土曜日の朝久しぶりに東北新幹線に乗る。
郡山で下車。
駅には「うねめ祭り」のちょうちんが飾ってありました。
「ほんとの空」を探しに、安達太良山へ。
元々冬にくろがね小屋に宿泊しての登山をしてみたかったけど、今年の4月からくろがね小屋は建て替え中。
個人だとアクセスが厳しく、ようやく無雪期に来ることが出来た。今回はソロではなく集団行動。
行きはロープウェイで山頂駅まで上がる。
冬はスキー場になるこの場所。こじんまりして練習にはよさげ。
ロープウェイを下車するとすぐに木道。
山頂駅の入り口には謎のキャラが!
身支度をして10時半、山頂を目指し歩き出す。
まずは薬師岳展望台へ。
安達太良山と言えば、高村光太郎の「智恵子抄」。「あどけない話」という詩の一節の碑があります。学生の頃国語の授業で読んだときは全然心に響かなかった。でも年を経て読み返すと切ない。
『智恵子は東京に空がないといふ、
ほんとの空が見たいといふ
(中略)
阿多多羅山の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だという』
東京に出てきていろんなことがあって、統合失調症になり、最後は肺結核で亡くなったという智恵子。
きっとストレスが多かったんだろうな。普通に東京近辺で生まれ育っても大変だもの。自分も東京の空と人ごみは苦手で、何かをもとめて山に登る。
曇っていても大きくて心地よい安達太良の空。
雨予報だったけど、だんだん展望が回復。
薬師岳展望台からはこれから登る山頂と郡山の街が見えました。
前の晩の雨のせいか、みずみずしい可憐な花々がお出迎え。
ハクサンシャクナゲ。他にもあったけど写真は撮れず。東北の山は花を楽しめる場所が多い。
標高が上がるにつれ、山の全容が分かる。比較的なだらかな山だ。
でも山頂直下の峰の辻との分岐まで来ると、この山が火山なのが分かる。
あの盛り上がっているところが乳首(標高1699.7m)。いわゆる安達太良山の山頂と言われているところ。
ココだけ岩を登ることになる。
山頂には小さな祠があります。
北西の白っぽいところが、沼ノ平、沼尻登山口方面。昨年伊藤新道歩いた時に噴湯丘付近の白くなった地形を思い出す。やはり安達太良山は火山なのだ。あまりガイドブックに書いてないけど。
東側に郡山・二本松の市街地。ここで長めのお昼休憩。山頂は風が強いので、なかなか休憩取りにくいそうです。帰りは峰ノ辻経由でスキー場横の登山口へ向う。
峰ノ辻手前で振り返ると火山の地形だとわかる。東北の山は火山が多い気がする。
峰ノ辻で、改めて山頂を拝む。
この先でくろがね小屋へ続く道と直接勢至平へ行く道に分かれる。今回は勢至平、馬車道経由で登山口へ。
15:46に登山口着。結局雨に降られず、歩くことが出来た。今度は雪のある時に来てみよう!