着。久しぶりの3,000m級の山です。ここからも剱岳がはっきりと見えました。何度見ても飽きない雄姿。
この先稜線は、大汝山、富士ノ折立、別山と続きますが、山の状態をみて今回はここまで!
雄山からは室堂平を一望できるので、写真を撮ってから下山開始。
下山途中、浄土山付近では、小規模の雪崩が起きた跡がみえ、ビビりましたが、無事12時過ぎには室堂に到着しました。
★感想
今回のミッション「剱岳を見てみよう!」は、何とか達成することができました。ほっとするというか、肩の荷が一つおりました。
今回は登山は雄山のみとなりましたが、立山連峰をある程度俯瞰して見ることができ、刻々と変化する山の天気の怖さを体感したり、岩と雪のミックスの場所を歩いたり、貴重な経験となりました。
また機会を見て立山三山縦走に挑戦してみたいし、そして目標の岩と雪の殿堂と呼ばれる剱岳に、今シーズン中に必ず登りたいと思います。