山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

石廊崎~吉田(南伊豆トレイル)

金曜日の夜移動して下田へ。土曜日午前8時前の下田駅前は観光客もいなくて静か。

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今回の目的は南伊豆トレイルを歩くこと。以前から歩いてみたかった。ザックを背負ってバス停付近を歩いていたら、同じ目的の人に声をかけられた。

バスで石廊崎まで移動するはずだったが、予定が変わりガイドさんの車で移動。
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石廊崎港の駐車場に車をデポし、石廊崎まで歩く。
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随分前に石廊崎に来た時にはこの駐車場に車を止めた気がする。
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あの階段から石廊崎へは上がれる。
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8:35に役の行者(えんのぎょうじゃ)様に挨拶し出発。
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風が強いがこの入江はまだ波が穏やか。
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4か月ぶりの石廊崎の景色にやはり見とれる。
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誰もいないからこの前来た時よりも静かだ。
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何度見ても大地と自然の力強さを感じられる光景だ。
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石廊崎の先からは少し車道歩き。そして途中から山の中の道を進む。

まずは最初の集落である中木を目指す。
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南伊豆には入江が点在するが、この地形は風の影響を受けにくい。

中木やこの日の最終目的地の子浦は、風待港として栄えていたらしい。

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三浦半島の漁師さんからもこういった話を聞いたことがある。台風が来ると外海に面している漁港の船は、外海の波の影響を受けにくい油壷に移動するって。きっとそれと同じようなことだ。
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途中からまた車道歩きを始めたところで猫さんに遭遇。その先の細い山道に再度入り少し下ると中木の集落に入る。
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それにしても人っ子一人いない。
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この集落の海沿いには立派な柱状節理が見える。
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伊豆半島は昔海底火山だったので、その名残で柱状節理が見られるらしい。クライマーが見ると、そのクラックでどう登るんだろうと考えちゃう。
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あの柱状節理が見えている山が日和山
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急な階段と山道を登りきると、念仏堂がある。
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石室の入り口には優しい顔の石仏、
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奥には二体の石仏が置かれている。
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先に進んでいくと千畳敷のある岬が見えてきた。
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入間の集落に入ると菜の花が沢山咲いていた。
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先週いた極寒のスキー場とは違い、ここは春だ。
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入間の集落を抜け千畳敷に向かって歩く途中、振り返ると今まで歩いてきた山の稜線が見える。
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いつも思うけど結構な距離歩けるんだな人って。
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海岸に向かうために急な斜面を下ると地層が見える。
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さっきまであの荒々しい海岸線の上のトレイルを歩いていたんだよね。
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下りてきた登山道も結構急だ。
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千畳敷は石を切り出していたらしく、人工的な加工の跡が分かる。
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見ていて飽きない
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何がどうなるとこんな地形になるんだろう
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地質学者でなくても伊豆は歩いていて面白い。
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もと来た道を戻り、吉田へ向かう。
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秘境中の秘境だ。
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吉田の浜が見えてもすぐには着かず、富戸の浜に一回下りる。
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集落もない浜。このトレイル以外道はない。

浜から先はまた急な登りだ。頑張って進むと今度は下り。
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振り返ると今まで歩いた稜線や富戸の浜へ下るトレイルが見えた。南伊豆トレイルでアップダウンがきつい箇所だと思う。でも今まで歩いた栂海新道や伊藤新道を考えると楽。

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北アルプスもいいけど、
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この景色は南伊豆トレイルじゃないと拝めない。
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吉田が近くなってきた。何年か前に登ったマルチピッチ「モクマオウ」はあの山の向こう側。
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まじまじと吉田の浜を見たのはでも初めて。
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この日のトレイル歩きは吉田まで。
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時計を見ると14:34。吉田から妻良まで歩いてもよかったけれど、バスの時間が微妙なので、浜で少しお茶を飲み休憩。
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ここも菜の花がきれいでした。
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吉田からは車道歩きで吉田口へ。
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40分位歩いたら、国道136号線に出た。
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スカスカのバスの時刻表。
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15:49にはバス停に到着。待ちながら寒いので上着を着こみ、16:09発のバスでこの日の宿のある子浦へ移動。
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民宿に泊まって、
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金目鯛など山盛りのお刺身を食べて、
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激しい潮騒を聞きながら、布団に入りました。

このルート景色が最高!歩いてよかった。